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【テンプレート見本あり】再就職時の履歴書・職務経歴書の書き方は?前職・スキルのアピール、ブランクの伝え方を解説

公開日:2022年8月10日

職務経歴書と手帳の写真

結婚や出産で退職したものの、子育てが落ち着いたのでそろそろ仕事を再開したい…というとき、履歴書に加え職務経歴書を作成することになります。

今回は、主婦/主夫から再就職をめざす場合の履歴書・職務経歴書の書き方のコツとして、これまでの経歴やスキルアップへの取組を活かしたアピール方法や、ブランク期間をマイナスに受け取られないための伝え方などを紹介します。

目次

  1. 「履歴書」と「職務経歴書」の違いとは?
  2. 「履歴書」は正確・明確に書くのがポイント!
  3. 実際に「履歴書」を書いてみましょう
  4. 「職務経歴書」を書くコツは、“キャリアの棚卸し”にあり!
  5. 職務経歴書にパート・アルバイト経験を書いてもいい?
  6. ブランク期間をプラスに繋げる、職務経歴書の書き方とは?
  7. 職務経歴書へ記載する必要のない情報はあるの?
  8. 実際に「職務経歴書」を書いてみましょう
  9. まとめ

「履歴書」と「職務経歴書」の違いとは?

再就職をめざして会社に応募する際、「履歴書」と「職務経歴書」の2つの書類を作成します。

まずは、それぞれに記載する内容の違いを整理しておきましょう。

「履歴書」「職務経歴書」を作成する目的と記入する内容

下表に履歴書と職務経歴書、それぞれを提出する目的、一般的によく使用される記入事項をまとめました。

職務経歴書のフォーマットは3種類あります。時系列順に経験した仕事を過去から記載する「編年体式」。直近から記載する「逆編年体式」。時系列順ではなく職務分野別にまとめる「キャリア式」です。ここでは、最も基本的な「編年体式」の主な記入事項を紹介します。

履歴書は、自身の基本的なプロフィールを企業に知ってもらうための書類です。そのため、氏名や学歴・職歴、資格など、概略を網羅的に記載します。
一方、職務経歴書は、自身の仕事の経験にフォーカスして、より詳細な内容を企業に伝えるための書類。求人企業は職務内容や退職事由から、これまでのキャリアや身につけたスキル、自社に定着できるかなどをチェックしています。

「履歴書」・「職務経歴書」の基本的な書き方

プロフィールとして「履歴書」、さらに職務内容を掘り下げるために「職務経歴書」を用意します。

基本的な書き方は、こちらの「履歴書・職務経歴書の書き方」もご覧ください。

「履歴書」は正確・明確に書くのがポイント!

STEP1 書類と写真を準備する

  • 市販の履歴書フォーマットか企業指定の書式かを確認
  • 同封する書類を確認(証明書や職務経歴書など)
  • 証明写真は清潔感を意識して撮影から3か月以内のものが好ましい

STEP2 基本情報を丁寧・正確に記入する

  • 誤りのないよう正確に記入
  • 見やすさを意識して記入(手書きの場合:読みやすい丁寧な字を意識する/PCの場合:フォントやサイズを意識する)
  • 西暦か和暦かは履歴書全体で統一

STEP3 学歴・職歴は正式名称で古い順に記入

  • 学校名、企業名は正式名称で記入
  • 入学、卒業、入社、退社年月を正しく記載
  • 職歴では、自分の役割や業務内容を一言添える
  • 最後には「現在に至る」または「以上」と記入

STEP4 志望動機を具体的にアピール

  • 「なぜこの会社に応募したのか」「自分の何を活かしたいのか」明確に伝える
  • 「この会社だから応募した」理由を伝える
  • 企業の事業内容や募集要項と自身のスキル・経験が結びつく内容で差別化を図る

STEP5 自己PR・特技・資格欄で強みを伝える

  • 自己PRでは、自分の性格や仕事への姿勢、成果などを具体的に伝える(「売上前年比〇〇%達成」や「△△年間無遅刻無欠勤」など)
  • 資格や語学力、パソコンスキルもアピール材料
  • 特技は、直接仕事に関係なくてもポジティブな印象を与える内容が好ましい

実際に「履歴書」を書いてみましょう

上記のポイントを踏まえて「履歴書」を記入してみましょう。

履歴書テンプレート1枚目
履歴書テンプレート2枚目

▽ダウンロードはこちら(Excel)

「職務経歴書」を書くコツは、“キャリアの棚卸し”にあり!

職務経歴書を書く際は、自身が辿ってきたキャリアの魅力が求人企業に伝わるよう、意識することが重要。
そこで、職務経歴書を書き始める前には、ぜひ“キャリアの棚卸し”を行うことをおすすめします。ブランクがある場合は特に、自身のアピールポイントを明らかにしておくことで、伝えるべきことが明確になります。

以下では、再就職を考え始めたAさんを例にしてキャリアの棚卸しの取り組み方をご紹介します。

Aさん(39歳・専業主婦)

・配偶者と9歳の娘(小3)と三人暮らし

・大学卒業後は、大手損保会社に一般職として入社。約8年間の事務サポートを経験(Excel/Word/PowerPointの使用経験あり)

・配偶者の転居を伴う異動にて、退職

・家のローンや子どもの教育費などに漠然とした不安を感じており、復職を検討し始めている

・復職先は、前職の経験を活かせる職場につきたいと考えており、できれば安定した大手企業で中長期的なキャリア形成をしたいと考えている


まずは仕事の内容について、下記の観点から整理してみましょう。

STEP1 仕事内容を整理する

① 何を・どうする仕事か

業界・職種は何か、そのなかでどんなプロセスを担当したか、仕事の対象は何/誰かを考えてみましょう。

② 仕事のゴール・成果は何か

あなたの仕事は、何を終えるとゴールといえるのか、何を生み出せば成果とみなすことができたのかを振り返ります。

③ それによって、誰に・どんな価値を提供する仕事か

あなたの仕事は誰にとって、どのように価値があるものだったのか、その人にどのような良いことがあるのかを考えてみましょう。

Aさんの場合
“損保会社の事務サポート”としてどんな業務をしていたかを詳しく掘り下げます

  • 所属していた●●部は会社内の営業部門として、損保代理店への営業・販売支援や、契約手続きの確認、処理を担当
  • Aさんの業務:保険の申し込み内容や添付書類のチェック、不備があった際の代理店連絡や代理店との問い合わせなどを対応
  • ミスのない事務を行うことで、スムーズな保険金の支払いが可能

STEP2 得られた経験を振り返る

次に、仕事のなかで経験したことを、エピソードを交えて振り返ることで、前職で自分がしてきたことを具体化していきます。

① 日常的な業務のなかでの経験

普段の仕事内容をこなす中でどのような経験が得られたのか、エピソードを思い浮かべながら掘り下げます。

② 有事の際の経験

仕事のなかであった特別な出来事、例えば表彰などの成功体験やトラブル対応、自身の失敗談を含めて振り返ります。また失敗談がある場合、どうすればよかったか・その経験から何を得たかについても考えてみましょう。

Aさんの場合

  • 商品の改定・変更があるたびに、切り替え時期での部内事務ミスが頻発。部内での再発防止として週次での小勉強会を企画し、勉強会リーダーを担当。Wordでのアジェンダづくりやパワーポイントでのオリジナルの勉強資料を作成し、より効率的な会議が行われるように努めた。
  • 勉強会以前からミスの件数が●%に減少。年度末の部内表彰も受賞した

STEP3 仕事のなかで意識していたことを思い出す

これまで振り返ってきた仕事内容とその経験のなかで、それらを遂行するために意識していたことを洗い出し、どのような思いを抱いて仕事に取り組んでいたのかを振り返ります。

これによって、あなたの仕事への価値観が言語化されるとともに、新たな仕事において意識・情意面で発揮できる価値を明らかにすることができます。

Aさんの場合

  • 自分のことだけでなく、周囲の状況を判断して「どのようにすれば部内のみんなが働きやすくなるか」を考えて行動していた

STEP4 身についた業務スキル・知識

STEP1~3を踏まえて、できるようになったこと、スキル・知識として身についたことを整理しましょう。

① 専門的なスキル・知識

当時の業務に必須だった業界・業務の知識や、営業スキル・システム操作スキルなど、専門的な要素を挙げてみましょう。このとき、できるだけ具体的に、仕事内容や活かし方などの背景も含めて整理することが重要です。

例えばOffice系ソフト等、さまざまな目的で使用されるツールの操作スキルを書く場合は、特に業務中のどのようなプロセス・目的で使用していたのかも明記しましょう(売上データ集計、プレゼン資料作成など)。

② 普遍的なスキル

これから応募する企業で専門的な内容は活かしきれないかも…という場合でも、実は魅力的なスキルをたくさん持っていることがあります。

例えば営業の場合、コミュニケーションの機会が多くあります。そのなかでやり取りする内容に注目すると、「悩みを深く理解してニーズを引き出し、その人が想像していなかった選択肢も含めて考え、提示する」という性質があります。

また、銀行事務のように、様々な要素が絡む業務をしていた場合、「入り組んだ内容も把握し、正確に処理することができる」と言えます。

このように、仕事内容からスキルを捉え直すと、魅力を再発見できることがあります。深堀して考えてみましょう。

Aさんの場合

  • 勉強会準備として利用していたPCスキル(Word・PowerPoint)
  • 代理店との連絡をおこなう上で行っていた電話応対力
  • ミスを減らすための勉強会開催による「問題解決力」 
    など

以上のようなステップでキャリアの棚卸しをしたうえで、応募しようとしている企業ではどんな内容を求められていそうかを考えて、実際に書く内容を抽出していくと、アピールポイントが伝わりやすい職務経歴書になります。

職務経歴書にパート・アルバイト経験を書いてもいい?

パート・アルバイトの経験については、応募先の企業で活かすことができる場合は記載することができます。

応募する企業での業務内容と関連がありそうな場合は、一度パート・アルバイトについても“キャリアの棚卸し”のステップで振り返り、盛り込みましょう。

ブランク期間をプラスに繋げる、職務経歴書の書き方とは?

専業主婦/主夫として仕事のブランクがあることで、再就職するうえで不安に思う方もいらっしゃると思います。
まずは、ブランクの理由・再就職したい理由をしっかりと説明できる状態にしておくことが重要です。

職務経歴書へ記載する必要のない情報はあるの?

趣味や退職理由、具体性のないエピソードなどは職務経歴書に書く必要はありません。

また、応募職種と関係ない資格も、企業側からすると何をアピールしたいのかが伝わらないといった恐れがあります。せっかく取得した資格ではありますが、ご自身のアピールになるかならないかを判断のうえ記載しましょう。

職務経歴書に書きたいスキル・強み、自己PR

「資格」についてはピンときても、「スキルや強み」については実際どのようなことを書けばいいのか、どのレベルであれば記載してもいいのか悩ましいものです。キャリアの棚卸し<STEP4>で整理した内容なども含めた記載例をいくつか紹介します。

PCスキルWord:社内外打ち合わせ議事録作成、送付書の作成
Excel:関数(VLOOKUPやIF)によるデータ処理・集計、簡単なマクロ作成
PowerPoint:プレゼンテーション資料の作成、部内勉強会資料の作成
その他、Accessや画像編集ができる場合はソフト名・具体的な操作能力が伝わる形で記載する
語学力英語や英語以外の外国語などのレベルを記載する
(日常会話は問題ない、メールでのやりとりであれば可能、など)
その他、コミュニケーション力・電話応対力・問題解決力などは簡単なエピソード(どのような課題をどう解決したか)を記載する

資格は保有していないが、自身が得意だと思っているものは、ぜひ「スキル・強み、自己PR」として記載しましょう。

ブランク期間についてはどう書いたらいいの?

ブランク期間にスキルアップしていた場合

履歴書・職務経歴書の自己PR欄に書いておきましょう。新たなスキルを習得する背景となった仕事や、活用する土台となる仕事を経験していた場合、それを伝えられるように職務経歴書の仕事の記載を充実させておきましょう。

子育て期間中のPTA活動などは書ける?

応募先企業や職種によっては、PTA活動での経験が活かせる場合もあります。学年代表として親の多様な意見の取り纏めを行った経験など、仕事に繋がるものがあれば自己PRへ盛り込むことができます。

資格取得や学校役員経験だけでなく、地域活動など、ブランク期間の活動は、職務経歴書と履歴書内の自己PRを上手に使い分けてアピールしましょう。

実際に「職務経歴書」を書いてみましょう

これまで行った棚卸しをもとに実際に「職務経歴書」を記載してみましょう。

書き方のポイント

  • A41~2枚程度に収まっているか
  • 分かりやすいレイアウトになっているか(見出しや文字のサイズなど調整して見やすさを工夫)
  • 誤字脱字はないか
  • 日付は西暦・和暦が統一されているか
  • 簡潔でわかりやすい文になっているか(長文になっていないか)

職務経歴書のテンプレートと書き方見本

職務経歴書のフォーマットのうち、「編年体式」のテンプレートを公開します。

職務経歴書テンプレート1枚目
職務経歴書テンプレート2枚目
職務経歴書テンプレート3枚目

▽ダウンロードはこちら(Word)

まとめ

職歴にブランクがあって再就職活動を始める場合、ブランクの理由を説明したうえで仕事をしていた期間のキャリアについてきちんとアピールできることが重要です。そのために履歴書と職務経歴書はとても大事な書類になります。

また、改めて自分を理解しておくことは、スムーズな職場復帰にも役立ちます。ぜひこの機会に、ご自身のこれまで辿ってきた道を見つめ直し、腰を据えて取り組んでみましょう。

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ました。勉強を続け、進級を重ねるうちに通訳クラスに入れるようになりました。学びを継続しながら、月に数回程度の通訳の仕事にも挑戦した結果、離職から13年が経った頃に企業での社内通訳のお誘いをいただきました。そこで一つの企業で様々な部署と関わりながら一人の人をサポートする面白さに目覚め、以来、社内通訳というスタイルで仕事をしています。復職を考えるようになったきっかけは、下の子どもの小学校入学を機に時間ができたこと、これまでの経験を生かして再び社会に出たいと思ったこと。そして、夫の転職時に約1年の失職期間があり、自分にも収入があった方がいいと考えたからです。現在の仕事に就くまでに、英語・通訳学校には累計5年以上通い、自宅での勉強も継続していました。この時に得た技術は現在の仕事にも役立っていますし、英語学校に通わなくなった今でも実務を通して勉強の日々です。自分が何をしたいかということも大切ですが、軸はぶらさず、機会にはオープンな気持ちや姿勢を保つことで、思ってもいないようなところから考えてもいなかったような仕事が来て、やってみたらとても自分に合っていたということもありました。古い言い方ですが、ご縁も大切だと思います。子どもが小さい時に勉強を始め、子育てと両立しながら高い授業料を払う中、なかなか成績が上がらない時期や仕事が順調に来ない時期もありました。当時は悩みや不安も多かったですが、今は思い切って一歩を踏み出して良かったと思っています。ブランクがあると踏み出すにも勇気がいると思いますが、実際働き始めると年齢のせいで気おくれしていたことが嘘のように、歳のことは誰も気にしていません。大切なのは与えられた仕事を全うすることだと感じています。今後、時代の流れや自身の生活の変化で働き方は変わっていくと思いますが、柔軟に自分なりの働き方を見つけていきたいと思います。第6章|【まとめ】迷ったときの「決め手」の見つけ方「決め手」を見つけるために大切なことは、価値観の整理をした上で、情報収集や比較検討をしっかりとすること。その上で、必要なスキルや資格取得を計画的に進めれば、選択肢は広がります。また、一人で抱え込まず、周囲の人やエージェントの力を借りながら進めることで、新しい道が見えてくることもあります。転職や再就職においては、正解は一つではありません。現在の状況、そしてこれからの人生において大切にしたいことは何か、よく考えた上で、後悔のない転職・再就職をめざしてきましょう。

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主婦のおすすめパート探し成功のカギ!「働きやすい職場」を見抜くコツ

子育てがひと段落し、気づけば40代。少し余裕が出てきた今、将来のために「また働こうかな」と考えている方も多いのではないでしょうか。とはいえ、長いブランクがあると「家庭と両立できるか不安…」「働きやすいパート先って、どうやって見つければいいの?」そんな不安や疑問が浮かんできますよね。この記事では、子育てがひと段落した今だからこそ見つけたい、「働きやすい職場」が分かる具体的なコツをお伝えします。40代主婦が求める「働きやすい職場」の4つの特徴1|シフトに柔軟性がある「週3日からOK」「午前中だけ」「平日のみ」など、柔軟な勤務体系は主婦にとって何よりの安心材料です。お子さんの学校行事や急な体調不良、家事の都合に合わせて調整しやすい職場は、無理なく長く続けられるおすすめポイントです。2|業務内容がシンプルで負担が少ない久しぶりに仕事をする方には、身体に負担のない働き方がおすすめです。たとえば、マニュアルに沿って進められる事務作業や座って対応できる受付業務などは、主婦の方に人気の職種となっています。無理なく働き続けるためには、仕事内容のシンプルさと、身体への優しさに注目してみるとよいでしょう。3|スキルや経験に応じた研修・フォロー体制がある「研修あり」「マニュアル完備」「丁寧に教えます」といった研修体制が整っている職場なら、安心して新しい一歩を踏み出せます。ブランクがあっても、職場のサポートがあれば自信を持ってスタート出来るでしょう。みずほ銀行の研修制度未経験でも安心して働けるサポート体制4|同世代・主婦層が多く働いている職場に同世代の仲間や主婦層が多いと、子育てや介護の話題を共有でき、共感や支え合いが生まれやすくなります。職場の雰囲気に馴染みやすく、居心地の良さを感じながら働けるでしょう。求人票で分かる「働きやすい職場」のチェックリストシフト・勤務時間の記載は具体的か「9:00~13:00の間で応相談」や「週2~OK」など、働く時間の柔軟さが明確に記載されているかを確認しましょう。曖昧な表現が多い場合は、後でトラブルになる可能性があるため注意が必要です。研修あり・未経験歓迎の文言をチェック職場が教育に力を入れているかも働きやすさのポイントです。「研修制度あり」や「丁寧に指導します」といった文言は、未経験者やブランクのある方が、安心して働き始められるかどうかの判断材料になります。福利厚生・定着率の記載に注目育児や介護の支援制度、急なお休みへの対応、パートでも利用できる福利厚生などが記載されているかをチェックしましょう。「定着率が高いです」といった言葉も、働きやすさの証です。キャリアアドバイザー直伝!面接で働きやすさが分かる質問術求人票だけでは分からない「職場の雰囲気」や「働きやすさ」を知るには、面接時の質問がカギになります。ここでは、キャリアアドバイザーが実践的に使っている聞き方の工夫をご紹介します。雰囲気・人間関係をやんわり探るには?面接で「働きやすいですか?」と聞くのは、少し勇気がいりますよね。でも、こんなやんわりとした質問なら、自然な形で職場の雰囲気を探れるでしょう。・「スタッフの方の年齢層はどのくらいですか?」・「職場でランチなど交流はありますか?」これらの質問からは、職場の年齢層やコミュニケーションの活発さがみえてきます。職場の雰囲気や人間関係の良さを確認できる聞き方です。家庭との両立を確認する聞き方の工夫「急なお休みに対応してもらえますか?」と直接聞くのは、少し気が引けるかもしれません。そんな時は、このように工夫して質問してみましょう。「夫や実家の協力や、地域の子育て支援サービスも使うつもりなのですが、どうしても対応できないときは急なお休みにも対応いただけますか?準備している姿勢を見せながら質問することで、好印象を与えやすくなります。また、「家族も応援してくれています」と伝えることも、長く働ける印象につながります定着率・働きやすさを探る質問職場の定着率や働きやすさは、その職場の居心地の良さを知るうえで欠かせません。・「ご近所の方が多く働いていますか?」・「スタッフの方は、どれくらいの期間働かれている方が多いですか?」もし面接担当者から、地域の学校名などが出るようなら、主婦層とのコミュニケーションが日常的にある職場かもしれません。また、離職率の低い職場は、それだけ働きやすいと言えるでしょう。条件確認は後半に丁寧に「シフトの融通」や、「勤務日数」などの条件面の確認は、しっかり自己PRを行ったうえで、面接の後半に聞くのがベターです。「お仕事の内容について理解したうえで確認したいのですが…」と前置きを添えることで、丁寧な印象になります。キャリアアドバイザーからのヒント気を付けたいのが「最初に聞いていたシフトと違った」というケースです。例えば、「平日のみでOK」と言われて入社したものの、職場の人繰りの変化で土日の出勤を求められるようになったり、夕方の時間帯にシフトが増えたり…。条件が変わってしまうと、家庭との両立が難しくなり、退職につながることもあります。そのような可能性が無いかもしっかり確認しましょう。実際どうだった?主婦のリアル体験談Aさん|43歳/子ども2人主婦の方が多く働いている職場を選びました。急なお休みに対して、上司の理解もあり、とても働きやすいです。また、同じ職場の主婦仲間とは、たまにお仕事帰りにご飯を食べに行くなど、楽しく働いています。Bさん|46歳/ブランク20年結婚前に銀行で働いていたので、パートも金融関係を希望しました。ブランクが長くて不安でしたが、「経験を活かしてください」と歓迎され、安心してスタートできました。同年代のスタッフも多く、無理なく働けています。Cさん|50歳/介護中の親あり子育てがひと段落したら、親の介護が始まりました。今の職場は介護休暇制度が時間単位で取得できるので、介護と両立が必要になっても続けることができています。また、急なお休み申請も快く対応いただけていて助かっています。まとめ|あなたらしく、無理なく働ける職場を見つけよう「働きやすさ」は、人によって違います。でも、少しの工夫で自分にあった職場を見つけやすくなります。この記事で紹介したコツを活かして、あなたらしく、長く続けられる「働きやすい職場」を見つけてくださいね。

家事と仕事の両立|知る、つながる、働くわたし

【20代夫婦】生活費の負担割合を円満に決める5つのポイント

結婚や同棲により一緒に暮らすことになったけれど、生活費についてはどのように出し合っていけばいいのだろう…。新しい生活に胸が躍る一方、お金のことについて考えることも必要です。今回は、若い世帯の家庭ではどのような費用分担をしているのかについて、考え方のポイントや不満が生じやすい例を見ながらご紹介します。生活費の各項目の割合は?生活費を考えるうえで、どのような項目が世帯の所得を占めているか、平均的な例を見てみましょう。一般的な勤労者世帯の生活費の割合参考:総務省:家計調査報告(二人以上の世帯)-2025年(令和7年)5月分-このデータの平均年齢は50代であるため、子育てを考えている場合はゆくゆく教育費等の子どものための費用が必要となることも視野に入れておきましょう。また、この「住居」には住宅ローンは」含まれません。共働き夫婦の生活費の負担割合は?夫が仕事で収入を得て、妻が専業主婦で家で家事をする時代は、ほぼ10割が夫の所得で生活していました。共働きが増えた今の世代は、どのように生活費を負担しているのでしょうか。妻の雇用形態によって異なる負担割合共働き夫婦の場合、妻の雇用形態によって負担割合が異なります。妻がパート勤務の場合は夫婦の所得の差が大きいため、生活費の大半を夫が負担しています。妻が正社員としての勤務であれば、子どもがいない夫婦の生活費はおおよそ折半に近く、自分の所得は自分のものという認識が強い傾向があります。子どもがいる夫婦では共通の所得という認識に変わり、夫の生活費負担の比率が増える分、妻は貯蓄を担うことが多いようです。※注「家族共通の生活費」の定義は各家庭により異なります。参考:家計経済研究所:共働き夫婦の家計運営夫婦の生活費を分担する5つの方法では、夫婦の生活費についてどのように分担するか考えてみましょう。考え方には次のような方法があります。項目別で負担する家賃・貯金・娯楽費・食費など、項目別に分ける方法です。家賃や光熱費などの固定費を夫、食費や娯楽費などの変動費を妻、のように分担します。変動費の担当は、節約やレジャーの予定を考えるのが得意な方が担当すると不満がたまりにくいでしょう。収入に合わせて負担する家族共通の生活費を、それぞれの所得に合わせて同じ割合を負担する方法です。例えば、「個々の年収÷世帯年収」として計算する方法があります。例:夫500万円、妻300万円生活費20万円/月の場合夫の割合500÷(500+300)=0.625→60%妻の割合300÷(500+300)=0.375→40%夫の費用負担:12万円妻の費用負担:8万円共通口座でまとめて管理する夫婦の収入を共通口座にまとめ、そこからすべての支出を管理する方法です。すべての収支をお互いが把握できるため、家計の管理がしやすいというメリットがあります。全てを折半して出し合う生活費を完全折半し、同額を出し合う方法です。夫婦の所得の差が比較的少ない夫婦に見られる傾向と言えるでしょう。家族共通の生活費専用のクレジットカードを作成し、毎月「(固定費+引き落とし総額)÷2」の金額を共通口座へ入金して管理する方法などがあります。番外編:一方が生活費を全額負担する家族共通の生活費を、片方が全額負担する方法です。片方の所得で生活費を担うことができるため、比較的夫婦の所得の差が多い夫婦、もしくは世帯年収が高い夫婦に見られます。もう片方の所得は貯蓄に回すなど、家族の備えにすることで平等感が生まれるでしょう。生活費折半に不満を感じる3つの原因一度決めた生活費の負担割合ですが、生活の中でモヤモヤと不満に感じてくることも。次のようなことが原因かもしれません。負担割合のバランスがとれていない家計と家事を分担しているはずなのに、「私の方が大変」と感じる人も多いのではないでしょうか。たとえば、生活費の負担が夫6割・妻4割なら家事の負担は反対の比率にし、バランスを取る考え方もあります家事については次のように数値化してみてはいかがでしょうか。①家事ごとに負担度を点数化する夕食作り=5点、風呂掃除=2点、ゴミ出し=1点など②各家事の頻度で点数をかける夕食作り(週5回)→5点×5回=25点③合計点数を出して、担当者ごとに分ける夫が30点、妻が70点なら「家事負担は3:7」と可視化する数値化することで、負担割合を見直す際に納得感のある話し合いができます。固定費以外の負担が大きい共通の生活費の認識は、個々の家庭によって異なります。例えば「飲み会代」や「理美容代」を共通の生活費として捉えるかは異なってくるのではないでしょうか。片方の利用頻度が多かったり、金額が高額であったりすると、不満に思うケースもあるようです。最初に決めた割合を見直していない転職による所得の変化や、妊娠・出産や疾病による休職、勤務時間の変化によって最初に決めた当時と所得割合が変化していることもあるでしょう。最初に決めた費用負担をそのまま継続した場合、不満を感じることがあります。家計の負担バランスを円満に決める5つのポイントお金の分担で夫婦仲が悪くならないために、次のようなポイントに注意して話し合いましょう。同じ家計を維持していくパートナーなので、思いやりを持った話し合いが大切です。1か月にかかる生活費を明らかにするまずは、毎月の生活費を明らかにしましょう。おおよそ3か月分の固定費や口座引き落としの明細があると判断しやすくなります。季節によって光熱費の変動や、イベントにかかる費用もあるため、そちらも可能な限り把握しておくと良いでしょう。また、何を家族共通の生活費にするか、毎月の貯蓄はどうするかについても決めておきましょう。お互いの所得を把握する次に、お互いの所得を明らかにします。給与明細など、月次で把握できるものがあるとより確認しやすいでしょう。賞与がある場合はその扱いについて検討しておくのも良いですね。家事の負担も考慮して考える生活費折半に不満を感じるポイントでもあるように、家事の負担割合も併せて考慮すべきポイントです。どちらかに比重が偏りすぎないように、お互いが納得感のある割合を決めましょう。ライフステージの変化にどう対応するかの認識を合わせる20代の夫婦であれば、今後さまざまなライフステージの変化があるもの。大きなライフイベントや、次に想定されるライフステージの変化によって、「その時にどうするか」の大まかな認識をすり合わせておくと安心です。想定されるライフイベントやライフステージの変化出産・育児での休職期間教育費の備え老後資金の備え転職、転勤住宅購入定期的に見直しをするここまでのポイントを踏まえて、一度決めた負担割合であっても、定期的に見直すことをおすすめします。不満が生じた時に見直すことにしてしまうと、なかなか見直しの機会を言い出しにくいもの。「〇年に1度」や「ライフステージが変化したタイミング」など、見直す機会を夫婦共通の認識としておくと良いでしょう。まとめいかがでしたでしょうか。これから初めて費用負担について話し合う場合は、今回の記事にあることを参考にしてみてください。お金の話し合いはしづらいイメージがありますが、ともに生活をしていくうえで必要なことです。お互いが無理のない費用負担を決定し、日頃の感謝の気持ちを再確認する機会になると良いですね。あなたの悩みを少しでも解決する力になれたら幸いです。

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【体験談あり】転職回数の多い20代が内定獲得するには?これからのキャリア 

20代で複数回転職をする場合「またすぐ辞めると思われるのでは?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。ですが、選考でしっかりと評価してもらう方法はあります。実際に内定を獲得している人は少なくありません。大切なことは『伝え方』です。この記事では、実際の転職経験者の体験談を交えながら、内定獲得のコツを解説していきます!データで見る20代の転職事情昨今の20代の転職事情は、どのようになっているのでしょうか?1|年齢でみる転職事情20代後半の転職率が最も高い引用元:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」グラフからもわかるように、男女共に20代後半での転職が多くなっています。30歳の節目を前に、今後のキャリアを見直す人が多いことの表れではないでしょうか。20代転職の理由上位は「労働条件」「仕事内容」「人間関係」引用元:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」20代の転職理由としては、「その他の個人的理由」を除くと「労働時間、休日等の労働状況が悪かった」が最も多い結果となっています。次に、男性は「仕事の内容に興味を持てなかった」、女性は「職場の人間関係が好ましくなかった」が上位にあがっています。2|転職意識の変化皆さんは、『キャリア3.0』という言葉を聞いたことはあるでしょうか?日本のキャリア観は、以下のように変化しています。*1メンバーシップ雇用・・・企業とマッチした人を採用し、様々な職務を経験させながら会社で育てていく雇用*2ジョブ型雇用・・・企業にとって必要なポストにふさわしい人をあてがう雇用AIの発展などで変化が激しい現代では、会社にキャリアを委ねず、自分の価値を確立することが重要となります。このように、個人が主体となって動いていく時代が『キャリア3.0』です。個々の能力×一人ひとりの「どのように社会に貢献したいか」という思いが重視され、『ジョブ型雇用』が増えていくことで、転職が当たり前になっていくと言われています。採用側に与える印象とは?ここまで転職事情について見てきましたが、現在の日本では転職前提の企業はまだまだ多くないことも事実です。転職回数が多い20代に対して、実際のところ採用担当者はどのようなイメージを持っているのでしょうか?ポジティブな印象とネガティブな印象をそれぞれ具体的に紹介していきます。1|ポジティブ編・経験が豊富複数の場所で働いてきたことが経験値となり、今後の仕事に生かすことができる・行動力やチャレンジ精神がある手間や精神力を必要とする転職を何度も行う行動力やチャレンジ精神を持っている・複数の視点ならではの提案力複数の企業や業界で培った横断的な視点を持っているため、新しい価値を生み出しやすい・自己理解が進んでいる複数の転職を通じて「自分が何をしたいか、したくないか」「何が向いているか、向いていないか」を理解している・前職のやり方へのこだわりが薄い変化への適応能力や柔軟性が身についており、仕事のやり方についても適切な選択ができる2|ネガティブ編・またすぐ辞めてしまうのでは?満足な環境を与えなければ辞められてしまう、と企業側が感じるケースがある・継続力がない?仕事に飽きるたびに職を変えているのでは?と思われる場合がある・対人スキルに課題あり?入社後、人間関係のトラブルが起きてしまう可能性を懸念されることがあるネガティブな印象をプラスに変えるアピール例採用担当者からのネガティブな印象は、伝え方を工夫することでポジティブ要素に変換することができます。ここでは、実際の中途採用担当者に聞いた『ネガティブな印象を払拭するためのポイント』をお伝えしますね。1|またすぐ辞めてしまうのでは?アピール例:「複数回転職をしたからこそ、自分が最も力を発揮できる環境は御社のような~~だと明確になりました。」伝えるポイント:自己理解、企業理念への共感2|継続力がない?アピール例:「一見転々としているように見えるかもしれませんが、一貫したキャリアの軸があります。それは~」伝えるポイント:キャリア軸、目的意識3|対人スキルに問題あり?アピール例:「どの職場でも上司や同僚とは有効な関係を築いておりました。特に新人教育を任されていた際は~」伝えるポイント:協調性、具体的な成果その他のアピールポイント他にも、こんなアピールポイントがあります。ポイント①|主体性・成長意欲がある転職後、必ずしも新卒生と同じように丁寧な教育を受けられるとは限りません。そんな中で、「この人は自発的・主体的に学び、さらに成長してくれそう」という印象を与えられるとプラスですし、ここを重視している採用担当者も多いようです。ポイント②|即戦力になる(経験/スキル)特にベンチャー企業等では、即戦力になってくれるか?という点も重視されています。今まで培った経験やスキルの中で、転職後もすぐに生かせるスキルがあれば積極的にアピールしましょう。ポイント③|業界研究・企業研究をしている先述したとおり、採用担当者には「すぐに辞められたら困る」という思いがあるので、きちんと業界や会社のことを理解した上で志望している、ということも大事なアピールポイントになります。20代の転職体験談6選実際に、20代のうちに複数回転職した方の体験談を集めました。ぜひ参考にしてみてください!例①Aさん|女性転職3回:小売業→メーカー→デジタル専業広告代理店→総合広告代理店直近の面談で聞かれたこと・これまでの会社を選んだ理由・それぞれの転職理由・採用側としては、またすぐ辞めてしまうのではないかという心配があるが大丈夫か気をつけたこと・仕事選びについて、「転職して仕事の業務範囲が広がったことでさらにステップアップしたいと思った」ということをしっかりと伝えました。・私の場合は、女性向けのプロモーションにおいて、店頭販促→デジタルプロモーション→店頭/デジタルも含む全体のプロモーションの設計と範囲を広めていったので、採用担当者にも納得してもらえました。・転職回数が多いことの強みとして、転職が初めてではないので、転職後のギャップにも動じることなく対応できる、という点もアピールしました。例②Bさん|男性転職3回:海外への転職あり、業界未回答直近の面談で聞かれたこと・業務上即戦力となれるだけの実力や経験があるのか・何をもって今後は早期離職しないと言い切れるのか気をつけたこと・二、三度目の転職は会社事由であったことを最初に話し、長く勤務できる場所を探していることを伝えました。・海外では転職でステップアップを図ることは一般的であることや、転職をしなければ獲得できなかった強みがあること、30代ではそれらを統合して、腰を据えて働きたいという意思を伝えました。例③Cさん|男性転職2回:専門商社→教育関連(外資)→IT関連(外資)直近の面談で聞かれたこと・将来のキャリア像と会社の目指す姿で合致しているポイント・当社のどのような製品・サービスに関心を持ったか、それはなぜか・個人orチームのどちらが働きやすいと感じるか気をつけたこと・自分の理想とするキャリアビジョンのためにこんなステップを踏んでいる、というキャリアに一貫した整合性を持たせることを意識しました。・どんな組織に勤めていても、『自ら考えて仮設を立て、オーナーシップを持って仕事をする』ことを意識しており、そのためにビジネス成果にこだわる環境に身を置いてきたことや、多方面のビジネススキルを身に付けるべく敢えてそのスキルを発揮しなければいけない環境で仕事をしてきたことを伝えました。例④Dさん|女性転職2回:不動産→不動産→不動産直近の面談で聞かれたこと・志望動機・なぜ転職しようと思ったか・他に受けている業種や職種気をつけたこと・業界は一貫していたので、各社で培った知識や経験を活かしながらよりキャリアの幅を広げて経験を深めたいと伝えました。・二度の転職の経験から、自分が何に向いておりどんな仕事をしたいかということがわかったので、今回の転職でそれを叶えたいとアピールしました。例⑤Eさん|男性転職2回:業界未回答直近の面談でされた質問・志望動機・なぜこの業界なのか・今までのキャリアでどのような技術を習得し、どのような役割を担いながら、課題に対してどうアプローチしてきたか・今後のキャリアプラン・ケース面接気をつけたこと・複数回の転職による環境への適応力と上昇志向をアピールしました。例⑥Fさん|男性転職2回:IT(Sier)→IT(開発)→ITコンサル直近の面談でされた質問・転職を決める上での軸(年収・仕事内容など)・転職理由・志望動機・希望年収・希望勤務地・AIを○○業界で活用する場合、具体的にどこで活用するか気をつけたこと・開発/インフラの両面で各工程を経験しているため、特定の業界や領域に囚われずに働ける即戦力性をアピールしました。・新卒入社から今回の転職まで、自身の考え方に一貫性があることを説明しました。・入社後のアンマッチングをなくすため、自身の人間性を率直に伝えました。以上の体験談からも分かるように、転職回数の多さを強みに変え、理想のキャリアを掴むことは十分に可能です。みずほビジネスパートナーのお仕事検索ページでは、様々な条件の求人を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!https://www.mizuho-bp.co.jp/find-naviまとめキャリアに対する考え方は徐々に変化しており、個人の能力やスキルがより重視されるようになってきています。転職の回数に関わらず大切なことは、これまでにどのような経験をしてきたのか。そこからどんな力を培い、何を実現したいのかです。まずは、その会社の理念や求める人物像を十分に理解しましょう。そのうえで、貢献できる自分の強みを伝えることが重要です。こうした姿勢が伝われば、採用担当者からの評価は上がり、内定獲得につながるでしょう。今回の記事を参考に、ご自身に合った転職を進めてみてくださいね!

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【働くママ必見!】朝の家事動線&ルーティンで時短する方法 

復職や再就職を考えているけれど、今の家事育児の時間配分がどうなるか想像できない…と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。今は不安な気持ちを抱えていても、少しずつ準備を整えていくことで、自然に心と時間にゆとりができるもの。時間のない朝を有意義に使うために、朝の家事動線について事前準備の工夫や考え方をご紹介します。準備|家事の区分けをする朝の家事ルーティンを考えるうえで、「どの家事をいつやるか」といった視点を持つのは大切です。最初に、主な家事をリストアップしてみましょう。手順1|家事を「毎日やりたいもの」と「そうでないもの」にわける準備で書き出した家事は、ご家庭の生活スタイルによって優先順位が変わってきます。たとえば、以下のように優先する家事が違うケースがあります。子どもがスポーツクラブに入っているため、毎日洗濯したい日中は外出が多いため、掃除は週に2回で十分このように、ご自身や家族にとって必要な家事を見直し、優先度の高い順に並べると良いでしょう。手順2|「毎日やりたいもの」のうち、「朝やりたいもの」と「そうでないもの」にわける毎日やりたい家事の中から、あなたの気になるポイントに合わせて朝やりたいものと、そうでないものに分けてみましょう。太陽の光に当てたいから、朝洗濯物を外に干したい夕方時間がないから、炊飯器をセットしたい増えすぎてしまった場合は、帰宅後や時間の制約が少ない休みの日に回せないか考える必要があります。最低限やりたい事ルーティンと、理想的な家事ルーティンの2パターンを考えて見るのも良いかもしれません。毎日のことなので、無理のないスケジュールを組み立てることがポイントです。手順3|家事の所要時間を把握する手順2で書き出した家事にかかる時間を確認しましょう。実際に測ってみると、思っていた所要時間とずれがあることも。この段階では、測った時間よりも少し余裕を持って捉えると後々調整しやすくなりますよ。最低限の家事ルーティンを行った場合の所要時間と、理想的な家事ルーティンの所要時間を並べてから出発時間を考えると、自ずと起床時間も見えてきますね。家族内共有|担当を決める抜き出した家事と所要時間を家族へ共有し、担当を決めることも一つの選択肢です。朝やりたい理由と所要時間が分かっていると、スムーズに担当決めができることでしょう。決め方の一例をご紹介します。決め方例①|得意分野で分ける各自が得意な家事や、負担を感じにくい作業を担当することで、精神的なストレスを減らすことができます。力作業や細かい作業など、得手不得手を基準に分担するのもひとつの方法です。決め方例②|家を出る時間で分ける片方が在宅勤務で時間の余裕があるから多く負担する、夜勤明けの日はゴミ出しのみ担当するなど、各々の家庭の事情に合わせた無理のない担当を決めていきましょう。子どもの準備|ルーティン化し、自分のことは自分で子どもが小学生になると、乳幼児期と比べて自分でできることが増えてきます。学年が上がる、母親が働きだすなど、環境が変わるタイミングで自分のことを自分できるように、早めにルーティン化すると大いに助かります。自分でやる工夫小さな工夫で子どもが自分でできることは増えていきます。次のような工夫を参考に、ご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょうか。可視化する朝やるタスクを時系列にホワイトボードに書いておくなど、子ども自身の目で確認できるようにしましょう。前日に準備をすませる学校の準備や、翌日着る服の準備は前日のうちにしておきましょう。余裕のある時間にやっておくことで、忘れ物の防止にもつながります。朝ごはんに火を使わないシリアルに牛乳を入れるだけ、パンを自分でトースターに入れて焼くなど、本人ができる位置に動線をおくことで、自分でできることが増えます。火を使わないことで、慌ただしくて親の目が届かない時間でも安心です。具体的なスケジュール例と時短ポイントここでは、小学生の子どもを持つ働くママのタイムスケジュールをご紹介します。それぞれのこだわりポイントや工夫ポイントも必見です。Aさんの場合(小学校高学年女児、低学年女児あり)Bさんの場合(夫婦、小学校低学年男児あり)Cさんの場合(夫婦、小学校中学年男児あり)Dさんの場合(夫婦、小学校低学年女児あり)家事育児を時短するコツ家事工程のひとつひとつを見直して、そもそもの家事にかける所要時間や精神的負荷を減らしてみましょう。次にご紹介するような工夫で、取り入れられそうなものを探してみるのはいかがでしょうか。“ながら”作業で効率的に日々の生活の“ながら”で行うことで、重い腰を上げて家事をしなくては、ということがなくなります。また、こまめに掃除等を行うため、汚れがたまらず一石二鳥。小さいことからの積み重ねが大切です。まずは、以下のような作業を取り入れると良いでしょう。最後にお風呂に入った人が浴槽を洗うタオルを洗濯する前に洗面所を拭く皿洗いのついでにシンクを洗う夕飯時に翌日の朝ごはんの分も作る家事の工程を減らす家事のタスクが多い時は、ルーティン化している家事動線を見直してみると良いでしょう。毎日やる家事なら一つの部分を変えるだけで、大きな時短につながります。次のような工夫をしてみるのはいかがでしょうか。ゴミ箱の数を減らす洗濯物は「掛ける収納」にする冷凍食品の野菜を活用する時短家電を活用する時短に欠かせないのが、時短家電の存在です。導入コストはかかりますが、活用できればコストを上回る満足度が得られます。時短家電については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。家事分担成功の秘訣と時短家電紹介!最新データで徹底解説まとめ|トライ&エラーを繰り返し、自分に合ったルーティンを今回は、朝の家事動線について事前準備の工夫や、考え方をご紹介しました。家族構成や環境によって書き出す家事や時短すべきポイントは変わります。想定していた家事動線で思うようにいかなくても大丈夫です。この記事の内容を試しながら、ご自身に合った朝の家事ルーティンを見つけてみてくださいね。みずほでは、働くママを応援しています。