無理なく楽しく!20代社会人が一人暮らしを始めるコツは?
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「一人暮らしを始めたいけれど、費用はどのくらいかかるの?」「何から調べればいいの?」「自分の収入で大丈夫?」そんな不安を抱える20代社会人の皆さんへ。初めての一人暮らしには不安がつきものですが、しっかりと準備・管理すれば怖くありません。
この記事では、20代社会人の一人暮らしにかかる費用の目安を、「自分の場合はどのくらいの費用がかかる?」がわかるように解説していきます。簡単に始められる節約術や一人暮らしの楽しみ方も紹介していますので参考にしてみてください!
目次
費用|一人暮らしに適正な家賃や選び方は?
一人暮らしを始めるときに気になるのが、生活費用です。新生活を始めるときは、家賃だけでなく、入居時の初期費用や日々の生活にかかるお金も考える必要があります。
この章では、全国の平均データを参考にしながら、自分の生活費用はいくらになるのか調べるための考え方を紹介します!
①初期費用
~初期費用の平均相場は?~
▶相場:家賃の4~6ヶ月分
(都市部だと40~60万)

〈初期費用 内訳〉敷金・礼金:家賃0~2ヶ月分、前家賃:家賃1~1.5ヶ月分、仲介手数料:家賃0~1ヶ月分、火災保険料:家賃1~2ヶ月分、鍵交換/クリーニング代:家賃1~2ヶ月分、引っ越し費用:家賃2~10ヶ月分、家具/家電/生活費用:10~20万程度
~あなたの場合は? 初期費用の正確な見積もりを出すコツ~
では、あなたの場合はどのくらいかかるのでしょうか?
★の部分は不動産仲介業者(以下、仲介業者)に見積もりを出してもらうのが一番正確ですが、サイトの物件情報に記載されている場合もあります。
引っ越し費用は、業者に頼むのであれば事前に業者のサイトでシミュレーションをするか電話で確認するのが良いでしょう。直近で引っ越しを考えている方は、あわせて予約の空き状況を確認するのもおすすめです。
私は安い引っ越し業者さんを見つけたんだけど、入居日まで予約がいっぱいで諦めたわ。早めに問い合わせるのが吉!
サイトのシミュレーションはざっくりの概算だけど、実際電話をして細かく希望を伝えたらその場で予算を教えてくれたよ。
家具/家電/生活用品については、今持っているものを新居に持っていくのか、新しく調達するのかによっても変わってきますね。
②家賃
~地域別に見る家賃の平均相場は?~
家賃は、住む地域によって大きく変わります。おおまかな目安は、次のとおりです。
※物件目安:1R/1K、7~10畳、バストイレ有

〈家賃相場〉首都圏・都市部:8~12万円、郊外・地方都市:5~7万円、地方:4~5万円
~あなたの場合は? 自分に合う物件の調べ方~
では、あなたの場合はどのくらいかかるのでしょうか?調べ方のヒントをお伝えしますので、一緒に考えてみましょう。
- 住宅サイトで希望の条件を入れて物件を探す
⇒手軽で簡単!自分のペースで探せる - 不動産会社で希望の条件を伝えて物件の候補をあげてもらう
⇒プロの知識や情報を借りられる!都合があえばその場で内見に行けることも - 自分の会社の住宅補助制度も要チェック
⇒毎月の家賃補助があれば、支出の一部を削減できる
私は住宅サイトで気になる物件があったから、その家の仲介業者にコンタクトをとって内見に行ったよ。
僕はエリアと予算と譲れない条件を決めた上で、不動産会社に直接話を聞きに行ったよ。条件に沿って新たなエリアを提案してくれたんだけど、調べてみたらとてもいい街で気に入ったよ。
③その他生活費
~1ヶ月の平均金額は?~

引用元:公益財団法人生命保険文化センター「ひと目でわかる生活設計情報」
単身世帯の消費支出の表(2024)によると、単身者の月の支出平均は18.4万円となっています。
中でも「食費」が多く4.58万円、次いで「住居」3.14万円、交通・通信費2.38万円となっています。
※「住居」には賃貸以外の社宅・寮・持ち家なども含まれるため、数字が低く出ています。
~あなたの場合は? 生活費を把握する方法~
では、あなたの場合はどのくらいかかるのでしょうか?下記を実践してみましょう。
- クレジットカード明細を確認
- 家計簿アプリで1ヶ月にかかる費用を把握してみる
- 一人暮らしになることで家賃以外にかかる費用を考えてみる(食費、光熱費など)
私はよく外食をするから食費は多くなりそう。
僕はどこにでもアクセスが良い街に住むから交通費は抑えられそうだ。
費用まとめ
さて、かかる費用について平均を見てきましたが、あなたの場合は毎月の支出はどのくらいになるでしょうか?

【注意点】
- 家賃は手取りの3~4分の1に抑えるのが安心と言われている
- 引っ越し時期によっても家賃や引っ越し費用が変動する(新生活の3~4月など繁忙期は高い傾向)
- 社会人2年目からは給与から住民税が引かれる
- 保険料については、初期契約料とは別に月額費用があることも
節約|一人暮らしする社会人におすすめの節約術
ここまで一人暮らしにかかる費用を見てきましたが、ここからは費用の節約術についてご紹介します。お金の不安から一人暮らしを諦めてきた方にとっても、一歩踏み出すきっかけとなれば幸いです。
①初期費用編
- マンスリーマンション
長く住み続ける予定がない方は、マンスリーマンションも良いでしょう。
月単位で借りるため、敷金・礼金・仲介手数料のような初期コストが抑えられる物件が多いためです。ただし、家賃単価は比較的高いため、長期滞在は割高になってしまう可能性もあるのでご注意を。
- 家具・家電代を減らす
家具や家電を一から揃えるとなると、十数万~数十万程度かかってしまいますよね。
好みの家具や家電を買い揃えるのも一人暮らしを始める醍醐味ではありますが、あまりこだわりがない方はこの部分を抑えることでぐっと初期費用が下がります。
例)
・家具・家電付き物件を選ぶ
・人から譲り受ける
・実家から持っていく
不要な家具家電がないか友人に聞いて回ったら、引っ越しの予定がある人から意外と色々もらえたよ!
大きな家具や家電は処分するにもお金がかかるから、不要になっても捨てずに保管しているケースもあるよね。
- 自力で引っ越し
単身者の引っ越し代金の目安は下記の通りです。

〈引っ越し費用相場〉同一市区町村:2~5万円、県内・近距離:3~6万円、中距離:4~8万円、長距離:5~10万円、繁忙期:+1.5~2万円
距離や荷物量によっては、自家用車もしくは大型レンタカーで何回かに分けて荷物を運ぶのもアリですね。引っ越し業者に見積もりを出してもらった上で、自分で運ぶ場合のレンタカー代や高速料金を計算し、どちらがお得か比較してみてはいかがでしょうか。
- 仲介手数料やクリーニング代の交渉
敷金礼金がゼロの物件を最初から探すのも良いですし、仲介業者に仲介手数料の交渉をしてみるのも一つの手です。物件の管理会社やオーナーに払う敷金礼金などと違い、仲介手数料は仲介業者が得る手数料であるため、金額を調整してくれる場合があります。仲介業者は管理会社やオーナー側からも紹介料をもらっているため、「仲介手数料を下げてでも入居してほしい!」という場合があるようです。
また、前の入居者が使っていた鍵を新しくする鍵交換代や退去時のクリーニング代も、契約前であれば交渉することができる部分です。相場を調べて高い場合は交渉してみるなど工夫してみましょう。
②家賃編
- リフォーム・リノベーション物件
「築浅の物件に住みたいけど家賃も抑えたい!」という方におすすめなのがリフォームやリノベ済の物件です。
リフォームは、老朽化した設備の交換や壁紙の張り替えなどを行い、新築時の状態に近づけること。 リノベーションは、間取りや機能を作り変え、新しい価値を生み出すこと。
築浅の物件は家賃が高い傾向にあるので、リフォームやリノベ済の築古物件を選べば、家賃を抑えつつ理想の暮らしを叶えられることができてコスパが良いと言えます。
ただし、配線や配管、断熱機能が古いままである可能性もあるので、リフォーム・リノベの詳細内容をしっかりと仲介業者に確認すると良いかもしれません。
- 不要な設備を削る
巷では、「コンロは二口が良い!」「宅配ボックスは必須!」など色々なアドバイスが飛び交いますが、自分にとって本当に必要か?と考えるようにしてみましょう。「そもそも料理をする?」「宅配ボックスの代わりに置き配でも良いのでは?」このように、実際の自分の生活スタイルや代替案を検討しながら設備を削ることで、家賃を少しずつ抑えることができますよ。
- シェアハウス
家賃を大幅に抑えたい方にはシェアハウスを選択するという手も。
シェアハウスと一概に行っても様式は様々です。一軒の家に複数人で住むような様式もあれば、部屋は完全に分かれていてキッチンやトイレなど一部共用部分があるという場合も。見知らぬ人と住まいを共有することに抵抗がある方は、友人とルームシェアをするのも楽しいかもしれません。
- エリアをずらす
駅から10~15分離れるだけで家賃1~2万抑えられることもあります。駅チカは便利と言われていますが、運動不足解消のためにたくさん歩こう!と考えてみるのも良いですね。また、急行停車駅は当然人気が高く家賃も比較的高いので、その隣の駅に住むというのも賢い選択といえるでしょう。
③その他生活費編
- セット割引の活用
例えば電気+ガスをセットで契約、スマホの格安SIM+Wi-Fiルーターをセットで契約すると、セット割でお得になることがあります。
- お風呂のお湯を洗濯に再利用
洗濯機に専用ホースがついていれば、湯船として溜めたお湯を洗濯時に再利用することができ、水道代の軽減に繋がります。一人暮らしなのに湯船を溜めるのはもったいないと感じる方にとっては、罪悪感が減るのではないでしょうか。衛生面に注意しながらも、このような工夫をしてみるのはいかがでしょうか?
- サブスクの活用、整理
動画配信サービスや音楽配信サービスなど、あまり使っていないサービスがあればこれを機に解約してみては?サブスクもあるので、一人暮らし開始後の生活スタイルに合わせて取り入れてみても良いかもしれませんね。
- 安いスーパーの近くに住む
安いスーパーが近くにあれば、自炊やお惣菜購入の際に安く済ませることができます。
節約できる額は少なくても、食費は毎日の積み重ねであるため侮れません。
④お金の管理編
- 収入と支出を管理
一人暮らしをしていると、お金が減ることに不安を感じることもあるかもしれません。そんな時は、家計簿や家計簿アプリを使って収入と支出のバランスを把握してみましょう。支出の内訳がわかれば、その中で無駄な部分を可視化することができます。慣れないうちは大変かもしれませんが、家計簿を習慣にしてしまえばお金とうまく付き合っていくことができるようになります。
- ポイ活
キャッシュカードや決済方法を一本化すると、ポイントが貯まりやすくなります。また、ふるさと納税や資産形成でもポイントが貯まる時代ですので、うまくポイントを活用してお小遣いを貯めていきましょう。

【おまけ】一人暮らしの楽しみ方
- 部屋のテイストを考える
みなさん一度は「こんな雰囲気の家に住んでみたいな」と思った経験があるのではないでしょうか。一人暮らしはそれを叶えるチャンスです。インテリアのテイストを好きなように統一して自分好みの部屋を作ることで、起きるのが辛い朝も、疲れて帰ってきた夜も少しだけ幸福度がアップするのではないでしょうか。
- 友人を招く
友人を気軽に招待できるのも一人暮らしの醍醐味ですね。料理好きな方は手料理を振舞ったり、宅配ピザやたこ焼き機でパーティーをしたり、時間を気にせずお酒を飲んだり喋ったり。外食をするより安く、周りを気にせずに仲を深められるのがホームパーティーの良いところです。
- じぶん時間
一人でゆっくり読書や映画鑑賞や晩酌をすること、好きなキャンドルやルームフレグランスで好みの香りを楽しむこと、じっくり考え事をすること、長風呂をすること、一人だけの空間だからこそ流れる時間は一人暮らしの最大の醍醐味かもしれません。あなたなら何をしますか?
まとめ
いかがでしたでしょうか。一人暮らしを始める上で大事なことは、自分の中で何を大切にしたいかを見極めることです。どんな生活を送りたいか、そのためにはどこを抑えるか、妥協したくないポイントは何か。
節約も重要ですが、我慢ばかりでは続きません。節約を「削る」ではなく「整える」と考え、毎日の楽しみを見出しつつ、無理のない一人暮らし生活をスタートさせてみてはいかがでしょうか。
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