【30人の成功体験】ブランク(空白)期間があってもできた転職対策とは?
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「ブランク(空白)期間があると、転職に不利になるのでは?」
「面接で指摘された際、どう答えるべきか分からない……」
転職・再就職をする際に、ブランク期間が不利になるのではと多くの人が感じ、この壁に直面します。しかし、適切な準備と伝え方を整えれば、ブランクは必ずしもマイナスの要素ではありません。
今回は、そんなブランク期間を乗り越えて転職・再就職をした方々30名にアンケートを実施。
ブランク期間の過ごし方や、実際に効果があった「履歴書の工夫」「面接での回答」「やっておいてよかった準備」など、今日から活用できる実践的なテクニックを紹介します。
目次
■調査概要
調査名: ブランク後の再就職に関するアンケート
調査時期: 2025年10月
調査方法: オンラインアンケート
調査対象: 20〜50代の転職・再就職経験者(半年以上のブランク限定)
有効回答数: 30名
回答形式: 自由記述式を含む設問構成
表記注記:自由回答は読みやすさのため要約して掲載しています。
第1章|ブランク期間はどれくらい?その理由とは?(30人のリアルな声)
まずは、30名のブランク期間を乗り越えて再就職をされた方々について、ブランク期間の背景を見ていきましょう。
ブランク期間

「1年未満:11、1年以上2年未満:9、2年以上3年未満:6、5年、7年、12年、未回答:各1」
このように、半数以上が3年未満のブランクでしたが、12年のブランクを経て再就職した方もいます。
ブランク期間の長さと再就職の成否は比例しません。 重要なのは「その期間をどう説明できるか」です。
ブランクの理由
ブランク期間を設けることに至った背景として、どのようなものが多いのでしょうか。

「療養:8、育児:6、自己研鑽:6、家庭の事情:5、リフレッシュ:2、その他:3」
やむを得ずブランクを設けたケースと、意図的にキャリアを見直したケースの双方が見られます。いずれの場合も、適切な準備を経て再就職に成功しています。
【成功者のリアルな声】
例1:ブランク期間:12年、理由:育児
子どもが小学校に上がるまでは育児に専念していました。夫の転勤も重なり、地域活動やPTA業務に時間を割いていたため、復職のタイミングを逃していました。下の子が中学生になり自分の時間が持てるようになったことを機に、再就職を決意しました。
例2:ブランク期間:1年半、理由:療養
体調不良により一度仕事を離れ、療養に専念。回復後は少しずつ準備を進め、意欲が戻った段階で本格的に就職活動を開始しました。
例3:ブランク期間:1年、理由:自己研鑽(留学)
語学力向上を目的として海外へ語学留学。帰国後は再就職に向けて準備を進めました。
第2章|転職・再就職に向けて準備してよかったことランキング
再就職に向けた一歩を踏み出すため、ブランク期間にどのような準備をしたのでしょうか。

※複数回答あり 「自己研鑽:11、情報収集:11、資格取得:8、採用対策:5,自己分析:4、副業:2、体調管理:1」
「いきなり面接を受けるのは不安だ」という方は、まず準備から始めてはいかがでしょうか。成功者が「特に役立った」と回答した準備は次の順です。
- 自己研鑽・スキルアップ(11名)
オンライン学習などで希望職種のスキルを習得。特にPCスキル(Word/Excel)やビジネスマナーの復習は、実務への不安解消に直結します。 - 情報収集(11名)
求人サイトに加え、SNSや「再就職支援セミナー」を活用して最新の採用トレンドを把握しています。 - 資格取得(8名)
事務職希望で「秘書検定」「簿記検定」を取得するなど、客観的に評価される資格を取得しています。
【成功者のリアルな声】
例1:採用対策、資格取得
コロナ禍で前職と同じサービス業への復帰が難しく、異業種へ挑戦。転職エージェントに複数登録し、書類作成の段階から担当者と複数回面談して内容を調整しました。事務職希望のため、秘書検定とFP資格の勉強も並行して行いました。
例2:情報収集、自己研鑽
在宅で受講できるオンライン講座でPCスキルとビジネスマナーを復習。Word・Excelの基礎など、ブランク前に日常的に使っていたスキルを再確認できた点が安心につながりました。再就職支援セミナーに参加し、採用トレンドを把握できたことも有益でした。
第3章|ブランクがある時の履歴書の書き方の工夫
ブランク期間をプラスに転じるために、履歴書では次のポイントが効果的です。
ポイント1|ブランク期間の理由を正直に、かつ現状は「問題ない」と添える
ブランクの理由は率直に記載しましょう。体調不良や家庭の事情が理由の場合は、問題が解消され就労に支障がないことを明記します。
【成功者のリアルな声】
例:ブランク理由 療養
体調を崩し休養をしていたということを、そのまま履歴書に書きました。病気が完治していること、以前よりスキルアップしていることを強調するようにし、自分で何度も読み直して書き方を工夫しました。
例:ブランク理由 子育て
育児に専念していたことを率直に記載。自己PR欄には、その間に得た経験を整理し、ブランクをプラスに見せる工夫をしました。
≪書き方の工夫例≫
- 「体調不良により退職しましたが、現在は完治しており業務に支障はありません」
- 「育児に専念していましたが、子どもが成長し、フルタイム勤務が可能です」
ポイント2|ブランク期間=「準備期間」と定義する
採用側は「働く意欲」と「職務への適応力」を重視します。ブランク中の準備を具体的に示し、職務への対応力を伝えましょう。
【成功者のリアルな声】
例:ブランク理由 子育て
ブランクは育児に専念していたとしつつ、地域活動やPTA役員を「調整力・責任感・コミュニケーション力」として自己PRに反映。職務経歴書では過去の業務内容を具体化し、学び続けていた姿勢を示しました。
例: ブランク理由 失業
ブランク期間中に、仕事に活かせる知識を学び直していたことを書き、向上心があり即戦力になりそうだと思ってもらえるようにしました。
≪書き方の工夫例≫
- 活動内容の具体化:PTA役員の経験を「調整力・責任感」として自己PRに記載。
- 学習姿勢の可視化:オンライン講座、読書や受講履歴を職務経歴書の備考欄に整理。
ポイント3|ポジティブに表現する
「ブランク期間が長い」、「即戦力になるようなスキルがない」…。そんな時でも、ネガティブな言い回しを避け、意図と成果が伝わる表現に言い換えましょう。書き方ひとつで印象は大きく変わります。
【成功者のリアルな声】
例: ブランク理由 家庭の事情
職務経歴を成果中心にまとめ、読みやすさを重視して書きました。簡潔で分かりやすい構成にすることで、強みを明確に伝えました。
例:ブランク理由 リフレッシュ
「休養」「無職」という表現は避け、「専門スキル習得およびキャリア再構築期間」と記載しました。
そして、期間中の具体的な取り組み(例:データ分析ツールの学習、業界リサーチ)を簡潔に明記しました。
≪書き方の工夫例≫
Before:「無職期間」
After:「専門スキル習得およびキャリア再構築期間」
第4章|面接で「ブランク期間」をどう説明した?【理由別回答例】
面接時に想定される質問
採用側が特に確認したいのは、「なぜ空白期間があるのか」と、「継続して働ける状態か(意欲・体力・環境)」です。
≪よくある質問例≫
Q.ブランク期間中に何をしていましたか。
Q.なぜすぐに転職(再就職)をしなかったのですか。
理由を率直に伝えることを前提に、ポジティブな文脈で説明することが大切です。
ブランク理由別!採用・面接体験談
ここで、ブランク期間を設けた理由別に面接時の回答のポイントと体験談をご紹介します。
ケース1:療養からの復帰
回答のポイント: 回復状況の明確化と、働くことへの意欲・再発防止の工夫
【成功者の体験談】
面接では「体調不良で休養したが、その経験から働き方や健康管理の重要性を学んだ」と説明。過労の要因を振り返り、「現在は健康管理を徹底し、長期的に貢献できる体制が整っている」ことを具体的に伝えました。
ブランクの理由を率直に説明し、再スタートに向けて準備してきた内容を示すことで、意欲と前向きな姿勢をアピールしました。
ケース2:育児からの復帰
回答のポイント: ブランクを「成長期間」と捉え直し、両立の見通しを提示
ブランク期間の過ごし方を具体的に説明し、「家庭との両立を考えながら、再就職に向けてスキルを磨いた」といった行動を示しました。また、ブランクをマイナスに捉えず、「自分の時間を使って成長できた期間」と前向きに話すように意識しました。笑顔と姿勢で仕事への意欲を伝えることが大切だと思います。
面接では「長いブランクがありますが、今は働く意欲が強く、家庭との両立も可能です」とはっきり伝えました。育児中に培った段取り力や、時間管理力を自己PRに盛り込みました。面接官からは「誠実さが伝わります」と言って頂いて、安心感を持ってもらえたようです。
ケース3:自己研鑽(留学・勉強)
回答のポイント: 学んだ内容と、それを応募先でどう活かすかを結びつける
留学について、「将来を国際的視点で捉えるため、語学と異文化コミュニケーションを学んだ」と目的を明確化しました。多様な背景の人と学ぶ中で、発信力や柔軟性を身につけました。これらの経験を配属後のチーム貢献に結び付けて説明しました。
ブランク期間の経験を前向きに話すことを意識し、「学んだこと」「今どう活かせるか」を具体例とセットで伝えるよう工夫しました。質問には簡潔に答え、逆質問では挑戦したい業務を自分の言葉で述べ、前向きな意思を示しました。
ケース4:介護
回答のポイント: 理由は簡潔・丁寧に、現状の労働可否と準備内容を明示
介護の状況については簡潔に、丁寧に話しました。そのうえで、現在は問題なくフルタイムで働けることや、ブランク中も可能な範囲で学習を継続していたことを具体的に伝えました。仕事に対する前向きな気持ちを大切にして、安心してもらえるよう意識しました。
ケース5:キャリアの再考(リフレッシュ・その他)
回答のポイント: 計画的な期間であったこと、志望先の仕事につながる準備をしていたこと
「心身の回復とキャリア再検討のための計画的な休養」と説明。最も工夫したのは、ブランクを単なる休養で終わらせず、「新しい会社で貢献するための準備期間」として説明した点です。
具体的には、この期間中にデータ分析スキルを習得したことや、徹底した情報収集の結果、応募先への志望度が明確になったことを述べ、準備と企業ニーズを直結させて説明しました。
ブランク期間の理由は違えども、前向きな姿勢が伝わるように話されていたことがわかります。
第5章|再就職後に役立ったこと
ブランク期間で得た経験は、再就職後にも活かされています。
- 自己マネジメント
療養でブランク期間を設けた方は、働き方を見直し、無理をせずに継続できる働き方を見つけています。「ブランクを経て『休むことの重要性』を実感した。これが長期的な就労につながっている」という声が多くありました。 - (ブランク期間中の)スキルアップ
「ExcelやAIなどを学んでおいてよかった」という声が多数。「留学を通じた語学力やコミュニケーション力も実務で活きている」という声もありました。ブランク期間中のスキル習得が、新しい環境での自信につながっています。 - 価値観の再整理
本当にやりたいことや時間の使い方、働き方を見つめ直したことで、無理なく働くための就労スタイルの設計ができたという声もありました。セミナーを受講するなど、時間を有効活用して準備したことが役立っています。
まとめ|ブランク転職・再就職を成功させるために今日からできること
最後に、ブランク期間を乗り越えて、希望の職務に転職・再就職を成功させた方からのアドバイスを紹介します。
続く「今日からやることリスト」と併せて、実践の参考にしてみてください。
【成功者からのアドバイス】
行きたい業界や業種があれば、それに必要なスキルを学んだり、資格を取ったりすると近道かもしれません。常に前向きな思いを伝え、マイナスな雰囲気を出さないことが大切です(ブランク7か月・失業)
ブランクがあることは、決して特別なことではありません。焦らず、今の自分にできることから取り組めば、自然と自信は戻ってきます(ブランク1年・介護)
これまでの経験も今の自分の強みと考えてください。社会に戻る勇気を出して本当によかったです(ブランク3年・育児)
【今日からできることリスト】

長い人生の中で、ブランク期間は後ろめたいものではありません。その期間に得た学びや経験は、再就職後の確かな力になります。
採用対策では、ブランクをマイナスではなく強みに転換する視点が重要です。
ご自身がいきいきと働ける職場に向けて、今日から一歩を踏み出してみてください。


