家事分担成功の秘訣と時短家電紹介!最新データで徹底解説
家事と仕事の両立|知る、つながる、働くわたし
家事分担、うまくいっていますか?
多くの方が一度は「どうして私ばっかり考えなければならないの。」「家事育児は夫婦の問題なのに私だけが…。」と家事育児の夫婦分担につい悩んだことがあるのではないでしょうか。
また再就職を考える際には「働きたいけど家事育児と両立できるかしら。」「帰ってきてから夜ごはんの準備間に合うかしら。」などと家事と仕事の両立に不安を抱くかもしれません。
そこでこの記事では、統計などから家事分担の最新実態を読み解き、成功のポイントを紹介します。あわせて、家事を楽にする時短家電についても触れておりますのでぜひ参考にしてください。
目次
共働き世帯の推移と家事分担
子どもの行事などに参加すると「働いているママが増えているな。」と感じることはないでしょうか。
これから再就職を考えている方は特に、共働き世帯の実態について気になると思います。
まずは専業主婦の世帯と共働き世帯(働いているママ)がどのような割合で推移しているのか確認してみましょう。
出典:共働き世帯数と専業主婦世帯数の推移内閣府男女共同参画局
1985年(39年前)は専業主婦世帯の方が共働き世帯より200万世帯以上多いが、2022年では共働き世帯の方が760万世帯以上(2.7倍)多くなっています。共働き世帯は約40年間で470万世帯も増えていることが確認できます。
あわせて、下のグラフは年代別の就業率の推移を示しています。約20年前と比べて女性の25歳~54歳までのすべての年代で就業率が増えています。これは、結婚、出産を経ても就業している女性が増えていることを示しています。”働いているママ”が増えていると感じるのは、この結果からも分かるでしょう。
参照:年代別男女の働き方の変化内閣府男女共同参画局
家事分担の推移と実態
共働き世帯の増加により、家事育児分担問題について耳にする機会が増えていないでしょうか。
また、これまで専業主婦として家事育児の大部分を担っていた方は、日々のスケジュールに仕事が加わることへの不安を感じるかと思います。
そこで他の家庭が家事分担をどのようにしているのか実際のデータで確認してみましょう。
出典:6歳未満の子供をもつ妻・夫の家事関連時間及び妻の分担割合の推移内閣府男女共同参画局
2006年からの推移をみると夫婦間での家事分担は進んでいることがわかります。
〈分担割合(右グラフ)〉より、妻の家事分担割合は2006年から比べ専業主婦で6%、共働きで8%減っています。
しかし、妻の家事分担割合が減っているといっても専業主婦は84%、共働きでも77.4%を担当しています。〈家事関連時間(左グラフ)〉をみても妻は夫と比べ共働き世帯で3倍、専業主婦世帯では5倍家事関連で時間を使っています。このような84%や77.4%、3倍や5倍という数字から妻の負担の大きさを感じます。
出典:生活の中の時間 増減希望内閣府男女共同参画局
上の表は、生活の中で”増やしたい時間””減らしたい時間”は何かを男女別で表したものです。
この表によると女性は「家事育児時間を減らして仕事時間を増やしたい。」と思っており、先ほど確認いただいた女性の家事関連時間の多さと紐づく結果となっています。
対して男性は「仕事時間を減らして家事育児時間を増やしたい。」と思っていることが分かります。特に20、30代の若い世代でその傾向が強くでています。
ここでポイントになるのが、「男性は家事育児時間を増やしたい。」と思っていることです。現状の家事関連時間では女性の負担が大きいですが、うまく家事分担をすることができれば前向きに家事に取り組もうと考えている男性へ家事をシフトできると思います。
これまでのデータから、共働き世帯(働いているママ)の増加、そして女性の家事育児負担の大きさが分かるかと思います。あわせて、「男性が家事育児に積極的に取り組むため仕事の時間を減らしたい。」と考えていることも読み取れました。
男性の家事育児参加は社会問題として取り上げられるようになりました。家事育児は夫婦の問題という考えが浸透してきたことが要因の1つでしょう。
しかし、現状の家事関連時間にいたっては男女の差に驚かれたかと思います。もしくは大きく頷かれたかもしれません。
すでに働いている方もそうですが、これから再就職を考えている専業主婦の方は、1つでも多くの家事をパートナーへシフトすることが重要です。今ある毎日のルーティンに仕事が加わります。短時間の勤務であっても今までと同じように家事に時間を割くことは難しくなるでしょう。夫婦間で家事を分担せずに1人で対応していると「私ばかり大変」「どうして手伝ってくれないのか」と不満を抱くことが想像できます。
このような不満を抱きにくくするために次項では、”うまく家事分担をする”ポイントを紹介します
家事をうまく分担するポイント
家事育児の分担は分かるが実際どう話したらいいの?と悩むかもしれません。専業主婦でほとんどの家事を担ってきた方からすると「そもそもパートナーは家事を把握していない」と感じているかとも思います。
まずはパートナーに家事(育児)の全体像を知ってもらうことから始めてみましょう。
家事の全体像を把握、共有する
家事の分担をするためには全体像を把握することから始めます。全ての家事を書き出し、見える化する必要があります。しかし、1つ1つの家事を書き出すことは容易ではありません。
そこで内閣府が作成した【○○家作戦会議】を活用してはいかがでしょうか。“夫婦が本音で話し合えるシート”として作成されていますので、家事分担のみならず現在から未来の理想の暮らしまで話し合うことができます。
出典:○○家作戦会議
家事の細分化
例えば「ゴミ出し」という家事を家族で分担するとします。まず細分化して見える化し、家族で「ゴミ出し」という家事の全体像を認識しましょう。
細分化して各担当者を決めるためには、夫婦や家族で話し合い、お互いの分担項目を明確にすることが重要です。話し合いを通して、コミュニケーションが円滑になり、「ゴミの分別ができていない」や「ゴミ袋をセットしておいてよ」といった小さな不満が積み重なり、「やっぱり自分でやる方が早いわ」と一人抱え込んでしまう状況を防ぐことができます。
お互いの特性や状況を理解する
分担を決める際に人には得意不得意があることを考慮しましょう。
例えば、自分のペースを乱されることが苦手な夫を“妻の家事中の育児担当”とした場合、子どものペースに惑わされイライラしてしまうかもしれません。そのような場合は、“家事を夫に、育児を妻が担当”するといったように、役割を逆にすることで、よりスムーズに家事分担を進めることができる家庭もあるでしょう。
よく耳にする「男性脳」と「女性脳」という言葉があるように、脳の構造や働きには男女差があると言われています。一般的に、女性はマルチタスクが得意とされていますが、男性は一度に複数のことをこなすよりも、一つのことに集中して取り組む方が効率的だと考えられています。そのため、男性に女性と同じように複数の家事を同時にこなすことを求めるのは、必ずしも効率的とは言えません。
お互いの特性や、仕事などとの兼ね合いを十分に確認し、無理をしすぎない分担を探っていくことが大切だと思います。
ただし、分担を決めたら絶対に変更できない、というわけではありません。状況の変化に合わせて、臨機応変に役割を調整できるような柔軟な分担にすることも重要です。
例えば、子どもの体調が悪い時や、仕事が忙しい時は、お互いに協力し合い、役割を分担し直すなど、状況に応じて柔軟に対応することが大切です。
家事負担を軽減
これまでは、家事をうまく分担することについて述べてきました。しかし、減らせる家事や家電に任せられる家事もあります。
次項では、時短家電をいくつか紹介いたします。家事や育児にあわせて仕事と時間に追われる日々の中、楽できるところは堂々と楽をしてみませんか。
時短家電とサービス
1日のルーティンに仕事が加わり、家事に使える時間が少なくなるのであれば、今まで以上に時間を効率的に使う必要があります。
ここからは時短家電とサービスについて紹介いたします。家電に家事を任せている間に別の家事を済ませてもいいですし、テレビを観たりお菓子を食べたりと休息の時間にしてもいいでしょう。
時短家電やサービスの利用
まとめ
再就職を考えている専業主婦の方、すでに共働きの方、どちらも家事分担について少なからず不安や不満があるかと思います。こうした不安や不満を解消するためには、パートナーとしっかりと話し合い、お互いの意見を聞き合うことが大切です。
具体的な家事分担を決める際にご活用いただけるよう、この記事では【〇〇家作戦会シート】を紹介しました。このシートを活用して、家事を可視化し、具体的な分担を決めることで、より公平で円滑な家事分担を実現することができます。
そして限られた時間に余裕をもたせるため時短家電の導入も検討してはいかがでしょうか。もちろん費用はかかりますし、なくても困るものではないと思います。
しかし、家事の時短ができればその時間を子どもや家族との時間に充てたり、自分のためのリフレッシュ時間に充てたりすることで、生活の質向上につながる可能性も大いにあります。
この記事が、あなたとパートナーの家事分担を見直すきっかけになれば幸いです。
ぜひ、ご夫婦それぞれの状況や価値観に合わせて、最適な家事分担を見つけてください。