お仕事コンシェルジュ

家事と仕事の両立
知る、つながる、働くわたし

【20代夫婦】生活費の負担割合を円満に決める5つのポイント

アイキャッチ画像「生活費の負担割合を円満に決める5つのポイント」

結婚や同棲により一緒に暮らすことになったけれど、生活費についてはどのように出し合っていけばいいのだろう…。

新しい生活に胸が躍る一方、お金のことについて考えることも必要です。

今回は、若い世帯の家庭ではどのような費用分担をしているのかについて、考え方のポイントや不満が生じやすい例を見ながらご紹介します。

目次

  1. 生活費の各項目の割合は?
  2. 共働き夫婦の生活費の負担割合は?
  3. 夫婦の生活費を分担する5つの方法
  4. 生活費折半に不満を感じる3つの原因
  5. 家計の負担バランスを円満に決める5つのポイント
  6. まとめ

生活費の各項目の割合は?

生活費を考えるうえで、どのような項目が世帯の所得を占めているか、平均的な例を見てみましょう。

一般的な勤労者世帯の生活費の割合

円グラフ「生活費の項目割合」

参考:総務省:家計調査報告(二人以上の世帯)-2025年(令和7年)5月分-

このデータの平均年齢は50代であるため、子育てを考えている場合はゆくゆく教育費等の子どものための費用が必要となることも視野に入れておきましょう。

また、この「住居」には住宅ローンは」含まれません。

共働き夫婦の生活費の負担割合は?

夫が仕事で収入を得て、妻が専業主婦で家で家事をする時代は、ほぼ10割が夫の所得で生活していました。 共働きが増えた今の世代は、どのように生活費を負担しているのでしょうか。

妻の雇用形態によって異なる負担割合

共働き夫婦の場合、妻の雇用形態によって負担割合が異なります。

図「妻の雇用形態によって異なる負担割合」

妻がパート勤務の場合は夫婦の所得の差が大きいため、生活費の大半を夫が負担しています。

妻が正社員としての勤務であれば、子どもがいない夫婦の生活費はおおよそ折半に近く、自分の所得は自分のものという認識が強い傾向があります。子どもがいる夫婦では共通の所得という認識に変わり、夫の生活費負担の比率が増える分、妻は貯蓄を担うことが多いようです。
※注 「家族共通の生活費」の定義は各家庭により異なります。

参考:家計経済研究所:共働き夫婦の家計運営

夫婦の生活費を分担する5つの方法

では、夫婦の生活費についてどのように分担するか考えてみましょう。

考え方には次のような方法があります。

項目別で負担する

家賃・貯金・娯楽費・食費など、項目別に分ける方法です。家賃や光熱費などの固定費を夫、食費や娯楽費などの変動費を妻、のように分担します。 変動費の担当は、節約やレジャーの予定を考えるのが得意な方が担当すると不満がたまりにくいでしょう。

収入に合わせて負担する

家族共通の生活費を、それぞれの所得に合わせて同じ割合を負担する方法です。
例えば、「個々の年収÷世帯年収」として計算する方法があります。

例:夫500万円、妻300万円 生活費20万円/月の場合
夫の割合 500÷(500+300)=0.625  →60%
妻の割合 300÷(500+300)=0.375  →40%
夫の費用負担:12万円
妻の費用負担:8万円

共通口座でまとめて管理する

夫婦の収入を共通口座にまとめ、そこからすべての支出を管理する方法です。
すべての収支をお互いが把握できるため、家計の管理がしやすいというメリットがあります。

全てを折半して出し合う

生活費を完全折半し、同額を出し合う方法です。夫婦の所得の差が比較的少ない夫婦に見られる傾向と言えるでしょう。家族共通の生活費専用のクレジットカードを作成し、毎月「(固定費+引き落とし総額)÷2」の金額を共通口座へ入金して管理する方法などがあります。

番外編:一方が生活費を全額負担する

家族共通の生活費を、片方が全額負担する方法です。片方の所得で生活費を担うことができるため、比較的夫婦の所得の差が多い夫婦、もしくは世帯年収が高い夫婦に見られます。

もう片方の所得は貯蓄に回すなど、家族の備えにすることで平等感が生まれるでしょう。

生活費折半に不満を感じる3つの原因

一度決めた生活費の負担割合ですが、生活の中でモヤモヤと不満に感じてくることも。次のようなことが原因かもしれません。

負担割合のバランスがとれていない

家計と家事を分担しているはずなのに、「私の方が大変」と感じる人も多いのではないでしょうか。

たとえば、生活費の負担が夫6割・妻4割なら家事の負担は反対の比率にし、バランスを取る考え方もあります

家事については次のように数値化してみてはいかがでしょうか。

① 家事ごとに負担度を点数化する
夕食作り=5点、風呂掃除=2点、ゴミ出し=1点など

② 各家事の頻度で点数をかける
夕食作り(週5回)→5点×5回=25点

③ 合計点数を出して、担当者ごとに分ける
夫が30点、妻が70点なら「家事負担は3:7」と可視化する

数値化することで、負担割合を見直す際に納得感のある話し合いができます。

図「家事の数値化イメージ」

固定費以外の負担が大きい

共通の生活費の認識は、個々の家庭によって異なります。例えば「飲み会代」や「理美容代」を共通の生活費として捉えるかは異なってくるのではないでしょうか。片方の利用頻度が多かったり、金額が高額であったりすると、不満に思うケースもあるようです。

最初に決めた割合を見直していない

転職による所得の変化や、妊娠・出産や疾病による休職、勤務時間の変化によって最初に決めた当時と所得割合が変化していることもあるでしょう。最初に決めた費用負担をそのまま継続した場合、不満を感じることがあります。

家計の負担バランスを円満に決める5つのポイント

お金の分担で夫婦仲が悪くならないために、次のようなポイントに注意して話し合いましょう。
同じ家計を維持していくパートナーなので、思いやりを持った話し合いが大切です。

1か月にかかる生活費を明らかにする

まずは、毎月の生活費を明らかにしましょう。おおよそ3か月分の固定費や口座引き落としの明細があると判断しやすくなります。季節によって光熱費の変動や、イベントにかかる費用もあるため、そちらも可能な限り把握しておくと良いでしょう。

また、何を家族共通の生活費にするか、毎月の貯蓄はどうするかについても決めておきましょう。

お互いの所得を把握する

次に、お互いの所得を明らかにします。給与明細など、月次で把握できるものがあるとより確認しやすいでしょう。
賞与がある場合はその扱いについて検討しておくのも良いですね。

家事の負担も考慮して考える

生活費折半に不満を感じるポイントでもあるように、家事の負担割合も併せて考慮すべきポイントです。

どちらかに比重が偏りすぎないように、お互いが納得感のある割合を決めましょう。

ライフステージの変化にどう対応するかの認識を合わせる

20代の夫婦であれば、今後さまざまなライフステージの変化があるもの。

大きなライフイベントや、次に想定されるライフステージの変化によって、「その時にどうするか」の大まかな認識をすり合わせておくと安心です。

想定されるライフイベントやライフステージの変化

  • 出産・育児での休職期間
  • 教育費の備え
  • 老後資金の備え
  • 転職、転勤
  • 住宅購入

定期的に見直しをする

ここまでのポイントを踏まえて、一度決めた負担割合であっても、定期的に見直すことをおすすめします。

不満が生じた時に見直すことにしてしまうと、なかなか見直しの機会を言い出しにくいもの。
「〇年に1度」や「ライフステージが変化したタイミング」など、見直す機会を夫婦共通の認識としておくと良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。これから初めて費用負担について話し合う場合は、今回の記事にあることを参考にしてみてください。お金の話し合いはしづらいイメージがありますが、ともに生活をしていくうえで必要なことです。お互いが無理のない費用負担を決定し、日頃の感謝の気持ちを再確認する機会になると良いですね。

あなたの悩みを少しでも解決する力になれたら幸いです。

関連記事

アイキャッチ

家事と仕事の両立|知る、つながる、働くわたし

【100人に聞いた】あなたの転職の決め手は何ですか?―転職・再就職に迷った時のヒント―

「自分にはどんな会社が合っているのだろうか?」「他の人は何を決め手にしているの?」転職や再就職を検討する際、こうした不安や疑問を多くの人が抱えています。この記事では、転職・再就職経験者100人へのアンケートをもとに「決め手」や「不安の乗り越え方」をご紹介します。調査時期:2025年7月調査方法:オンラインアンケート(パネル/募集方法を明記)回答者:20~50代の転職・再就職経験者、n=100回答形式:設問ごとに単一/複数回答を明記、自由回答は要約あり集計注記:端数処理、小数点、無回答の扱い表記注記:自由回答は読みやすさのため一部表現を整えています第1章|転職・再就職前の状況今みなさんはどのような状況に置かれていますか?仕事のブランクがある方、再就職を急いでいる方、転職活動にじっくり時間をかけられる方、状況は様々ですよね。ここでは、経験者100人が転職・再就職に向けて動き出した時の状況について、アンケート結果を見ていきましょう。Q.1|離職期間はどのくらいありましたか?〈離職期間アンケート結果〉1年未満が最も多く57人、3年未満33人、5年未満6人、5年以上が4人。離職から1~3年の間に復職する方が9割を占めています。Q.2|転職・再就職を決意してから就職先が決まるまでにどのくらいかかりましたか?〈決意から就職先が決まるまでの期間アンケート結果〉1ヶ月未満が9人、3ヶ月未満が半数を超える54人、6ヶ月未満が20人、半数以上が17人という結果になりました。内定までの目標期間を決めて転職・再就職活動をするのも良いかもしれませんね。第2章|【決め手】なぜ転職・再就職に踏み出したのか「転職や再就職を考えてはいるが、なかなか踏み出せない…」そんな気持ちを抱える方もいるのではないでしょうか。そこで、経験者100人が当時どんなことを考えていたのか聞いてみました。Q.1|転職・再就職を考えた理由は何ですか?〈20~30代転職・再就職のきっかけアンケート結果〉20~30代の上位は、「自己実現・キャリア形成」が一番多く28%、次いで「家計を支えるため」21%、「社会とのつながりを持ちたかった」13%という結果になりました。〈40~50代転職・再就職のきっかけアンケート結果〉40~50代の上位は、「家計を支えるため」が一番多く25%、次いで「自己実現・キャリア形成」21%、「生活にメリハリをつけたかった」16%という結果になりました。~コメント抜粋~・結婚して家庭を持ち、今後子どもを育てていくための資金が必要だと思ったから。・子どもの手が離れたことに加え、家計に不安があったから。・前職でのキャリアアップが見込めず、スキルアップ・自己実現できる環境で働きたかったから。・将来への不安があり、社会との関わりを求めていたから。・前職に昇給制度がなく収入に不安があったから。・営業ノルマや上司との関係が精神的につらく、このまま働き続けるのが難しくなったから。・親の介護のため、残業がなく介護に理解のある環境で働きたかったから。第3章|【決め手】転職先をどうやって選んだのか自分に合う会社や働き方がわからず、どのように就職先を決めればいいか迷ってしまうことがありますよね。経験者100人がどのようにして現在の職場を選んだのか、リアルな声を集めました。Q.1|転職・再就職前後の職種は同業種?異業種?〈転職・再就職の前後の業種アンケート結果〉転職・再就職の前後の業種が同じ方が55%、異なる方が45%という結果になりました。やりがいや憧れの仕事・新しい環境を求めて異業種を選ぶケースもあれば、今まで培った経験やスキルを活かして同業種でステップアップしていくケースもありそうですね。Q.2|転職・再就職先の“決め手”は何ですか?ケース①|働き方~通勤や環境など「働き方」を重視した人の声~・体調を壊したため、肉体労働ではなく座れる仕事を選んだ。・安定した働き方・成長できる職場環境を求めて、新しい業界に挑戦した。・通勤やライフスタイルを見直した上で長く働ける環境を求めた。・子育てと両立するため、テレワークが可能な職場を選んだ。ケース②|安定性~給与や待遇など「安定性」を重視した人の声~・安心して働くため、安定した基盤を持つ企業を選んだ。・仕事の実績を正当に認めてくれる環境で働きたいと思った。ケース③|やりがい・成長~キャリアのステップアップやスキルが活かせる環境など「やりがい・成長」を重視した人の声~・若い頃からの夢だった広告業界に、今の感性でチャレンジしたいと思った。・今まで培ってきた「総務人事」の知識を中小企業で活かしたかった。・ずっと憧れていたIT業界に挑戦したいと思った。・金融の中でも個人資産運用に強い企業に魅力を感じ、キャリアの再構築をめざした。・自分らしく働きたいと思い、興味のあったWeb業界での再スタートを決意した。・前職で自分のスキルがわかったので、興味のある業種に転職を決めた。第4章|【不安と対処法】ブランク・年齢・スキルいざ転職や再就職を決意したものの、新しい環境に飛び込むにあたり、不安や障害はつきものですよね。経験者のみなさんはどのようにして不安や障害を乗り越えたのでしょうか。Q.1|転職・再就職活動で不安だったこと・障害になったことは何ですか?〈転職・再就職をする上での不安や障害アンケート結果〉上位は、「職場の人間関係への不安」が一番多く21%、「業務知識・ブランク」が19%、「PCスキルやIT知識の不足」・「年齢的なハードル」が16%という結果になりました。職場の人間関係は外から見えづらい分、不安も大きいですよね。Q.2|それらの不安に対して、どのように対処しましたか?①|選考編ポイント:自己分析の言語化・職場見学~コメント抜粋~・スキルや感覚の鈍りに対する不安があったため、今まで習得してきたものを自己分析・言語化して面接に臨んだ。・まずは自分の強みや経験を整理し、転職市場でどう活かせるかを具体的に考えた。・なぜブランクがあるのか、ブランク期間は何をしていたか、といった点に関して企業側が不安にならない説明を準備した。・在籍社員のキャリア・職場の雰囲気や働きやすさなどが気になったため、いくつかの事業所の職場見学をした。②|スキルアップ編ポイント:学ぶことで不安を軽減~コメント抜粋~・年齢に不安があったため、日商簿記など再就職に有利な資格を取得し、自信をもって再就職活動に臨んだ。・AdobeのIllustratorや簡単なデザインツールの使い方をオンライン講座で一から学び直すことで、年齢に引け目を感じなくなった。・IT知識が不足していたので、IT関連の書籍を何十冊も購入して勉強した。・PCスキルを学ぶためのオンラインの講座でスキルアップした。③|就職後編ポイント:周囲の協力やコミュニケーションを大切に~コメント抜粋~・子育てが二の次にならないよう、親からの協力体制を整えた。・年齢的にも新たな人間関係を築くことに不安があったが、積極的にコミュニケーションをとることで打ち解けることができた。第5章|【転職・再就職活動の振り返り】やってよかったこと/もっとこうすれば良かったこと経験者のみなさんに、当時の転職・再就職活動を振り返ってもらいました。心に響いたものは、ぜひご自身の就職活動に取り入れてみてくださいね。Q.1|業界/企業選びや転職準備について、やっておいて良かったことはなんですか?①|業界/企業選び編ポイント:職場体験や社員の生の声によりミスマッチを防ぐ~コメント抜粋~・SNSを活用して実際に働く社員の雰囲気を知ることができたのは大きかった。・職場の雰囲気や勤時間など、自分の体調に合った無理のない条件を優先したのは良い判断だった。・年齢や病歴に後ろめたさを感じるのをやめ、今できることに集中するという気持ちで行動したことが再出発の力になった。・在籍社員などに会うことが難しければ、SNSを覗くことやDMでコンタクトを取ることも一つの手。・複数社から内定が出た際、それぞれの社内の雰囲気を知るべく数日職場体験をしてから就職先を決めた。②|スキルアップ編ポイント:プロからの学びやアドバイスを活用~コメント抜粋~・やはり資格は取得しておいて良かった。・職業訓練校での学びが有効だった。・キャリアコンサルタントやハローワーク相談員からのアドバイスはかなり役に立った。・興味のあることがいつ仕事になるかわからないので、気になる分野の知識習得は損得考えずにしておくべき。③|エージェント編ポイント:多角的な視点や専門的知識が有益~コメント抜粋~・転職エージェントを複数活用し、それぞれ異なる視点でアドバイスをもらえたのは良かった。・業界特化の転職エージェントを利用したことで、より具体的な相談ができた。・面接対策に強い転職サイトを利用したので、的確なアドバイスのもとしっかりと受け答えができた。・転職アドバイザーにブランクや希望の働き方を細かく伝えておくことで、自分に合った求人を紹介してもらえた。・転職エージェントはたくさんあるが、どのアドバイザーが自分と真摯に向き合ってくれるか見抜くことが重要だと感じた。⇒みずほビジネスパートナーでは、金融業界をメインに、一人ひとりに向き合ったお仕事紹介をしています!みずほBP|お仕事検索④|その他・余計なことを考えると不安が募っていくので、なるべくサクサクと進められるように準備をした。・難しく考えすぎるのも良くない。何か問題があればやめてもいいという余裕や柔軟な考えを持つことも大事だと思った。Q.2|業界/企業選びや転職準備について、もっとこうすれば良かった!と思うことはなんですか?①|業界/企業選び編ポイント:実態把握・業界分析~コメント抜粋~・ホームページだけでなく、実際に社員から話を聞くべきだった。・エージェントから事前にもっと情報を細かく聞き出せば良かった。・転職先の業界の現状や将来性に関する分析を深めた上で、企業選びをすべきだった。・金銭面に関して、慎重に計算してから転職すれば良かった。・自分がやりたいことだけでなく、「今後伸びる業界」にフォーカスを当てれば良かった。・途中から他の業界以外にも興味を持ち始めたため、もう少し早く準備を始めていれば選択肢が広がったと思う。②|スキルアップ編ポイント:準備期間に余裕を持つ~コメント抜粋~・履歴書記入のために資格をもう少し取っておけば良かった。・スキルの棚卸しと実務経験の準備をもっと早く始めておくべきだった。特にIT業界は技術の進歩が早いので、未経験分野へのキャッチアップは予想以上に時間がかかった。③|エージェント編ポイント:自己分析・エージェント分析~コメント抜粋~・希望していない仕事を紹介されることがあるため、自己分析による適性や要望をアドバイザーにしっかりと伝える事が大事だと思った。・初めは自力で情報収集していましたがうまくいかず、初めからエージェントを利用すれば良かった。・スカウトサービスなどを利用していればシフトや給与などの処遇が上がっていたかもしれないと感じている。④|その他・仕事を続けながら転職活動を進めるべきだった。離職期間中の金銭的な不安や精神的な焦りは想像以上で、転職活動にも影響してしまった。・仕事をしながらの転職活動だったため、企業説明会やカジュアル面談を見送ってしまったことがあり、もっと時間を確保しておけば良かったと感じた。時間の余裕が、選択肢の質にも影響すると強く実感。コラム|「語学を学び、社内通訳に」主婦からの再挑戦ストーリー100人の経験者へのアンケートから、さまざまな転職の決め手や不安の解消法などを見てきました。次に、継続的な学習と小さな実務機会の積み重ねを通して、再就職に成功したMさんの例をご紹介します。Mさん/女性再就職時:40代前半(子ども12歳・7歳)〈経歴〉・大学卒業後、航空会社で12年、発券カウンターで9年勤務・第二子妊娠と同時に退職後、専業主婦となる・海外旅行時に英語力の低下を感じ、週一で英語学校に通い始めたことをきっかけに通訳の道へ・現在はフルタイムで企業の社内通訳に従事専業主婦時代、家族での海外旅行時に英語力の低下を感じたことから、ブラッシュアップのために週一で英語学校に通い始めました。必死に勉強を続け、進級を重ねるうちに通訳クラスに入れるようになりました。学びを継続しながら、月に数回程度の通訳の仕事にも挑戦した結果、離職から13年が経った頃に企業での社内通訳のお誘いをいただきました。そこで一つの企業で様々な人と関わりながら一人の人をサポートする面白さに目覚め、以来、社内通訳というスタイルで仕事をしています。復職を考えるようになったきっかけは、下の子どもの小学校入学を機に時間ができたこと、これまでの経験を生かして再び社会に出たいと思ったこと。そして、夫の転職時に約1年の失職期間があり、自分にも収入があった方がいいと考えたからです。現在の仕事に就くまでに、英語・通訳学校には累計5年以上通い、自宅での勉強も継続していました。この時に得た技術は現在の仕事にも役立っていますし、英語学校に通わなくなった今でも実務を通して勉強の日々です。自分が何をしたいかということも大切ですが、軸はぶらさず、機会にはオープンな気持ちや姿勢を保つことで、思ってもいないようなところから考えてもいなかったような仕事が来て、やってみたらとても自分に合っていたということもありました。古い言い方ですが、ご縁も大切だと思います。子どもが小さい時に勉強を始め、子育てと両立しながら高い授業料を払う中、なかなか成績が上がらない時期や仕事が順調に来ない時期もありました。当時は悩みや不安も多かったですが、今は思い切って一歩を踏み出して良かったと思っています。ブランクがあると踏み出すにも勇気がいると思いますが、実際働き始めると年齢のせいで気おくれしていたことが嘘のように、歳のことは誰も気にしていません。大切なのは与えられた仕事を全うすることだと感じています。今後、時代の流れや自身の生活の変化で働き方は変わっていくと思いますが、柔軟に自分なりの働き方を見つけていきたいと思います。第6章|【まとめ】迷ったときの「決め手」の見つけ方「決め手」を見つけるために大切なことは、価値観の整理をした上で、情報収集や比較検討をしっかりとすること。その上で、必要なスキルや資格取得を計画的に進めれば、選択肢は広がります。また、一人で抱え込まず、周囲の人やエージェントの力を借りながら進めることで、新しい道が見えてくることもあります。転職や再就職においては、正解は一つではありません。現在の状況、そしてこれからの人生において大切にしたいことは何か、よく考えた上で、後悔のない転職・再就職をめざしてきましょう。

アイキャッチ画像

家事と仕事の両立|知る、つながる、働くわたし

主婦のおすすめパート探し成功のカギ!「働きやすい職場」を見抜くコツ

子育てがひと段落し、気づけば40代。少し余裕が出てきた今、将来のために「また働こうかな」と考えている方も多いのではないでしょうか。とはいえ、長いブランクがあると「家庭と両立できるか不安…」「働きやすいパート先って、どうやって見つければいいの?」そんな不安や疑問が浮かんできますよね。この記事では、子育てがひと段落した今だからこそ見つけたい、「働きやすい職場」が分かる具体的なコツをお伝えします。40代主婦が求める「働きやすい職場」の4つの特徴1|シフトに柔軟性がある「週3日からOK」「午前中だけ」「平日のみ」など、柔軟な勤務体系は主婦にとって何よりの安心材料です。お子さんの学校行事や急な体調不良、家事の都合に合わせて調整しやすい職場は、無理なく長く続けられるおすすめポイントです。2|業務内容がシンプルで負担が少ない久しぶりに仕事をする方には、身体に負担のない働き方がおすすめです。たとえば、マニュアルに沿って進められる事務作業や座って対応できる受付業務などは、主婦の方に人気の職種となっています。無理なく働き続けるためには、仕事内容のシンプルさと、身体への優しさに注目してみるとよいでしょう。3|スキルや経験に応じた研修・フォロー体制がある「研修あり」「マニュアル完備」「丁寧に教えます」といった研修体制が整っている職場なら、安心して新しい一歩を踏み出せます。ブランクがあっても、職場のサポートがあれば自信を持ってスタート出来るでしょう。みずほ銀行の研修制度未経験でも安心して働けるサポート体制4|同世代・主婦層が多く働いている職場に同世代の仲間や主婦層が多いと、子育てや介護の話題を共有でき、共感や支え合いが生まれやすくなります。職場の雰囲気に馴染みやすく、居心地の良さを感じながら働けるでしょう。求人票で分かる「働きやすい職場」のチェックリストシフト・勤務時間の記載は具体的か「9:00~13:00の間で応相談」や「週2~OK」など、働く時間の柔軟さが明確に記載されているかを確認しましょう。曖昧な表現が多い場合は、後でトラブルになる可能性があるため注意が必要です。研修あり・未経験歓迎の文言をチェック職場が教育に力を入れているかも働きやすさのポイントです。「研修制度あり」や「丁寧に指導します」といった文言は、未経験者やブランクのある方が、安心して働き始められるかどうかの判断材料になります。福利厚生・定着率の記載に注目育児や介護の支援制度、急なお休みへの対応、パートでも利用できる福利厚生などが記載されているかをチェックしましょう。「定着率が高いです」といった言葉も、働きやすさの証です。キャリアアドバイザー直伝!面接で働きやすさが分かる質問術求人票だけでは分からない「職場の雰囲気」や「働きやすさ」を知るには、面接時の質問がカギになります。ここでは、キャリアアドバイザーが実践的に使っている聞き方の工夫をご紹介します。雰囲気・人間関係をやんわり探るには?面接で「働きやすいですか?」と聞くのは、少し勇気がいりますよね。でも、こんなやんわりとした質問なら、自然な形で職場の雰囲気を探れるでしょう。・「スタッフの方の年齢層はどのくらいですか?」・「職場でランチなど交流はありますか?」これらの質問からは、職場の年齢層やコミュニケーションの活発さがみえてきます。職場の雰囲気や人間関係の良さを確認できる聞き方です。家庭との両立を確認する聞き方の工夫「急なお休みに対応してもらえますか?」と直接聞くのは、少し気が引けるかもしれません。そんな時は、このように工夫して質問してみましょう。「夫や実家の協力や、地域の子育て支援サービスも使うつもりなのですが、どうしても対応できないときは急なお休みにも対応いただけますか?準備している姿勢を見せながら質問することで、好印象を与えやすくなります。また、「家族も応援してくれています」と伝えることも、長く働ける印象につながります定着率・働きやすさを探る質問職場の定着率や働きやすさは、その職場の居心地の良さを知るうえで欠かせません。・「ご近所の方が多く働いていますか?」・「スタッフの方は、どれくらいの期間働かれている方が多いですか?」もし面接担当者から、地域の学校名などが出るようなら、主婦層とのコミュニケーションが日常的にある職場かもしれません。また、離職率の低い職場は、それだけ働きやすいと言えるでしょう。条件確認は後半に丁寧に「シフトの融通」や、「勤務日数」などの条件面の確認は、しっかり自己PRを行ったうえで、面接の後半に聞くのがベターです。「お仕事の内容について理解したうえで確認したいのですが…」と前置きを添えることで、丁寧な印象になります。キャリアアドバイザーからのヒント気を付けたいのが「最初に聞いていたシフトと違った」というケースです。例えば、「平日のみでOK」と言われて入社したものの、職場の人繰りの変化で土日の出勤を求められるようになったり、夕方の時間帯にシフトが増えたり…。条件が変わってしまうと、家庭との両立が難しくなり、退職につながることもあります。そのような可能性が無いかもしっかり確認しましょう。実際どうだった?主婦のリアル体験談Aさん|43歳/子ども2人主婦の方が多く働いている職場を選びました。急なお休みに対して、上司の理解もあり、とても働きやすいです。また、同じ職場の主婦仲間とは、たまにお仕事帰りにご飯を食べに行くなど、楽しく働いています。Bさん|46歳/ブランク20年結婚前に銀行で働いていたので、パートも金融関係を希望しました。ブランクが長くて不安でしたが、「経験を活かしてください」と歓迎され、安心してスタートできました。同年代のスタッフも多く、無理なく働けています。Cさん|50歳/介護中の親あり子育てがひと段落したら、親の介護が始まりました。今の職場は介護休暇制度が時間単位で取得できるので、介護と両立が必要になっても続けることができています。また、急なお休み申請も快く対応いただけていて助かっています。まとめ|あなたらしく、無理なく働ける職場を見つけよう「働きやすさ」は、人によって違います。でも、少しの工夫で自分にあった職場を見つけやすくなります。この記事で紹介したコツを活かして、あなたらしく、長く続けられる「働きやすい職場」を見つけてくださいね。

アイキャッチ

家事と仕事の両立|知る、つながる、働くわたし

【体験談あり】転職回数の多い20代が内定獲得するには?これからのキャリア 

20代で複数回転職をする場合「またすぐ辞めると思われるのでは?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。ですが、選考でしっかりと評価してもらう方法はあります。実際に内定を獲得している人は少なくありません。大切なことは『伝え方』です。この記事では、実際の転職経験者の体験談を交えながら、内定獲得のコツを解説していきます!データで見る20代の転職事情昨今の20代の転職事情は、どのようになっているのでしょうか?1|年齢でみる転職事情20代後半の転職率が最も高い引用元:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」グラフからもわかるように、男女共に20代後半での転職が多くなっています。30歳の節目を前に、今後のキャリアを見直す人が多いことの表れではないでしょうか。20代転職の理由上位は「労働条件」「仕事内容」「人間関係」引用元:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」20代の転職理由としては、「その他の個人的理由」を除くと「労働時間、休日等の労働状況が悪かった」が最も多い結果となっています。次に、男性は「仕事の内容に興味を持てなかった」、女性は「職場の人間関係が好ましくなかった」が上位にあがっています。2|転職意識の変化皆さんは、『キャリア3.0』という言葉を聞いたことはあるでしょうか?日本のキャリア観は、以下のように変化しています。*1メンバーシップ雇用・・・企業とマッチした人を採用し、様々な職務を経験させながら会社で育てていく雇用*2ジョブ型雇用・・・企業にとって必要なポストにふさわしい人をあてがう雇用AIの発展などで変化が激しい現代では、会社にキャリアを委ねず、自分の価値を確立することが重要となります。このように、個人が主体となって動いていく時代が『キャリア3.0』です。個々の能力×一人ひとりの「どのように社会に貢献したいか」という思いが重視され、『ジョブ型雇用』が増えていくことで、転職が当たり前になっていくと言われています。採用側に与える印象とは?ここまで転職事情について見てきましたが、現在の日本では転職前提の企業はまだまだ多くないことも事実です。転職回数が多い20代に対して、実際のところ採用担当者はどのようなイメージを持っているのでしょうか?ポジティブな印象とネガティブな印象をそれぞれ具体的に紹介していきます。1|ポジティブ編・経験が豊富複数の場所で働いてきたことが経験値となり、今後の仕事に生かすことができる・行動力やチャレンジ精神がある手間や精神力を必要とする転職を何度も行う行動力やチャレンジ精神を持っている・複数の視点ならではの提案力複数の企業や業界で培った横断的な視点を持っているため、新しい価値を生み出しやすい・自己理解が進んでいる複数の転職を通じて「自分が何をしたいか、したくないか」「何が向いているか、向いていないか」を理解している・前職のやり方へのこだわりが薄い変化への適応能力や柔軟性が身についており、仕事のやり方についても適切な選択ができる2|ネガティブ編・またすぐ辞めてしまうのでは?満足な環境を与えなければ辞められてしまう、と企業側が感じるケースがある・継続力がない?仕事に飽きるたびに職を変えているのでは?と思われる場合がある・対人スキルに課題あり?入社後、人間関係のトラブルが起きてしまう可能性を懸念されることがあるネガティブな印象をプラスに変えるアピール例採用担当者からのネガティブな印象は、伝え方を工夫することでポジティブ要素に変換することができます。ここでは、実際の中途採用担当者に聞いた『ネガティブな印象を払拭するためのポイント』をお伝えしますね。1|またすぐ辞めてしまうのでは?アピール例:「複数回転職をしたからこそ、自分が最も力を発揮できる環境は御社のような~~だと明確になりました。」伝えるポイント:自己理解、企業理念への共感2|継続力がない?アピール例:「一見転々としているように見えるかもしれませんが、一貫したキャリアの軸があります。それは~」伝えるポイント:キャリア軸、目的意識3|対人スキルに問題あり?アピール例:「どの職場でも上司や同僚とは有効な関係を築いておりました。特に新人教育を任されていた際は~」伝えるポイント:協調性、具体的な成果その他のアピールポイント他にも、こんなアピールポイントがあります。ポイント①|主体性・成長意欲がある転職後、必ずしも新卒生と同じように丁寧な教育を受けられるとは限りません。そんな中で、「この人は自発的・主体的に学び、さらに成長してくれそう」という印象を与えられるとプラスですし、ここを重視している採用担当者も多いようです。ポイント②|即戦力になる(経験/スキル)特にベンチャー企業等では、即戦力になってくれるか?という点も重視されています。今まで培った経験やスキルの中で、転職後もすぐに生かせるスキルがあれば積極的にアピールしましょう。ポイント③|業界研究・企業研究をしている先述したとおり、採用担当者には「すぐに辞められたら困る」という思いがあるので、きちんと業界や会社のことを理解した上で志望している、ということも大事なアピールポイントになります。20代の転職体験談6選実際に、20代のうちに複数回転職した方の体験談を集めました。ぜひ参考にしてみてください!例①Aさん|女性転職3回:小売業→メーカー→デジタル専業広告代理店→総合広告代理店直近の面談で聞かれたこと・これまでの会社を選んだ理由・それぞれの転職理由・採用側としては、またすぐ辞めてしまうのではないかという心配があるが大丈夫か気をつけたこと・仕事選びについて、「転職して仕事の業務範囲が広がったことでさらにステップアップしたいと思った」ということをしっかりと伝えました。・私の場合は、女性向けのプロモーションにおいて、店頭販促→デジタルプロモーション→店頭/デジタルも含む全体のプロモーションの設計と範囲を広めていったので、採用担当者にも納得してもらえました。・転職回数が多いことの強みとして、転職が初めてではないので、転職後のギャップにも動じることなく対応できる、という点もアピールしました。例②Bさん|男性転職3回:海外への転職あり、業界未回答直近の面談で聞かれたこと・業務上即戦力となれるだけの実力や経験があるのか・何をもって今後は早期離職しないと言い切れるのか気をつけたこと・二、三度目の転職は会社事由であったことを最初に話し、長く勤務できる場所を探していることを伝えました。・海外では転職でステップアップを図ることは一般的であることや、転職をしなければ獲得できなかった強みがあること、30代ではそれらを統合して、腰を据えて働きたいという意思を伝えました。例③Cさん|男性転職2回:専門商社→教育関連(外資)→IT関連(外資)直近の面談で聞かれたこと・将来のキャリア像と会社の目指す姿で合致しているポイント・当社のどのような製品・サービスに関心を持ったか、それはなぜか・個人orチームのどちらが働きやすいと感じるか気をつけたこと・自分の理想とするキャリアビジョンのためにこんなステップを踏んでいる、というキャリアに一貫した整合性を持たせることを意識しました。・どんな組織に勤めていても、『自ら考えて仮設を立て、オーナーシップを持って仕事をする』ことを意識しており、そのためにビジネス成果にこだわる環境に身を置いてきたことや、多方面のビジネススキルを身に付けるべく敢えてそのスキルを発揮しなければいけない環境で仕事をしてきたことを伝えました。例④Dさん|女性転職2回:不動産→不動産→不動産直近の面談で聞かれたこと・志望動機・なぜ転職しようと思ったか・他に受けている業種や職種気をつけたこと・業界は一貫していたので、各社で培った知識や経験を活かしながらよりキャリアの幅を広げて経験を深めたいと伝えました。・二度の転職の経験から、自分が何に向いておりどんな仕事をしたいかということがわかったので、今回の転職でそれを叶えたいとアピールしました。例⑤Eさん|男性転職2回:業界未回答直近の面談でされた質問・志望動機・なぜこの業界なのか・今までのキャリアでどのような技術を習得し、どのような役割を担いながら、課題に対してどうアプローチしてきたか・今後のキャリアプラン・ケース面接気をつけたこと・複数回の転職による環境への適応力と上昇志向をアピールしました。例⑥Fさん|男性転職2回:IT(Sier)→IT(開発)→ITコンサル直近の面談でされた質問・転職を決める上での軸(年収・仕事内容など)・転職理由・志望動機・希望年収・希望勤務地・AIを○○業界で活用する場合、具体的にどこで活用するか気をつけたこと・開発/インフラの両面で各工程を経験しているため、特定の業界や領域に囚われずに働ける即戦力性をアピールしました。・新卒入社から今回の転職まで、自身の考え方に一貫性があることを説明しました。・入社後のアンマッチングをなくすため、自身の人間性を率直に伝えました。以上の体験談からも分かるように、転職回数の多さを強みに変え、理想のキャリアを掴むことは十分に可能です。みずほビジネスパートナーのお仕事検索ページでは、様々な条件の求人を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!https://www.mizuho-bp.co.jp/find-naviまとめキャリアに対する考え方は徐々に変化しており、個人の能力やスキルがより重視されるようになってきています。転職の回数に関わらず大切なことは、これまでにどのような経験をしてきたのか。そこからどんな力を培い、何を実現したいのかです。まずは、その会社の理念や求める人物像を十分に理解しましょう。そのうえで、貢献できる自分の強みを伝えることが重要です。こうした姿勢が伝われば、採用担当者からの評価は上がり、内定獲得につながるでしょう。今回の記事を参考に、ご自身に合った転職を進めてみてくださいね!

家事と仕事の両立|知る、つながる、働くわたし

【働くママ必見!】朝の家事動線&ルーティンで時短する方法 

復職や再就職を考えているけれど、今の家事育児の時間配分がどうなるか想像できない…と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。今は不安な気持ちを抱えていても、少しずつ準備を整えていくことで、自然に心と時間にゆとりができるもの。時間のない朝を有意義に使うために、朝の家事動線について事前準備の工夫や考え方をご紹介します。準備|家事の区分けをする朝の家事ルーティンを考えるうえで、「どの家事をいつやるか」といった視点を持つのは大切です。最初に、主な家事をリストアップしてみましょう。手順1|家事を「毎日やりたいもの」と「そうでないもの」にわける準備で書き出した家事は、ご家庭の生活スタイルによって優先順位が変わってきます。たとえば、以下のように優先する家事が違うケースがあります。子どもがスポーツクラブに入っているため、毎日洗濯したい日中は外出が多いため、掃除は週に2回で十分このように、ご自身や家族にとって必要な家事を見直し、優先度の高い順に並べると良いでしょう。手順2|「毎日やりたいもの」のうち、「朝やりたいもの」と「そうでないもの」にわける毎日やりたい家事の中から、あなたの気になるポイントに合わせて朝やりたいものと、そうでないものに分けてみましょう。太陽の光に当てたいから、朝洗濯物を外に干したい夕方時間がないから、炊飯器をセットしたい増えすぎてしまった場合は、帰宅後や時間の制約が少ない休みの日に回せないか考える必要があります。最低限やりたい事ルーティンと、理想的な家事ルーティンの2パターンを考えて見るのも良いかもしれません。毎日のことなので、無理のないスケジュールを組み立てることがポイントです。手順3|家事の所要時間を把握する手順2で書き出した家事にかかる時間を確認しましょう。実際に測ってみると、思っていた所要時間とずれがあることも。この段階では、測った時間よりも少し余裕を持って捉えると後々調整しやすくなりますよ。最低限の家事ルーティンを行った場合の所要時間と、理想的な家事ルーティンの所要時間を並べてから出発時間を考えると、自ずと起床時間も見えてきますね。家族内共有|担当を決める抜き出した家事と所要時間を家族へ共有し、担当を決めることも一つの選択肢です。朝やりたい理由と所要時間が分かっていると、スムーズに担当決めができることでしょう。決め方の一例をご紹介します。決め方例①|得意分野で分ける各自が得意な家事や、負担を感じにくい作業を担当することで、精神的なストレスを減らすことができます。力作業や細かい作業など、得手不得手を基準に分担するのもひとつの方法です。決め方例②|家を出る時間で分ける片方が在宅勤務で時間の余裕があるから多く負担する、夜勤明けの日はゴミ出しのみ担当するなど、各々の家庭の事情に合わせた無理のない担当を決めていきましょう。子どもの準備|ルーティン化し、自分のことは自分で子どもが小学生になると、乳幼児期と比べて自分でできることが増えてきます。学年が上がる、母親が働きだすなど、環境が変わるタイミングで自分のことを自分できるように、早めにルーティン化すると大いに助かります。自分でやる工夫小さな工夫で子どもが自分でできることは増えていきます。次のような工夫を参考に、ご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょうか。可視化する朝やるタスクを時系列にホワイトボードに書いておくなど、子ども自身の目で確認できるようにしましょう。前日に準備をすませる学校の準備や、翌日着る服の準備は前日のうちにしておきましょう。余裕のある時間にやっておくことで、忘れ物の防止にもつながります。朝ごはんに火を使わないシリアルに牛乳を入れるだけ、パンを自分でトースターに入れて焼くなど、本人ができる位置に動線をおくことで、自分でできることが増えます。火を使わないことで、慌ただしくて親の目が届かない時間でも安心です。具体的なスケジュール例と時短ポイントここでは、小学生の子どもを持つ働くママのタイムスケジュールをご紹介します。それぞれのこだわりポイントや工夫ポイントも必見です。Aさんの場合(小学校高学年女児、低学年女児あり)Bさんの場合(夫婦、小学校低学年男児あり)Cさんの場合(夫婦、小学校中学年男児あり)Dさんの場合(夫婦、小学校低学年女児あり)家事育児を時短するコツ家事工程のひとつひとつを見直して、そもそもの家事にかける所要時間や精神的負荷を減らしてみましょう。次にご紹介するような工夫で、取り入れられそうなものを探してみるのはいかがでしょうか。“ながら”作業で効率的に日々の生活の“ながら”で行うことで、重い腰を上げて家事をしなくては、ということがなくなります。また、こまめに掃除等を行うため、汚れがたまらず一石二鳥。小さいことからの積み重ねが大切です。まずは、以下のような作業を取り入れると良いでしょう。最後にお風呂に入った人が浴槽を洗うタオルを洗濯する前に洗面所を拭く皿洗いのついでにシンクを洗う夕飯時に翌日の朝ごはんの分も作る家事の工程を減らす家事のタスクが多い時は、ルーティン化している家事動線を見直してみると良いでしょう。毎日やる家事なら一つの部分を変えるだけで、大きな時短につながります。次のような工夫をしてみるのはいかがでしょうか。ゴミ箱の数を減らす洗濯物は「掛ける収納」にする冷凍食品の野菜を活用する時短家電を活用する時短に欠かせないのが、時短家電の存在です。導入コストはかかりますが、活用できればコストを上回る満足度が得られます。時短家電については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。家事分担成功の秘訣と時短家電紹介!最新データで徹底解説まとめ|トライ&エラーを繰り返し、自分に合ったルーティンを今回は、朝の家事動線について事前準備の工夫や、考え方をご紹介しました。家族構成や環境によって書き出す家事や時短すべきポイントは変わります。想定していた家事動線で思うようにいかなくても大丈夫です。この記事の内容を試しながら、ご自身に合った朝の家事ルーティンを見つけてみてくださいね。みずほでは、働くママを応援しています。

家事と仕事の両立|知る、つながる、働くわたし

《実例つき》小学生にSNSは危険?実際のトラブル内容と保護者の対策

あなたは“小学生×SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)=悪影響”というイメージはありませんか?日々のニュースや子どもたちの話からSNSが要因となる事件や身近なトラブルについて見聞きすると思います。一方で、小学校の授業ではSNSを活用し、ダンスや運動についての動画を見るときがあります。今の子どもたちにとってはSNSやインターネットは生活の一部となっているとも言えるでしょう。SNSが当たり前のように存在するこの時代、保護者として何ができるのでしょうか。この記事では、実際に起きたトラブルの内容や先輩ママの声を紹介します。SNSと上手に付き合うための参考にしてください。小学生がSNSを使うことについてSNSとは、友だちとメッセージのやり取りや、写真・動画を見せ合えるアプリ・サービスです。SNSは、大人にとっても子どもにとっても生活の一部になっています。しかし、小学生は心や考え方が成長している途中で、判断力が十分ではありません。そのため、SNSの利用によって多くのトラブルが発生しています。次の項では、なぜ小学生のSNS利用が増えているのか解説していきます。SNSを使う小学生が増えている背景スマートフォンやタブレット端末が普及し、小学校の授業媒体として1人1台タブレット端末が配布される時代です。また、固定電話や公衆電話の減少もあり、自分のスマホを持つ小学生が増えています。親や友だちとの連絡手段として、LINEやYouTube、Instagramが当たり前のように使われており、SNSは子どもの生活に深く根付いているでしょう。SNSを使うときの注意点具体的にはどのような危険があり、どのように注意したらよいのでしょうか。SNSを使うときの4つの注意点を、以下にまとめました。個人情報(プライバシー)が流出してしまう「ついうっかり」自分や家族の写真、名前や住所、学校名などをSNSに載せてしまう。個人情報を公開してしまうと悪用される危険性があります。気を付けているつもりであっても、些細な情報から個人が特定されることもあります。投稿する際には十分、注意が必要です。いじめやトラブルの原因になる「ちょっと気持ちが大きくなって」いつもより汚い言葉、強い言葉を使ってしまう。SNS上での言葉のやりとりは誤解を生みやすく、いじめやトラブルに発展することがあります。表情や声色が分からないトーク画面やオンラインゲーム中に会話をするため、日常よりも表現が強くなっていないか注意が必要です。時間を使いすぎてしまう「あともう少しだけ」と思いつつダラダラ時間を過ごしてしまう。SNSは刺激的でつい夢中になってしまうため、勉強や睡眠時間が削られる可能性があります。自分で時間の管理をすることが難しい場合は、使用時間を決めるなど注意が必要です。事件・事故に巻き込まれてしまう「何度もSNS上で話したから」と簡単に現実の友だちのように錯覚してしまう。SNS上で知り合った友だちに写真を送ったり、会いに行ったりすることで事件に巻き込まれる可能性があります。安全なゲームで遊んでいたつもりが、違法なサイトに誘導されていたケースもあるので、注意が必要です。実際におきている小学生のSNSトラブルメッセージアプリでのトラブルクラスの友だち数人でグループメッセージをしていたが、急にブロックされ仲間はずれにされたアプリ上でケンカが始まり、ケンカをしている子、仲裁している子のやり取りでメッセージが止まらなくなった友だちが家族の写真を連投し、他の子にも送るよう強く指示したオンラインゲームでのトラブル友だちとオンラインゲームで遊んでいたところ、急に外されたオンラインゲーム中、強い言葉で数人の仲間から責められたゲームのキャラを強くするために、課金して装備を買うよう言われたその他のトラブル同性の同い年だと思っていたが、年上の異性であった写真を投稿したところ個人を特定されてしまった安全なサイトを見ていたが、誘導されたサイトが悪徳で金銭を要求されてしまった参考:総務省「インターネットトラブル事例集」保護者ができるトラブル防止策ここまでは、SNSを利用することで起きるトラブルについてみてきました。大切な子どもがトラブルに巻き込まれるのを防ぐために、私たち親ができることは何でしょうか。代表的な防止策3つを案内します。ペアレンタルコントロールを使う子どもの安全のため保護者がネット利用環境を整えてあげることをペアレンタルコントロールといいます。ペアレンタルコントロールの代表としてフィルタリングがあります。参考:総務省「身近な人と一緒に考えよう」フィルタリング活用するフィルタリングとは、利用時間やアプリのインストール、課金アイテムの購入などさまざまな項目を制限できる機能です。子どもにふさわしくないコンテンツ(暴力的、性的、年齢に対して不相応なものなど)へのアクセスを制限する子どもの電子機器の使用時間を管理し、過度な使用を防ぐ課金機能の利用を制限する子どもの閲覧履歴やアプリの使用状況を、保護者が確認できる子どもの位置情報を確認する※現在法令等により、携帯電話会社とその販売代理店には、18歳未満の青少年が利用する端末の契約時に原則「フィルタリングサービス」を提供する義務が課せられている。参考:総務省「フィルタリング(有害サイトアクセス制限サービス)をご存じですか?」家庭内ルールを決めるフィルタリングを活用するとしても、利用時間や制限をかける内容については、各家庭でルールを決めておく必要があるでしょう。「平日の利用時間は〇時間」「週末の利用時間は△時間」と生活リズムによっても変わってくると思います。また、制限だけではなく「困ったらすぐに相談する」といった約束をしておくことで、トラブルが起きても早期に対応できます。先輩ママの声Aさん:小学6年生の男の子ママ利用中のSNSLINE、YouTube、オンラインゲームなど家庭のルール・フィルタリング設定済・宿題など、やるべきことをやらないときにはスマホを1週間没収するトラブル経験友だちに成りすましてTikTokアカウントを登録していると疑われました。お友だちの動画がTikTokに公開されたらしく、ケンカ中だった息子がそれを載せたと責められました。スマホを見せてTikTokアプリをダウンロードしていないことと親の許可がないとダウンロードできない状態であるのを伝え疑いは晴れたようです。Bさん:小学6年生の女の子ママ利用中のSNSLINE、YouTube、Instagram、TikTokなど家庭のルール・フィルタリング設定済・自室での利用は禁止トラブル経験以前、グループラインで仲間外れにされたことがありました。そのことがあってか、通知音に振り回されているように見えます。常にスマホを気にしているので、新たなルールを決めようと思っています。Cさん:小学6年生の男の子ママ利用中のSNSLINE、YouTube、オンラインゲームなど家庭のルール・フィルタリング設定済・LINEのお友達やトーク履歴確認トラブル経験仲間を集めて戦うオンラインゲーム中に、突然外され戦えなくなったことがあります。その時に「お前は弱いから入ってくるな」「一緒にやりたかったら装備買ってこい」などと言われたようです。幸い1人の子からの攻撃だったので、他の子とは問題なく遊んでいます。まとめこれまで述べてきたようにSNSの利用は、トラブルや注意すべき点がたくさんあります。小学生、特に高学年であっても、まだまだ心も体も成長段階です。実際に会ってコミュニケーションを取るときと比べて、トラブルが多く起きてしまうのは容易に想像できるでしょう。しかし「SNSは危険だから排除する」のではなく「子どもの成長に役立つツール」と前向きに捉えることもできます。SNSは離れている人と連絡を取れたり、情報を共有できたりと、とても便利です。また、自分の作品や技術を発信すると表現力が成長し、称賛やアドバイスで刺激を得られるでしょう。このようにSNSは使い方次第で便利で楽しいツールになります。私たち保護者に必要なことは「トラブルが起きた時にすぐに相談できる存在」でいられるような関係性を作っておくことなのではないでしょうか。関連記事子どもにスマホいつから持たせる?先輩パパママからの体験談から学ぶ