【実例付き】小学生への鍵の持たせ方|働くママの紛失・安全対策
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仕事復帰を考え、子どもに一人でお留守番させるタイミングが来た時、鍵の持たせ方について悩むのではないでしょうか。
今回は、子どもへの鍵の持たせ方や安全対策について、先輩ママの声とともにご紹介していきます。
これからお子さんへ鍵を持たせようと考えている方への、ヒントになれば幸いです。
目次
小学生に鍵を持たせるべきか?判断のタイミングと目安
小学校に入学してしばらくすると、子どもが一人で留守番する時間や、習い事のため一人で出かける機会が増えてきます。
はじめて鍵を持たせるのは不安だったり、一人で留守番させるのも心配になったりしますよね。
具体的には、どのようなタイミングで鍵を持たせるケースが多いのでしょうか。
鍵を持たせるのはどんな時?
- 小学校、学童から一人帰りをする
- 習い事のために学童から一人帰りをする日がある
- 家族の出勤時間が早く、朝家を出るのが最後になる
- 家族が在宅でも、子どもが自分で出入りする練習をする
- 学校の長期休暇時に、お友だちと遊びに行く
ここからは、鍵を持たせるときにどんなことに気を付けるとよいかをご紹介していきます。
責任感が持てるか、持たせる必要があるか考える
まず、子どもに鍵を持たせる必要があるか、いつ頃から必要になるかを事前に考えてみましょう。
先輩ママの声では小学3年生頃から鍵を持たせる家庭が多いようです。早い家庭では小学1年生から持たせているケースもあります。
〇歳になったら、大丈夫!という決まりはなく、「子どもが鍵の大切さを認識し、安全に責任を持って管理できるか」について親子で一緒に話し合ってみましょう。
鍵を持たせる前に気を付けたいポイント
- 鍵の重要性を伝える
まず、なぜ鍵をかけるか、その鍵が大切なのかを子どもと一緒に話してみましょう。
自分専用の鍵を持つことがうれしくて、ついお友達や周りの人に見せびらかしたりすことがあるかもしれません。鍵は「家や家族を守るために大切なもの」であることをしっかり伝えましょう。
- 落とさない・無くさない・意識づけ
鍵をどこかに落としてしまったり、無くしたりするとどうなるか、一緒に考え、教えておくことが大切。
落とさない、無くさないようにしようと、子ども自身が意識できるように繰り返し伝えていくことも有効です。
- もしものときの対策を一緒に考える
それでも、「鍵を忘れてしまった」「鍵が見つからない」など、注意力がまだ十分に備わっていない子どもには、無くしてしまうリスクがあります。
備えとして、そんな時にどうすればいいかを一緒に考えておきましょう。
家の近くで気づいた場合は、ご近所に顔見知りの人や、頼れる先があると安心です。
その他、「学校や学童の先生に相談する」など、子どもとのルールを作っておくと、いざというときに慌てずにすむでしょう。
- 留守番・鍵の開閉の練習
実際に一人で鍵を持たせる前に、まずは保護者が在宅している時に練習を繰り返し、任せられると判断してから持たせましょう。次のようなルールを意識して練習してみるのもオススメです。
鍵を持たせるときに教えるべき5つのルール
- 鍵の使い方、開閉方法(手間取っていると誰かに目を付けられる可能性もあり)
- 玄関では「いってきます」、「ただいま」と声を出す(防犯上、家に誰かがいると思わせるよう声をだす)
- 外にでたらすぐに鍵をしまう、家に入ったらすぐに中から鍵をかける
- 留守番時にチャイムが鳴っても出ないなど、約束事を決める
- 災害・緊急時の対応策
鍵の大切さを一緒に考えることは、子どもの不安を取り除くことにも繋がります。準備ができたら鍵を渡してみましょう。
【注意】やってはいけない鍵の持たせ方
子どもの安全を守るために、危険な持たせ方について確認しておきましょう。思わぬ事故やトラブルに巻き込まれることのないよう、理由も含めて親子で確認することが大切です。
もしかして危ない?注意が必要な持たせ方
- 首掛けは危ない
以前は「鍵っ子」=首から鍵をぶら下げるイメージがありましたが、遊んでいるときに首に絡まる可能性があり、思わぬけがをしてしまう危険があります。
また、鍵を持っていると知られてしまうのも危険です。
体育の時など着替えたときにはずして紛失するリスクもあります。
- ランドセルに直接入れると、取り出しにくい
小学生のランドセルは想像以上に重く荷物がたくさん。直接入れてしまうと、底の方でわからなくなったり、取り出しにくくなったりするなど、子どもが困る可能性大。
子どもに持たせるときは「取り出しやすさ」も大切なポイントです。
- 住所が分かるものと一緒にしない
”もしものために住所を記載したものと一緒に保管”は危険。落とした時に家の住所も一緒に知られてしまいます。そうならないためにも、住所や名前の分かるものとは一緒にしないようにしましょう。
鍵の持たせ方|ランドセル派 vs カードキー・電子錠派

ランドセルキーケース派
共働き家庭も増え、小学生でも鍵を持つ子が増えたことから、鍵グッズも様々な種類がでています。 特にランドセルキーケースは、毎日持ち歩くランドセルにつけられ、取り出しやすく小学生に人気があります。
【先輩ママの声】
ランドセルに取りつけられる、リールつきキーケースを使用しています。
鍵の開け閉めは、ランドセルを背負ったままできるので、スムーズのよう。
色はランドセルと同じ色のシンプルなケース。
他のカバンに付け替えたあとなど、忘れないように声掛けをしています。(小3・男子)
カード式・電子錠への鍵交換派
カード式や電子施錠など、安全面・紛失時のリスク軽減を考えて、鍵を交換する人が増えています。
子どもに鍵を持たせるタイミングで鍵交換するご家庭も多いようです。
【先輩ママの声】
現物のカギをなくすリスクを避けるため、自宅の鍵をカードキーに変更しました。
カードキーの場合、万が一カードをなくしても暗証番号で入れる点も安心です。(小3・男子)
ここからは、それぞれメリット・デメリットも紹介していきます。
どう使う?選ぶ?ランドセルキーケースのメリット・デメリット

このように、鍵を扱いやすく、気軽に使えることがメリットとして挙げられます。

デメリットしては誰から見ても“鍵”だとわかることであり、防犯上の心配が挙げられます。
しかしながら、紛失後のリスクはあっても破損はしづらく、工事等の大きな初期費用も不要であることから最も取り入れやすい方法といえるでしょう。
カードキー・電子錠のメリット・デメリット徹底比較
ここからはカードキーと電子錠のメリット・デメリットを見てみましょう。これを機に鍵の付け替えを検討されている方はこちらを参考にしてみてください。

カード方式のメリット・デメリット

メリット
- 子どもも持ちやすい
カード式なので、交通系カード等と一緒に保管ができる - 施錠・開錠がスムーズ
鍵の開け閉めに手こずることが少なく、スムーズに行える - 高いセキュリティ
一部の専門業者しか複製ができないため、合鍵を作られるリスクも最小限に抑えられ、防犯上も安心 - 紛失時に再発行できる
万が一紛失した場合も再登録ができるものや、紛失したカードを無効化できるタイプのものもあります。

デメリット
- 破損・変形しやすい
- 落とした時に気づきにくい
- 交換に手間がかかる
- 交換費用が高額
持ち運びメリットは大きいものの、破損や紛失のリスクに加え、交換の際には費用面でこのような声があがっています。
【先輩ママの声】
最近は鍵の複製がすごく高く、マンションに届け出しないと作れません。セキュリティが2か所ありカード&玄関の鍵とそれぞれ渡すのはちょっと危ないなと思っています(小3・男子、小1・女子)
このように、マンション等では、エントランスと家のドアの二種類の鍵がある場合もあり、子どもにどちらも持たせるのは難しい場合があるようです。
電子施錠方式のメリット・デメリット

メリット
- 子どもが鍵をなくさない・忘れない
暗証番号入力や顔認証、指紋認証対応の電子錠は鍵を持ち歩く必要がないので、紛失リスクを減らせます。 - 閉め忘れがない
子どもの帰宅後、一人で習い事や遊びに行く際も、閉め忘れたか確認する必要がないので安心。 - 鍵の出し入れに手間取ることがない
ランドセルにタグキーを入れたまま、ハンズフリーで鍵を開閉できる方式であれば、玄関で鍵を出し入れする時間が不要です。スムーズに出入りできることで、防犯面でも安心です。

デメリット
- 電子錠なので電池交換が必要
- 指紋認証でエラーがおこることがある
- 交換費用が高額
戸建てやマンションなど、住環境によっても鍵の持たせ方は変わってきます。費用面と防犯面、ご家庭の状況に合わせて、どの持たせ方が安心なのか、一緒に考えてみるのがよいですね。

子どもが鍵を忘れた/失くしたときの対処法
どんなに気を付けていても、鍵を忘れたり失くしたりするトラブルはつきもの。事前に対応策を決めておくことが大切です。
対処法1|信頼できる人に事前相談
一緒に登下校するお友達の家や、近所の祖父母などに事前に相談しておきましょう。親族であればスペアキーを預けることができるかもしれません。万が一の際に子どもが頼れるよう、大人同士で話をしておくことが大切です。
対処法2|待つ場所を決めておく
学校に戻る、児童館や図書館に行くなど、家の近くの施設で待ち合わせる場所を決めておきます。
子どもが待ち時間に不安にならずに過ごすことができ、大人の目がある施設であれば、防犯上安心です。
対処法3|電子キーの暗証番号活用
電子キーを暗証番号形式にすることで、そもそも鍵を持ち歩く必要がなくなります。大人も毎日の負担が軽減されるので、忘れ物や失くし物が多い子どもがいる場合は、長期的に考えて電子キーへの変更を検討してみるもの良いかもしれません。
先輩ママの体験談|鍵を持たせたタイミングと防犯対策
いつから鍵を持たせているか、(考えているか)、どのようなことに気をつけているかを小学生の子を持つ先輩ママに聞いてみました。(カッコ内は子どもの現在の年齢)
ケース1:まだ持たせていない
「まだ鍵は持たせていません。1人だけでお留守番をさせたこともなく、学童にいかなくなったタイミングで考える予定です。」(小学3年男子、小学1年女子)
ケース2:小学1年生から
鍵は二人とも小学1年生のころからランドセルにチェーンでつないで入れています。祖父が一緒に住んでいるので、急に外出した時用に念のため持たせています。
鍵をわかりやすいところに入れていると、変な人がついてきてしまうかもしれないので、持っているかどうかわからないようなところにしまっています。(高3女子、小3男子)
ケース3:小学2年生後半から一人で留守番
子どもが一人で留守番できると言った頃から、放課後の数時間お留守番するように。週に1~2回程度留守番していますが、近くに住む祖父母にも共有し、何かあれば祖父母宅へ行くように伝えています。(小3・男子)
ケース4:上の子は小学3年生から、下の子はまだ
上の子のお留守番を始めさせたのは小学3年生の後半から。時間は数時間程度。鍵を持たせ始めたのは塾に通い始めてからでした。マンションなので非接触型の鍵を持たせています。
現在は夫が在宅勤務なので、下の子には鍵を持たせる必要はありませんが、将来的には持たせる予定です。
下の子には一人でお留守番させたことはなく、現時点では一人になるシチュエーションはありません。(中1・男子、小3・男子)
ケース5:低学年から練習、一人の留守番は小学3年生から
最初のお留守番は小学校低学年のとき。買い物で1時間、ということはありました。本格的なお留守番は小学3年生から。近所に住む祖母にも鍵を開けてもらえるよう、共有しています。お留守番中に、宅配や検針の人が来たり電話が鳴るとびっくりして、心細くなっているようなので、その場合は祖母に様子を見に行ってもらっています。(小4・男子、小1・女子)
やはり、小学3年生ころから一人でお留守番をするため、鍵を持つ子どもが増えるようですね。
しかし、在宅勤務が普及してきたこともあり、持たせ方や方針は多岐にわたります。ご家庭の状況に合わせて、もしものときの対策を考え、親と子が安心できる持たせ方を選んでいきましょう。
まとめ|家庭ごとに選ぶ「安心・安全な鍵の持たせ方
いかがでしたか。鍵を持たせるのは心配、怖いという思いがあるかもしれませんが、子どもを不安にさせてしまうのも問題です。
各家庭で子どもと一緒に安心・安全な環境や対策を考えながら、子どもにもポジティブな声かけをしていきましょう。
どのタイプの鍵の持たせ方がいいかどうかも、ご家庭ごとに異なります。ご家族で、子どもともよく話してみることが大切です。
鍵を持つことが、子どもの自信や、責任感の芽生え、自己管理の意識に繋がるなど、多くのメリットになります。
子どもの安心、安全を守りながら、子どもの生きる力を育てていきたいですね。
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