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【主婦/主夫の再就職】|資格ガイド編|役立つ勉強法とは

日々の買い物で感じる商品の値上がり。「このまま値上がりが続いたら生活が苦しい…」と思ったことはないでしょうか?このような生活への不安から、再就職や就職に有利な資格取得を考える主婦の方も多いと思います。

この記事では、家事育児に忙しい主婦の方も挑戦しやすい事務職系資格について説明します。

目次

  1. 資格を取るメリットと選び方
  2. 資格勉強と家庭の両立法
  3. キャリアアドバイザーの声
  4. まとめ

資格を取るメリットと選び方

再就職をする上で、資格は必ずしも必要ではありません。しかし、資格を持っていると知識や技術を客観的に証明することができるため採用担当者へのアピール材料となります。

ひと言で資格といってもさまざまな種類がありますので、詳しくみていきましょう。

資格の定義とは?

資格には、社会的信頼性の高い“国家資格”から比較的気軽に取得できる“民間資格”までさまざまな種類があります。“国家資格”“民間資格”は資格の運営機関によって分けられており、次項ではそれぞれの資格の定義について詳しく説明します。

国家資格

体調を崩した時、ケガをした時には病院にかかりますよね。その時にお世話になる「医師」や「薬剤師」は国家資格保持者です。「そもそも国家資格って分かっているようで分かっていないな」と感じる方のために国家資格の概要を下図にまとめました。

1.国家資格とは     
国の法律に基づいて各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明されている資格。法律によって一定の社会的地位が保証されているので、社会からの信頼性を高い。
2.国家資格の分類
⓵法律で設けられている規制の種類で分類
A.業務独占資格
弁護士、公認会計士、司法書士のように、有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる資格
B.名称独占  
栄養士、保育士など、有資格者以外はその名称を名乗ることを認められていない資格
C.設置義務資格
特定の事業を行う際に法律で義務付けられている資格
D.技能検定
業務知識や技能などを評価するもの
②国家資格試験を行う主体で分類
A.国が行う試験(例:司法試験、管理栄養士など)
B.地方公共団体が行う試験(例:栄養士、職業訓練指導員など)
C.法律で指定された団体が行う試験(技術士、衛生管理者など)

参照元: 国家資格の概要について_文部科学省HP

民間資格と公的資格

国家資格以外の資格は民間資格と呼ばれ、民間企業や団体などが独自の審査基準を設けて認定します。国の所轄省庁や大臣が認定する審査基準のもと、民間団体や法人が試験を実施する資格もあり、そういった資格は公的資格(民間資格の一部)と呼ばれることもあります。ドラックストアで薬の相談を受ける「登録販売者」はその一例です。

次項では、いくつかの資格の具体例を挙げます。

イラスト

事務職に役立つオススメ資格

実際に「資格取得を目指そう!」と考えた時に、家事育児をしながらでも挑戦しやすいオススメの資格を紹介します。“事務職、特に金融関係に従事される方が持っていた方が好ましい”もしくは“仕事だけでなく日常生活でも活かすことができる”資格をピックアップしました。“貿易事務”や“秘書検定”“ビジネス文書検定”など様々な資格がありますが、本記事では“簿記”“FP”“ITパスポート””について説明いたします。

表:簿記について
表:ファイナンシャルプランナーについて
表:ITパスポートについて

少しマニアックだが事務職系に強い資格

上で説明した資格と似ていますが、より専門的なスキルを身につけたい方にオススメの資格もあります。少しマニアックではありますが、つぎに紹介する資格も検討してはいかがでしょうか。

金融機関に勤めるなら「証券外務員」、FPより年金制度に特化した内容の「DCプランナー」、実践的なパソコンスキルを証明したいなら「MOS」という資格です。

表:証券外務員について
表:DCプランナーについて
表:マイクロソフトオフィスについて

参照元:日本商工会議所HP日本証券業協会HP日本FP協会HP金融財政事情研究会HP

ITパスポート試験HPMicrosoftOfficeSpecialistHP

※資格情報は全て2024年5月時点

資格勉強と家庭の両立法

いざ資格を取得しよう!と思っても、家事育児に追われる日々の中では勉強が後回しになったりしていませんか?勉強が思うように進まず諦めたりしていませんか?

タイプ別にオススメの勉強方法と実際の資格勉強体験談を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

家事・育児と資格勉強を両立させるためのコツ

短期集中タイプ

「毎日〇時間」と1日のスケジュールに勉強時間をあらかじめ組み込んでおく。まとまった時間を確保し、集中的かつ強制的に勉強する環境を作る。家族の協力があるとベター。

例)通信教育受講、専門機関や市町村などで開催する講習会に参加

スキマ時間活用タイプ

日々の生活のスキマ時間を活用して勉強時間を捻出する。

例)参考書、YouTubeなどの動画サイト視聴、資格取得専用アプリ活用

実際の体験談から学ぶ勉強法

娘が産まれてから息子と2人だけの時間を過ごすことが難しくなっていました。息子と2人で出掛けることも目的の1つに、日曜日に2~3時間程度、自宅近くの図書館で息子と勉強をしました。本を読んだり外に出て休憩をしながら子どもと過ごす時間を確保しつつ、自習ルームではガッツリ資格勉強をしていました。夫や自宅近くに住む両親が娘の相手をしてくれていたので助かりました。
また、息子が宿題をやる時に隣で一緒に勉強をして、毎日勉強をする習慣をつけました。 Aさん(年中・小学3年生ママ:FP受験)

片道45分以上の電車通勤中にYouTubeで学習動画を視聴したり、一問一答アプリを活用してチョコチョコ勉強をしました。試験3日前頃からは、計算問題練習に特化するため、家族に協力して貰い30分程度子供部屋に
こもりました。参考書も買ったのですが、机に向かって長時間勉強しようとすると睡魔に負けてしまったので、私には短時間勉強法が合っていたみたいです。 Hさん(小学1年生、5年生ママ:FP受験)

子どもをが20時には寝るので、寝かしつけた後に毎日1時間くらい参考書や過去問で勉強していました。証券外務員は計算問題が多いので、夫の協力を得て土日のどちらかでカフェに行き、集中して過去問を解いていました。
あわせて、子どもの習い事の待ち時間で、一問一答アプリを使うなど、ひたすら過去問を解いていました。 Mさん(小学1年生・3年生ママ:証券外務員受験)

会社の福利厚生にあった有料の通信教育を活用しました。YouTubeの内容が本当に現行内容なのか不安だったため、通信教育を選びました。20分くらいの電車通勤の間、講座動画を視聴しました。試験直前は、先に合格した同僚にお勧された「この問題がでる」といった内容の動画もYouTubeで視聴しました。 Nさん(小学1年生ママ:ITパスポート受験)

会社から取得必須といわれた資格だったのもあり、上司が勤務時間中に勉強時間を設けてくれたのが助かりました。上司が講師となって勉強会を開いてくれたり、同じ試験日の同僚3人と問題の出し合いをしたことで強く印象に残り知識習得が進みました。あわせて、子どもが寝た後に過去問を解いたりもしました。
私の場合、何より勤務時間中に仲間と勉強できたことが大きかったです。 Tさん(年長ママ:FP受験)

キャリアアドバイザーの声

資格を取得していることは採用担当にどう映るのか?弊社のキャリアアドバイザーの声を紹介いたします。

  • 「スキルや資格を持っていることは、再就職に取り組むうえでも有利にはたらくと思います。」
  • 「学習意欲の高い人や、新しいことにチャレンジする人は、採用する企業側にとっても魅力的です。」
  • 「企業の変化にも柔軟に対応できる人物として、採用意欲が高まると考えられます。」

まとめ

資格取得と言っても、家事育児に追われる主婦には、ハードルが高いですよね。

しかし再就職を考えるときに、“資格”や“資格取得に向けた取り組み”は採用企業に自分自身をアピールする時のエピソードとして話せるはずです。

また、新しいことにチャレンジすることは、自己肯定感アップにも繋がります。

ぜひ、今回紹介した資格を取得し、再就職やスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。

また、「自分にはどういう仕事が向いているかな?」「譲れない条件はなんだろう?」と悩んだときには、下記の関連LINKにて自分軸で考え、整理することをオススメします。

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主婦のおすすめパート探し成功のカギ!「働きやすい職場」を見抜くコツ

子育てがひと段落し、気づけば40代。少し余裕が出てきた今、将来のために「また働こうかな」と考えている方も多いのではないでしょうか。とはいえ、長いブランクがあると「家庭と両立できるか不安…」「働きやすいパート先って、どうやって見つければいいの?」そんな不安や疑問が浮かんできますよね。この記事では、子育てがひと段落した今だからこそ見つけたい、「働きやすい職場」が分かる具体的なコツをお伝えします。40代主婦が求める「働きやすい職場」の4つの特徴1|シフトに柔軟性がある「週3日からOK」「午前中だけ」「平日のみ」など、柔軟な勤務体系は主婦にとって何よりの安心材料です。お子さんの学校行事や急な体調不良、家事の都合に合わせて調整しやすい職場は、無理なく長く続けられるおすすめポイントです。2|業務内容がシンプルで負担が少ない久しぶりに仕事をする方には、身体に負担のない働き方がおすすめです。たとえば、マニュアルに沿って進められる事務作業や座って対応できる受付業務などは、主婦の方に人気の職種となっています。無理なく働き続けるためには、仕事内容のシンプルさと、身体への優しさに注目してみるとよいでしょう。3|スキルや経験に応じた研修・フォロー体制がある「研修あり」「マニュアル完備」「丁寧に教えます」といった研修体制が整っている職場なら、安心して新しい一歩を踏み出せます。ブランクがあっても、職場のサポートがあれば自信を持ってスタート出来るでしょう。みずほ銀行の研修制度未経験でも安心して働けるサポート体制4|同世代・主婦層が多く働いている職場に同世代の仲間や主婦層が多いと、子育てや介護の話題を共有でき、共感や支え合いが生まれやすくなります。職場の雰囲気に馴染みやすく、居心地の良さを感じながら働けるでしょう。求人票で分かる「働きやすい職場」のチェックリストシフト・勤務時間の記載は具体的か「9:00~13:00の間で応相談」や「週2~OK」など、働く時間の柔軟さが明確に記載されているかを確認しましょう。曖昧な表現が多い場合は、後でトラブルになる可能性があるため注意が必要です。研修あり・未経験歓迎の文言をチェック職場が教育に力を入れているかも働きやすさのポイントです。「研修制度あり」や「丁寧に指導します」といった文言は、未経験者やブランクのある方が、安心して働き始められるかどうかの判断材料になります。福利厚生・定着率の記載に注目育児や介護の支援制度、急なお休みへの対応、パートでも利用できる福利厚生などが記載されているかをチェックしましょう。「定着率が高いです」といった言葉も、働きやすさの証です。キャリアアドバイザー直伝!面接で働きやすさが分かる質問術求人票だけでは分からない「職場の雰囲気」や「働きやすさ」を知るには、面接時の質問がカギになります。ここでは、キャリアアドバイザーが実践的に使っている聞き方の工夫をご紹介します。雰囲気・人間関係をやんわり探るには?面接で「働きやすいですか?」と聞くのは、少し勇気がいりますよね。でも、こんなやんわりとした質問なら、自然な形で職場の雰囲気を探れるでしょう。・「スタッフの方の年齢層はどのくらいですか?」・「職場でランチなど交流はありますか?」これらの質問からは、職場の年齢層やコミュニケーションの活発さがみえてきます。職場の雰囲気や人間関係の良さを確認できる聞き方です。家庭との両立を確認する聞き方の工夫「急なお休みに対応してもらえますか?」と直接聞くのは、少し気が引けるかもしれません。そんな時は、このように工夫して質問してみましょう。「夫や実家の協力や、地域の子育て支援サービスも使うつもりなのですが、どうしても対応できないときは急なお休みにも対応いただけますか?準備している姿勢を見せながら質問することで、好印象を与えやすくなります。また、「家族も応援してくれています」と伝えることも、長く働ける印象につながります定着率・働きやすさを探る質問職場の定着率や働きやすさは、その職場の居心地の良さを知るうえで欠かせません。・「ご近所の方が多く働いていますか?」・「スタッフの方は、どれくらいの期間働かれている方が多いですか?」もし面接担当者から、地域の学校名などが出るようなら、主婦層とのコミュニケーションが日常的にある職場かもしれません。また、離職率の低い職場は、それだけ働きやすいと言えるでしょう。条件確認は後半に丁寧に「シフトの融通」や、「勤務日数」などの条件面の確認は、しっかり自己PRを行ったうえで、面接の後半に聞くのがベターです。「お仕事の内容について理解したうえで確認したいのですが…」と前置きを添えることで、丁寧な印象になります。キャリアアドバイザーからのヒント気を付けたいのが「最初に聞いていたシフトと違った」というケースです。例えば、「平日のみでOK」と言われて入社したものの、職場の人繰りの変化で土日の出勤を求められるようになったり、夕方の時間帯にシフトが増えたり…。条件が変わってしまうと、家庭との両立が難しくなり、退職につながることもあります。そのような可能性が無いかもしっかり確認しましょう。実際どうだった?主婦のリアル体験談Aさん|43歳/子ども2人主婦の方が多く働いている職場を選びました。急なお休みに対して、上司の理解もあり、とても働きやすいです。また、同じ職場の主婦仲間とは、たまにお仕事帰りにご飯を食べに行くなど、楽しく働いています。Bさん|46歳/ブランク20年結婚前に銀行で働いていたので、パートも金融関係を希望しました。ブランクが長くて不安でしたが、「経験を活かしてください」と歓迎され、安心してスタートできました。同年代のスタッフも多く、無理なく働けています。Cさん|50歳/介護中の親あり子育てがひと段落したら、親の介護が始まりました。今の職場は介護休暇制度が時間単位で取得できるので、介護と両立が必要になっても続けることができています。また、急なお休み申請も快く対応いただけていて助かっています。まとめ|あなたらしく、無理なく働ける職場を見つけよう「働きやすさ」は、人によって違います。でも、少しの工夫で自分にあった職場を見つけやすくなります。この記事で紹介したコツを活かして、あなたらしく、長く続けられる「働きやすい職場」を見つけてくださいね。

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【20代夫婦】生活費の負担割合を円満に決める5つのポイント

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【体験談あり】転職回数の多い20代が内定獲得するには?これからのキャリア 

20代で複数回転職をする場合「またすぐ辞めると思われるのでは?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。ですが、選考でしっかりと評価してもらう方法はあります。実際に内定を獲得している人は少なくありません。大切なことは『伝え方』です。この記事では、実際の転職経験者の体験談を交えながら、内定獲得のコツを解説していきます!データで見る20代の転職事情昨今の20代の転職事情は、どのようになっているのでしょうか?1|年齢でみる転職事情20代後半の転職率が最も高い引用元:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」グラフからもわかるように、男女共に20代後半での転職が多くなっています。30歳の節目を前に、今後のキャリアを見直す人が多いことの表れではないでしょうか。20代転職の理由上位は「労働条件」「仕事内容」「人間関係」引用元:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」20代の転職理由としては、「その他の個人的理由」を除くと「労働時間、休日等の労働状況が悪かった」が最も多い結果となっています。次に、男性は「仕事の内容に興味を持てなかった」、女性は「職場の人間関係が好ましくなかった」が上位にあがっています。2|転職意識の変化皆さんは、『キャリア3.0』という言葉を聞いたことはあるでしょうか?日本のキャリア観は、以下のように変化しています。*1メンバーシップ雇用・・・企業とマッチした人を採用し、様々な職務を経験させながら会社で育てていく雇用*2ジョブ型雇用・・・企業にとって必要なポストにふさわしい人をあてがう雇用AIの発展などで変化が激しい現代では、会社にキャリアを委ねず、自分の価値を確立することが重要です。このように、個人が主体となって動いていく時代が『キャリア3.0』です。個々の能力×一人ひとりの「どのように社会に貢献したいか」という思いが重視され、『ジョブ型雇用』が増えていくことで、転職が当たり前になっていくと言われています。採用側に与える印象とは?ここまで転職事情について見てきましたが、現在の日本では転職前提の企業はまだまだ多くないことも事実です。転職回数が多い20代に対して、実際のところ採用担当者はどのようなイメージを持っているのでしょうか?ポジティブな印象とネガティブな印象をそれぞれ具体的に紹介していきます。1|ポジティブ編・経験が豊富複数の場所で働いてきたことが経験値となり、今後の仕事に生かすことができる・行動力やチャレンジ精神がある手間や精神力を必要とする転職を何度も行う行動力やチャレンジ精神を持っている・複数の視点ならではの提案力複数の企業や業界で培った横断的な視点を持っているため、新しい価値を生み出しやすい・自己理解が進んでいる複数の転職を通じて「自分が何をしたいか、したくないか」「何が向いているか、向いていないか」を理解している・前職のやり方へのこだわりが薄い変化への適応能力や柔軟性が身についており、仕事のやり方についても適切な選択ができる2|ネガティブ編・またすぐ辞めてしまうのでは?満足な環境を与えなければ辞められてしまう、と企業側が感じるケースがある・継続力がない?仕事に飽きるたびに、職を変えているのでは?と思われる場合がある・対人スキルに課題あり?入社後、人間関係のトラブルが起きてしまう可能性を懸念されることがあるネガティブな印象をプラスに変えるアピール例採用担当者からのネガティブな印象は、伝え方を工夫することでポジティブ要素に変換することができます。ここでは、実際の中途採用担当者に聞いた、ネガティブな印象を払拭するためのポイントをお伝えしますね。1|またすぐ辞めてしまうのでは?アピール例:「複数回転職をしたからこそ、自分が最も力を発揮できる環境は御社のような~~だと明確になりました。」伝えるポイント:自己理解、企業理念への共感2|継続力がない?アピール例:「一見転々としているように見えるかもしれませんが、一貫したキャリアの軸があります。それは~」伝えるポイント:キャリア軸、目的意識3|対人スキルに問題あり?アピール例:「どの職場でも上司や同僚とは有効な関係を築いておりました。特に新人教育を任されていた際は~」伝えるポイント:協調性、具体的な成果その他のアピールポイント他にも、こんなアピールポイントがあります。ポイント①|主体性・成長意欲がある転職後、必ずしも新卒生と同じように丁寧な教育を受けられるとは限りません。そんな中で、「この人は自発的・主体的に学び、さらに成長してくれそう」という印象を与えられるとプラスですし、ここを重視している採用担当者も多いようです。ポイント②|即戦力になる(経験/スキル)特にベンチャー企業等では、即戦力になってくれるか?という点も重視されています。今まで培った経験やスキルの中で、転職後もすぐに生かせるスキルがあれば積極的にアピールしましょう。ポイント③|業界研究・企業研究をしている先述したとおり、採用担当者には「すぐに辞められたら困る」という思いがあるので、きちんと業界や会社のことを理解した上で志望している、ということも大事なアピールポイントになります。20代の転職体験談5選実際に、20代のうちに複数回転職した方の体験談を集めました。ぜひ参考にしてみてください!例①Aさん|女性転職3回:小売業→メーカー→デジタル専業広告代理店→総合広告代理店直近の面談で聞かれたこと・これまでの会社を選んだ理由・それぞれの転職理由・採用側としては、またすぐ辞めてしまうのではないかという心配があるが大丈夫か気をつけたこと・仕事選びについて、「転職して仕事の業務範囲が広がったことでさらにステップアップしたいと思った」ということをしっかりと伝えました。・私の場合は、女性向けのプロモーションにおいて、店頭販促→デジタルプロモーション→店頭/デジタルも含む全体のプロモーションの設計と範囲を広めていったので、採用担当者にも納得してもらえました。・転職回数が多いことの強みとして、転職が初めてではないので、転職後のギャップにも動じることなく対応できる、という点もアピールしました。例②Bさん|男性転職3回:海外への転職あり、業界未回答直近の面談で聞かれたこと・業務上即戦力となれるだけの実力や経験があるのか・何をもって今後は早期離職しないと言い切れるのか気をつけたこと・二、三度目の転職は会社事由であったことを最初に話し、長く勤務できる場所を探していることを伝えました。・海外では転職でステップアップを図ることは一般的であることや、転職をしなければ獲得できなかった強みがあること、30代ではそれらを統合して、腰を据えて働きたいという意思を伝えました。例③Cさん|女性転職2回:不動産→不動産→不動産直近の面談で聞かれたこと・志望動機・なぜ転職しようと思ったか・他に受けている業種や職種気をつけたこと・業界は一貫していたので、各社で培った知識や経験を活かしながらよりキャリアの幅を広げて経験を深めたいと伝えました。・二度の転職の経験から、自分が何に向いておりどんな仕事をしたいかということがわかったので、今回の転職でそれを叶えたいとアピールしました。例④Dさん|男性転職2回:業界未回答直近の面談でされた質問・志望動機・なぜこの業界なのか・今までのキャリアでどのような技術を習得し、どのような役割を担いながら、課題に対してどうアプローチしてきたか・今後のキャリアプラン・ケース面接気をつけたこと・複数回の転職による環境への適応力と上昇志向をアピールしました。例⑤Eさん|男性転職2回:IT(Sier)→IT(開発)→ITコンサル直近の面談でされた質問・転職を決める上での軸(年収・仕事内容など)・転職理由・志望動機・希望年収・希望勤務地・ケース面談気をつけたこと・開発/インフラの両面で各工程を経験しているため、特定の業界や領域に囚われずに働ける即戦力性をアピールしました。・新卒入社から今回の転職まで、自身の考え方に一貫性があることを説明しました。・入社後のアンマッチングをなくすため、自身の人間性を主張しました。以上の体験談からも分かるように、転職回数の多さを強みに変え、理想のキャリアを掴むことは十分に可能です。みずほビジネスパートナーのお仕事検索ページでは、様々な条件の求人を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!https://www.mizuho-bp.co.jp/find-naviまとめ日本でも徐々にキャリアに対する考え方が変化しており、個人の能力やスキルがより重視されるようになってきています。転職の回数に関わらず大切なことは、これまでに、どのような経験をしてきたのか。そこからどんな力を培い、何を実現したいのかです。まずは、その会社の理念や求める人物像を十分に理解しましょう。そのうえで、貢献できる自分の強みを伝えることが重要です。こうした姿勢が伝われば、採用担当者からの評価は上がり、内定獲得につながるでしょう。今回の記事を参考に、ご自身に合った転職を進めてみてくださいね!

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【働くママ必見!】朝の家事動線&ルーティンで時短する方法 

復職や再就職を考えているけれど、今の家事育児の時間配分がどうなるか想像できない…と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。今は不安な気持ちを抱えていても、少しずつ準備を整えていくことで、自然に心と時間にゆとりができるもの。時間のない朝を有意義に使うために、朝の家事動線について事前準備の工夫や考え方をご紹介します。準備|家事の区分けをする朝の家事ルーティンを考えるうえで、「どの家事をいつやるか」といった視点を持つのは大切です。最初に、主な家事をリストアップしてみましょう。手順1|家事を「毎日やりたいもの」と「そうでないもの」にわける準備で書き出した家事は、ご家庭の生活スタイルによって優先順位が変わってきます。たとえば、以下のように優先する家事が違うケースがあります。子どもがスポーツクラブに入っているため、毎日洗濯したい日中は外出が多いため、掃除は週に2回で十分このように、ご自身や家族にとって必要な家事を見直し、優先度の高い順に並べると良いでしょう。手順2|「毎日やりたいもの」のうち、「朝やりたいもの」と「そうでないもの」にわける毎日やりたい家事の中から、あなたの気になるポイントに合わせて朝やりたいものと、そうでないものに分けてみましょう。太陽の光に当てたいから、朝洗濯物を外に干したい夕方時間がないから、炊飯器をセットしたい増えすぎてしまった場合は、帰宅後や時間の制約が少ない休みの日に回せないか考える必要があります。最低限やりたい事ルーティンと、理想的な家事ルーティンの2パターンを考えて見るのも良いかもしれません。毎日のことなので、無理のないスケジュールを組み立てることがポイントです。手順3|家事の所要時間を把握する手順2で書き出した家事にかかる時間を確認しましょう。実際に測ってみると、思っていた所要時間とずれがあることも。この段階では、測った時間よりも少し余裕を持って捉えると後々調整しやすくなりますよ。最低限の家事ルーティンを行った場合の所要時間と、理想的な家事ルーティンの所要時間を並べてから出発時間を考えると、自ずと起床時間も見えてきますね。家族内共有|担当を決める抜き出した家事と所要時間を家族へ共有し、担当を決めることも一つの選択肢です。朝やりたい理由と所要時間が分かっていると、スムーズに担当決めができることでしょう。決め方の一例をご紹介します。決め方例①|得意分野で分ける各自が得意な家事や、負担を感じにくい作業を担当することで、精神的なストレスを減らすことができます。力作業や細かい作業など、得手不得手を基準に分担するのもひとつの方法です。決め方例②|家を出る時間で分ける片方が在宅勤務で時間の余裕があるから多く負担する、夜勤明けの日はゴミ出しのみ担当するなど、各々の家庭の事情に合わせた無理のない担当を決めていきましょう。子どもの準備|ルーティン化し、自分のことは自分で子どもが小学生になると、乳幼児期と比べて自分でできることが増えてきます。学年が上がる、母親が働きだすなど、環境が変わるタイミングで自分のことを自分できるように、早めにルーティン化すると大いに助かります。自分でやる工夫小さな工夫で子どもが自分でできることは増えていきます。次のような工夫を参考に、ご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょうか。可視化する朝やるタスクを時系列にホワイトボードに書いておくなど、子ども自身の目で確認できるようにしましょう。前日に準備をすませる学校の準備や、翌日着る服の準備は前日のうちにしておきましょう。余裕のある時間にやっておくことで、忘れ物の防止にもつながります。朝ごはんに火を使わないシリアルに牛乳を入れるだけ、パンを自分でトースターに入れて焼くなど、本人ができる位置に動線をおくことで、自分でできることが増えます。火を使わないことで、慌ただしくて親の目が届かない時間でも安心です。具体的なスケジュール例と時短ポイントここでは、小学生の子どもを持つ働くママのタイムスケジュールをご紹介します。それぞれのこだわりポイントや工夫ポイントも必見です。Aさんの場合(小学校高学年女児、低学年女児あり)Bさんの場合(夫婦、小学校低学年男児あり)Cさんの場合(夫婦、小学校中学年男児あり)Dさんの場合(夫婦、小学校低学年女児あり)家事育児を時短するコツ家事工程のひとつひとつを見直して、そもそもの家事にかける所要時間や精神的負荷を減らしてみましょう。次にご紹介するような工夫で、取り入れられそうなものを探してみるのはいかがでしょうか。“ながら”作業で効率的に日々の生活の“ながら”で行うことで、重い腰を上げて家事をしなくては、ということがなくなります。また、こまめに掃除等を行うため、汚れがたまらず一石二鳥。小さいことからの積み重ねが大切です。まずは、以下のような作業を取り入れると良いでしょう。最後にお風呂に入った人が浴槽を洗うタオルを洗濯する前に洗面所を拭く皿洗いのついでにシンクを洗う夕飯時に翌日の朝ごはんの分も作る家事の工程を減らす家事のタスクが多い時は、ルーティン化している家事動線を見直してみると良いでしょう。毎日やる家事なら一つの部分を変えるだけで、大きな時短につながります。次のような工夫をしてみるのはいかがでしょうか。ゴミ箱の数を減らす洗濯物は「掛ける収納」にする冷凍食品の野菜を活用する時短家電を活用する時短に欠かせないのが、時短家電の存在です。導入コストはかかりますが、活用できればコストを上回る満足度が得られます。時短家電については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。家事分担成功の秘訣と時短家電紹介!最新データで徹底解説まとめ|トライ&エラーを繰り返し、自分に合ったルーティンを今回は、朝の家事動線について事前準備の工夫や、考え方をご紹介しました。家族構成や環境によって書き出す家事や時短すべきポイントは変わります。想定していた家事動線で思うようにいかなくても大丈夫です。この記事の内容を試しながら、ご自身に合った朝の家事ルーティンを見つけてみてくださいね。みずほでは、働くママを応援しています。

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《実例つき》小学生にSNSは危険?実際のトラブル内容と保護者の対策

あなたは“小学生×SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)=悪影響”というイメージはありませんか?日々のニュースや子どもたちの話からSNSが要因となる事件や身近なトラブルについて見聞きすると思います。一方で、小学校の授業ではSNSを活用し、ダンスや運動についての動画を見るときがあります。今の子どもたちにとってはSNSやインターネットは生活の一部となっているとも言えるでしょう。SNSが当たり前のように存在するこの時代、保護者として何ができるのでしょうか。この記事では、実際に起きたトラブルの内容や先輩ママの声を紹介します。SNSと上手に付き合うための参考にしてください。小学生がSNSを使うことについてSNSとは、友だちとメッセージのやり取りや、写真・動画を見せ合えるアプリ・サービスです。SNSは、大人にとっても子どもにとっても生活の一部になっています。しかし、小学生は心や考え方が成長している途中で、判断力が十分ではありません。そのため、SNSの利用によって多くのトラブルが発生しています。次の項では、なぜ小学生のSNS利用が増えているのか解説していきます。SNSを使う小学生が増えている背景スマートフォンやタブレット端末が普及し、小学校の授業媒体として1人1台タブレット端末が配布される時代です。また、固定電話や公衆電話の減少もあり、自分のスマホを持つ小学生が増えています。親や友だちとの連絡手段として、LINEやYouTube、Instagramが当たり前のように使われており、SNSは子どもの生活に深く根付いているでしょう。SNSを使うときの注意点具体的にはどのような危険があり、どのように注意したらよいのでしょうか。SNSを使うときの4つの注意点を、以下にまとめました。個人情報(プライバシー)が流出してしまう「ついうっかり」自分や家族の写真、名前や住所、学校名などをSNSに載せてしまう。個人情報を公開してしまうと悪用される危険性があります。気を付けているつもりであっても、些細な情報から個人が特定されることもあります。投稿する際には十分、注意が必要です。いじめやトラブルの原因になる「ちょっと気持ちが大きくなって」いつもより汚い言葉、強い言葉を使ってしまう。SNS上での言葉のやりとりは誤解を生みやすく、いじめやトラブルに発展することがあります。表情や声色が分からないトーク画面やオンラインゲーム中に会話をするため、日常よりも表現が強くなっていないか注意が必要です。時間を使いすぎてしまう「あともう少しだけ」と思いつつダラダラ時間を過ごしてしまう。SNSは刺激的でつい夢中になってしまうため、勉強や睡眠時間が削られる可能性があります。自分で時間の管理をすることが難しい場合は、使用時間を決めるなど注意が必要です。事件・事故に巻き込まれてしまう「何度もSNS上で話したから」と簡単に現実の友だちのように錯覚してしまう。SNS上で知り合った友だちに写真を送ったり、会いに行ったりすることで事件に巻き込まれる可能性があります。安全なゲームで遊んでいたつもりが、違法なサイトに誘導されていたケースもあるので、注意が必要です。実際におきている小学生のSNSトラブルメッセージアプリでのトラブルクラスの友だち数人でグループメッセージをしていたが、急にブロックされ仲間はずれにされたアプリ上でケンカが始まり、ケンカをしている子、仲裁している子のやり取りでメッセージが止まらなくなった友だちが家族の写真を連投し、他の子にも送るよう強く指示したオンラインゲームでのトラブル友だちとオンラインゲームで遊んでいたところ、急に外されたオンラインゲーム中、強い言葉で数人の仲間から責められたゲームのキャラを強くするために、課金して装備を買うよう言われたその他のトラブル同性の同い年だと思っていたが、年上の異性であった写真を投稿したところ個人を特定されてしまった安全なサイトを見ていたが、誘導されたサイトが悪徳で金銭を要求されてしまった参考:総務省「インターネットトラブル事例集」保護者ができるトラブル防止策ここまでは、SNSを利用することで起きるトラブルについてみてきました。大切な子どもがトラブルに巻き込まれるのを防ぐために、私たち親ができることは何でしょうか。代表的な防止策3つを案内します。ペアレンタルコントロールを使う子どもの安全のため保護者がネット利用環境を整えてあげることをペアレンタルコントロールといいます。ペアレンタルコントロールの代表としてフィルタリングがあります。参考:総務省「身近な人と一緒に考えよう」フィルタリング活用するフィルタリングとは、利用時間やアプリのインストール、課金アイテムの購入などさまざまな項目を制限できる機能です。子どもにふさわしくないコンテンツ(暴力的、性的、年齢に対して不相応なものなど)へのアクセスを制限する子どもの電子機器の使用時間を管理し、過度な使用を防ぐ課金機能の利用を制限する子どもの閲覧履歴やアプリの使用状況を、保護者が確認できる子どもの位置情報を確認する※現在法令等により、携帯電話会社とその販売代理店には、18歳未満の青少年が利用する端末の契約時に原則「フィルタリングサービス」を提供する義務が課せられている。参考:総務省「フィルタリング(有害サイトアクセス制限サービス)をご存じですか?」家庭内ルールを決めるフィルタリングを活用するとしても、利用時間や制限をかける内容については、各家庭でルールを決めておく必要があるでしょう。「平日の利用時間は〇時間」「週末の利用時間は△時間」と生活リズムによっても変わってくると思います。また、制限だけではなく「困ったらすぐに相談する」といった約束をしておくことで、トラブルが起きても早期に対応できます。先輩ママの声Aさん:小学6年生の男の子ママ利用中のSNSLINE、YouTube、オンラインゲームなど家庭のルール・フィルタリング設定済・宿題など、やるべきことをやらないときにはスマホを1週間没収するトラブル経験友だちに成りすましてTikTokアカウントを登録していると疑われました。お友だちの動画がTikTokに公開されたらしく、ケンカ中だった息子がそれを載せたと責められました。スマホを見せてTikTokアプリをダウンロードしていないことと親の許可がないとダウンロードできない状態であるのを伝え疑いは晴れたようです。Bさん:小学6年生の女の子ママ利用中のSNSLINE、YouTube、Instagram、TikTokなど家庭のルール・フィルタリング設定済・自室での利用は禁止トラブル経験以前、グループラインで仲間外れにされたことがありました。そのことがあってか、通知音に振り回されているように見えます。常にスマホを気にしているので、新たなルールを決めようと思っています。Cさん:小学6年生の男の子ママ利用中のSNSLINE、YouTube、オンラインゲームなど家庭のルール・フィルタリング設定済・LINEのお友達やトーク履歴確認トラブル経験仲間を集めて戦うオンラインゲーム中に、突然外され戦えなくなったことがあります。その時に「お前は弱いから入ってくるな」「一緒にやりたかったら装備買ってこい」などと言われたようです。幸い1人の子からの攻撃だったので、他の子とは問題なく遊んでいます。まとめこれまで述べてきたようにSNSの利用は、トラブルや注意すべき点がたくさんあります。小学生、特に高学年であっても、まだまだ心も体も成長段階です。実際に会ってコミュニケーションを取るときと比べて、トラブルが多く起きてしまうのは容易に想像できるでしょう。しかし「SNSは危険だから排除する」のではなく「子どもの成長に役立つツール」と前向きに捉えることもできます。SNSは離れている人と連絡を取れたり、情報を共有できたりと、とても便利です。また、自分の作品や技術を発信すると表現力が成長し、称賛やアドバイスで刺激を得られるでしょう。このようにSNSは使い方次第で便利で楽しいツールになります。私たち保護者に必要なことは「トラブルが起きた時にすぐに相談できる存在」でいられるような関係性を作っておくことなのではないでしょうか。関連記事子どもにスマホいつから持たせる?先輩パパママからの体験談から学ぶ