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【実例付き】小学生への鍵の持たせ方|働くママの紛失・安全対策

イラスト「いつから1人でできるかな?」

仕事復帰を考え、子どもに一人でお留守番させるタイミングが来た時、鍵の持たせ方について悩むのではないでしょうか。


今回は、子どもへの鍵の持たせ方や安全対策について、先輩ママの声とともにご紹介していきます。
これからお子さんへ鍵を持たせようと考えている方への、ヒントになれば幸いです。

目次

  1. 小学生に鍵を持たせるべきか?判断のタイミングと目安
  2. 鍵を持たせるのはどんな時?
  3. 【注意】やってはいけない鍵の持たせ方
  4. 鍵の持たせ方|ランドセル派 vs カードキー・電子錠派
  5. どう使う?選ぶ?ランドセルキーケースのメリット・デメリット
  6. カードキー・電子錠のメリット・デメリット徹底比較
  7. 子どもが鍵を忘れた/失くしたときの対処法
  8. 先輩ママの体験談|鍵を持たせたタイミングと防犯対策
  9. まとめ|家庭ごとに選ぶ「安心・安全な鍵の持たせ方

小学生に鍵を持たせるべきか?判断のタイミングと目安

小学校に入学してしばらくすると、子どもが一人で留守番する時間や、習い事のため一人で出かける機会が増えてきます。
はじめて鍵を持たせるのは不安だったり、一人で留守番させるのも心配になったりしますよね。

具体的には、どのようなタイミングで鍵を持たせるケースが多いのでしょうか。

鍵を持たせるのはどんな時?

  • 小学校、学童から一人帰りをする 
  • 習い事のために学童から一人帰りをする日がある
  • 家族の出勤時間が早く、朝家を出るのが最後になる
  • 家族が在宅でも、子どもが自分で出入りする練習をする
  • 学校の長期休暇時に、お友だちと遊びに行く

ここからは、鍵を持たせるときにどんなことに気を付けるとよいかをご紹介していきます。

 責任感が持てるか、持たせる必要があるか考える

まず、子どもに鍵を持たせる必要があるか、いつ頃から必要になるかを事前に考えてみましょう。

先輩ママの声では小学3年生頃から鍵を持たせる家庭が多いようです。早い家庭では小学1年生から持たせているケースもあります。

〇歳になったら、大丈夫!という決まりはなく、「子どもが鍵の大切さを認識し、安全に責任を持って管理できるか」について親子で一緒に話し合ってみましょう。

鍵を持たせる前に気を付けたいポイント

  • 鍵の重要性を伝える

まず、なぜ鍵をかけるか、その鍵が大切なのかを子どもと一緒に話してみましょう。

自分専用の鍵を持つことがうれしくて、ついお友達や周りの人に見せびらかしたりすことがあるかもしれません。鍵は「家や家族を守るために大切なもの」であることをしっかり伝えましょう。

  • 落とさない・無くさない・意識づけ

鍵をどこかに落としてしまったり、無くしたりするとどうなるか、一緒に考え、教えておくことが大切。

落とさない、無くさないようにしようと、子ども自身が意識できるように繰り返し伝えていくことも有効です。

  • もしものときの対策を一緒に考える

それでも、「鍵を忘れてしまった」「鍵が見つからない」など、注意力がまだ十分に備わっていない子どもには、無くしてしまうリスクがあります。

備えとして、そんな時にどうすればいいかを一緒に考えておきましょう。

家の近くで気づいた場合は、ご近所に顔見知りの人や、頼れる先があると安心です。

その他、「学校や学童の先生に相談する」など、子どもとのルールを作っておくと、いざというときに慌てずにすむでしょう。

  •  留守番・鍵の開閉の練習

実際に一人で鍵を持たせる前に、まずは保護者が在宅している時に練習を繰り返し、任せられると判断してから持たせましょう。次のようなルールを意識して練習してみるのもオススメです。

鍵を持たせるときに教えるべき5つのルール

  • 鍵の使い方、開閉方法(手間取っていると誰かに目を付けられる可能性もあり)
  • 玄関では「いってきます」、「ただいま」と声を出す(防犯上、家に誰かがいると思わせるよう声をだす)
  • 外にでたらすぐに鍵をしまう、家に入ったらすぐに中から鍵をかける
  • 留守番時にチャイムが鳴っても出ないなど、約束事を決める
  • 災害・緊急時の対応策

鍵の大切さを一緒に考えることは、子どもの不安を取り除くことにも繋がります。準備ができたら鍵を渡してみましょう。

【注意】やってはいけない鍵の持たせ方

子どもの安全を守るために、危険な持たせ方について確認しておきましょう。思わぬ事故やトラブルに巻き込まれることのないよう、理由も含めて親子で確認することが大切です。

もしかして危ない?注意が必要な持たせ方
  • 首掛けは危ない

以前は「鍵っ子」=首から鍵をぶら下げるイメージがありましたが、遊んでいるときに首に絡まる可能性があり、思わぬけがをしてしまう危険があります。

また、鍵を持っていると知られてしまうのも危険です。

体育の時など着替えたときにはずして紛失するリスクもあります。

  • ランドセルに直接入れると、取り出しにくい

小学生のランドセルは想像以上に重く荷物がたくさん。直接入れてしまうと、底の方でわからなくなったり、取り出しにくくなったりするなど、子どもが困る可能性大。

子どもに持たせるときは「取り出しやすさ」も大切なポイントです。

  • 住所が分かるものと一緒にしない 

”もしものために住所を記載したものと一緒に保管”は危険。落とした時に家の住所も一緒に知られてしまいます。そうならないためにも、住所や名前の分かるものとは一緒にしないようにしましょう。

鍵の持たせ方|ランドセル派 vs カードキー・電子錠派

写真「黒ランドセル」

ランドセルキーケース派

共働き家庭も増え、小学生でも鍵を持つ子が増えたことから、鍵グッズも様々な種類がでています。 特にランドセルキーケースは、毎日持ち歩くランドセルにつけられ、取り出しやすく小学生に人気があります。

【先輩ママの声】

ランドセルに取りつけられる、リールつきキーケースを使用しています。
鍵の開け閉めは、ランドセルを背負ったままできるので、スムーズのよう。
色はランドセルと同じ色のシンプルなケース。
他のカバンに付け替えたあとなど、忘れないように声掛けをしています。(小3・男子)

カード式・電子錠への鍵交換派

カード式や電子施錠など、安全面・紛失時のリスク軽減を考えて、鍵を交換する人が増えています。
子どもに鍵を持たせるタイミングで鍵交換するご家庭も多いようです。

【先輩ママの声】

現物のカギをなくすリスクを避けるため、自宅の鍵をカードキーに変更しました。
カードキーの場合、万が一カードをなくしても暗証番号で入れる点も安心です。(小3・男子)

ここからは、それぞれメリット・デメリットも紹介していきます。

どう使う?選ぶ?ランドセルキーケースのメリット・デメリット

画像「ランドセルキーケースのメリット一覧」

このように、鍵を扱いやすく、気軽に使えることがメリットとして挙げられます。

画像「ランドセルキーケースのデメリット一覧」

デメリットしては誰から見ても“鍵”だとわかることであり、防犯上の心配が挙げられます。

しかしながら、紛失後のリスクはあっても破損はしづらく、工事等の大きな初期費用も不要であることから最も取り入れやすい方法といえるでしょう。

カードキー・電子錠のメリット・デメリット徹底比較

ここからはカードキーと電子錠のメリット・デメリットを見てみましょう。これを機に鍵の付け替えを検討されている方はこちらを参考にしてみてください。

画像「カードキー・電子錠の○×一覧」

カード方式のメリット・デメリット

good

メリット


  • 施錠・開錠がスムーズ
    鍵の開け閉めに手こずることが少なく、スムーズに行える
  • 高いセキュリティ
    一部の専門業者しか複製ができないため、合鍵を作られるリスクも最小限に抑えられ、防犯上も安心
  • 紛失時に再発行できる
    万が一紛失した場合も再登録ができるものや、紛失したカードを無効化できるタイプのものもあります。
bad

デメリット


  • 破損・変形しやすい
  • 落とした時に気づきにくい
  • 交換に手間がかかる
  • 交換費用が高額

持ち運びメリットは大きいものの、破損や紛失のリスクに加え、交換の際には費用面でこのような声があがっています。

【先輩ママの声】

最近は鍵の複製がすごく高く、マンションに届け出しないと作れません。セキュリティが2か所ありカード&玄関の鍵とそれぞれ渡すのはちょっと危ないなと思っています(小3・男子、小1・女子)

このように、マンション等では、エントランスと家のドアの二種類の鍵がある場合もあり、子どもにどちらも持たせるのは難しい場合があるようです。

電子施錠方式のメリット・デメリット

good

メリット


  • 子どもが鍵をなくさない・忘れない
    暗証番号入力や顔認証、指紋認証対応の電子錠は鍵を持ち歩く必要がないので、紛失リスクを減らせます。
  • 閉め忘れがない
    子どもの帰宅後、一人で習い事や遊びに行く際も、閉め忘れたか確認する必要がないので安心。
  • 鍵の出し入れに手間取ることがない
    ランドセルにタグキーを入れたまま、ハンズフリーで鍵を開閉できる方式であれば、玄関で鍵を出し入れする時間が不要です。スムーズに出入りできることで、防犯面でも安心です。 
bad

デメリット


  • 電子錠なので電池交換が必要
  • 指紋認証でエラーがおこることがある
  • 交換費用が高額

戸建てやマンションなど、住環境によっても鍵の持たせ方は変わってきます。費用面と防犯面、ご家庭の状況に合わせて、どの持たせ方が安心なのか、一緒に考えてみるのがよいですね。

写真「鍵を持つ子どもの手」

子どもが鍵を忘れた/失くしたときの対処法

どんなに気を付けていても、鍵を忘れたり失くしたりするトラブルはつきもの。事前に対応策を決めておくことが大切です。

対処法1|信頼できる人に事前相談

一緒に登下校するお友達の家や、近所の祖父母などに事前に相談しておきましょう。親族であればスペアキーを預けることができるかもしれません。万が一の際に子どもが頼れるよう、大人同士で話をしておくことが大切です。

対処法2|待つ場所を決めておく

学校に戻る、児童館や図書館に行くなど、家の近くの施設で待ち合わせる場所を決めておきます。
子どもが待ち時間に不安にならずに過ごすことができ、大人の目がある施設であれば、防犯上安心です。

対処法3|電子キーの暗証番号活用

電子キーを暗証番号形式にすることで、そもそも鍵を持ち歩く必要がなくなります。大人も毎日の負担が軽減されるので、忘れ物や失くし物が多い子どもがいる場合は、長期的に考えて電子キーへの変更を検討してみるもの良いかもしれません。

先輩ママの体験談|鍵を持たせたタイミングと防犯対策

いつから鍵を持たせているか、(考えているか)、どのようなことに気をつけているかを小学生の子を持つ先輩ママに聞いてみました。(カッコ内は子どもの現在の年齢)

ケース1:まだ持たせていない

「まだ鍵は持たせていません。1人だけでお留守番をさせたこともなく、学童にいかなくなったタイミングで考える予定です。」(小学3年男子、小学1年女子)

ケース2:小学1年生から

鍵は二人とも小学1年生のころからランドセルにチェーンでつないで入れています。祖父が一緒に住んでいるので、急に外出した時用に念のため持たせています。

鍵をわかりやすいところに入れていると、変な人がついてきてしまうかもしれないので、持っているかどうかわからないようなところにしまっています。(高3女子、小3男子)

ケース3:小学2年生後半から一人で留守番

子どもが一人で留守番できると言った頃から、放課後の数時間お留守番するように。週に1~2回程度留守番していますが、近くに住む祖父母にも共有し、何かあれば祖父母宅へ行くように伝えています。(小3・男子)

ケース4:上の子は小学3年生から、下の子はまだ

上の子のお留守番を始めさせたのは小学3年生の後半から。時間は数時間程度。鍵を持たせ始めたのは塾に通い始めてからでした。マンションなので非接触型の鍵を持たせています。

現在は夫が在宅勤務なので、下の子には鍵を持たせる必要はありませんが、将来的には持たせる予定です。
下の子には一人でお留守番させたことはなく、現時点では一人になるシチュエーションはありません。(中1・男子、小3・男子)

ケース5:低学年から練習、一人の留守番は小学3年生から

最初のお留守番は小学校低学年のとき。買い物で1時間、ということはありました。本格的なお留守番は小学3年生から。近所に住む祖母にも鍵を開けてもらえるよう、共有しています。お留守番中に、宅配や検針の人が来たり電話が鳴るとびっくりして、心細くなっているようなので、その場合は祖母に様子を見に行ってもらっています。(小4・男子、小1・女子)

やはり、小学3年生ころから一人でお留守番をするため、鍵を持つ子どもが増えるようですね。

しかし、在宅勤務が普及してきたこともあり、持たせ方や方針は多岐にわたります。ご家庭の状況に合わせて、もしものときの対策を考え、親と子が安心できる持たせ方を選んでいきましょう。

まとめ|家庭ごとに選ぶ「安心・安全な鍵の持たせ方

いかがでしたか。鍵を持たせるのは心配、怖いという思いがあるかもしれませんが、子どもを不安にさせてしまうのも問題です。

各家庭で子どもと一緒に安心・安全な環境や対策を考えながら、子どもにもポジティブな声かけをしていきましょう。

どのタイプの鍵の持たせ方がいいかどうかも、ご家庭ごとに異なります。ご家族で、子どもともよく話してみることが大切です。

鍵を持つことが、子どもの自信や、責任感の芽生え、自己管理の意識に繋がるなど、多くのメリットになります。

子どもの安心、安全を守りながら、子どもの生きる力を育てていきたいですね。

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、進級を重ねるうちに通訳クラスに入れるようになりました。学びを継続しながら、月に数回程度の通訳の仕事にも挑戦した結果、離職から13年が経った頃に企業での社内通訳のお誘いをいただきました。そこで一つの企業で様々な部署と関わりながら一人の人をサポートする面白さに目覚め、以来、社内通訳というスタイルで仕事をしています。復職を考えるようになったきっかけは、下の子どもの小学校入学を機に時間ができたこと、これまでの経験を生かして再び社会に出たいと思ったこと。そして、夫の転職時に約1年の失職期間があり、自分にも収入があった方がいいと考えたからです。現在の仕事に就くまでに、英語・通訳学校には累計5年以上通い、自宅での勉強も継続していました。この時に得た技術は現在の仕事にも役立っていますし、英語学校に通わなくなった今でも実務を通して勉強の日々です。自分が何をしたいかということも大切ですが、軸はぶらさず、機会にはオープンな気持ちや姿勢を保つことで、思ってもいないようなところから考えてもいなかったような仕事が来て、やってみたらとても自分に合っていたということもありました。古い言い方ですが、ご縁も大切だと思います。子どもが小さい時に勉強を始め、子育てと両立しながら高い授業料を払う中、なかなか成績が上がらない時期や仕事が順調に来ない時期もありました。当時は悩みや不安も多かったですが、今は思い切って一歩を踏み出して良かったと思っています。ブランクがあると踏み出すにも勇気がいると思いますが、実際働き始めると年齢のせいで気おくれしていたことが嘘のように、歳のことは誰も気にしていません。大切なのは与えられた仕事を全うすることだと感じています。今後、時代の流れや自身の生活の変化で働き方は変わっていくと思いますが、柔軟に自分なりの働き方を見つけていきたいと思います。第6章|【まとめ】迷ったときの「決め手」の見つけ方「決め手」を見つけるために大切なことは、価値観の整理をした上で、情報収集や比較検討をしっかりとすること。その上で、必要なスキルや資格取得を計画的に進めれば、選択肢は広がります。また、一人で抱え込まず、周囲の人やエージェントの力を借りながら進めることで、新しい道が見えてくることもあります。転職や再就職においては、正解は一つではありません。現在の状況、そしてこれからの人生において大切にしたいことは何か、よく考えた上で、後悔のない転職・再就職をめざしてきましょう。

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主婦のおすすめパート探し成功のカギ!「働きやすい職場」を見抜くコツ

子育てがひと段落し、気づけば40代。少し余裕が出てきた今、将来のために「また働こうかな」と考えている方も多いのではないでしょうか。とはいえ、長いブランクがあると「家庭と両立できるか不安…」「働きやすいパート先って、どうやって見つければいいの?」そんな不安や疑問が浮かんできますよね。この記事では、子育てがひと段落した今だからこそ見つけたい、「働きやすい職場」が分かる具体的なコツをお伝えします。40代主婦が求める「働きやすい職場」の4つの特徴1|シフトに柔軟性がある「週3日からOK」「午前中だけ」「平日のみ」など、柔軟な勤務体系は主婦にとって何よりの安心材料です。お子さんの学校行事や急な体調不良、家事の都合に合わせて調整しやすい職場は、無理なく長く続けられるおすすめポイントです。2|業務内容がシンプルで負担が少ない久しぶりに仕事をする方には、身体に負担のない働き方がおすすめです。たとえば、マニュアルに沿って進められる事務作業や座って対応できる受付業務などは、主婦の方に人気の職種となっています。無理なく働き続けるためには、仕事内容のシンプルさと、身体への優しさに注目してみるとよいでしょう。3|スキルや経験に応じた研修・フォロー体制がある「研修あり」「マニュアル完備」「丁寧に教えます」といった研修体制が整っている職場なら、安心して新しい一歩を踏み出せます。ブランクがあっても、職場のサポートがあれば自信を持ってスタート出来るでしょう。みずほ銀行の研修制度未経験でも安心して働けるサポート体制4|同世代・主婦層が多く働いている職場に同世代の仲間や主婦層が多いと、子育てや介護の話題を共有でき、共感や支え合いが生まれやすくなります。職場の雰囲気に馴染みやすく、居心地の良さを感じながら働けるでしょう。求人票で分かる「働きやすい職場」のチェックリストシフト・勤務時間の記載は具体的か「9:00~13:00の間で応相談」や「週2~OK」など、働く時間の柔軟さが明確に記載されているかを確認しましょう。曖昧な表現が多い場合は、後でトラブルになる可能性があるため注意が必要です。研修あり・未経験歓迎の文言をチェック職場が教育に力を入れているかも働きやすさのポイントです。「研修制度あり」や「丁寧に指導します」といった文言は、未経験者やブランクのある方が、安心して働き始められるかどうかの判断材料になります。福利厚生・定着率の記載に注目育児や介護の支援制度、急なお休みへの対応、パートでも利用できる福利厚生などが記載されているかをチェックしましょう。「定着率が高いです」といった言葉も、働きやすさの証です。キャリアアドバイザー直伝!面接で働きやすさが分かる質問術求人票だけでは分からない「職場の雰囲気」や「働きやすさ」を知るには、面接時の質問がカギになります。ここでは、キャリアアドバイザーが実践的に使っている聞き方の工夫をご紹介します。雰囲気・人間関係をやんわり探るには?面接で「働きやすいですか?」と聞くのは、少し勇気がいりますよね。でも、こんなやんわりとした質問なら、自然な形で職場の雰囲気を探れるでしょう。・「スタッフの方の年齢層はどのくらいですか?」・「職場でランチなど交流はありますか?」これらの質問からは、職場の年齢層やコミュニケーションの活発さがみえてきます。職場の雰囲気や人間関係の良さを確認できる聞き方です。家庭との両立を確認する聞き方の工夫「急なお休みに対応してもらえますか?」と直接聞くのは、少し気が引けるかもしれません。そんな時は、このように工夫して質問してみましょう。「夫や実家の協力や、地域の子育て支援サービスも使うつもりなのですが、どうしても対応できないときは急なお休みにも対応いただけますか?準備している姿勢を見せながら質問することで、好印象を与えやすくなります。また、「家族も応援してくれています」と伝えることも、長く働ける印象につながります定着率・働きやすさを探る質問職場の定着率や働きやすさは、その職場の居心地の良さを知るうえで欠かせません。・「ご近所の方が多く働いていますか?」・「スタッフの方は、どれくらいの期間働かれている方が多いですか?」もし面接担当者から、地域の学校名などが出るようなら、主婦層とのコミュニケーションが日常的にある職場かもしれません。また、離職率の低い職場は、それだけ働きやすいと言えるでしょう。条件確認は後半に丁寧に「シフトの融通」や、「勤務日数」などの条件面の確認は、しっかり自己PRを行ったうえで、面接の後半に聞くのがベターです。「お仕事の内容について理解したうえで確認したいのですが…」と前置きを添えることで、丁寧な印象になります。キャリアアドバイザーからのヒント気を付けたいのが「最初に聞いていたシフトと違った」というケースです。例えば、「平日のみでOK」と言われて入社したものの、職場の人繰りの変化で土日の出勤を求められるようになったり、夕方の時間帯にシフトが増えたり…。条件が変わってしまうと、家庭との両立が難しくなり、退職につながることもあります。そのような可能性が無いかもしっかり確認しましょう。実際どうだった?主婦のリアル体験談Aさん|43歳/子ども2人主婦の方が多く働いている職場を選びました。急なお休みに対して、上司の理解もあり、とても働きやすいです。また、同じ職場の主婦仲間とは、たまにお仕事帰りにご飯を食べに行くなど、楽しく働いています。Bさん|46歳/ブランク20年結婚前に銀行で働いていたので、パートも金融関係を希望しました。ブランクが長くて不安でしたが、「経験を活かしてください」と歓迎され、安心してスタートできました。同年代のスタッフも多く、無理なく働けています。Cさん|50歳/介護中の親あり子育てがひと段落したら、親の介護が始まりました。今の職場は介護休暇制度が時間単位で取得できるので、介護と両立が必要になっても続けることができています。また、急なお休み申請も快く対応いただけていて助かっています。まとめ|あなたらしく、無理なく働ける職場を見つけよう「働きやすさ」は、人によって違います。でも、少しの工夫で自分にあった職場を見つけやすくなります。この記事で紹介したコツを活かして、あなたらしく、長く続けられる「働きやすい職場」を見つけてくださいね。

家事と仕事の両立|知る、つながる、働くわたし

【20代夫婦】生活費の負担割合を円満に決める5つのポイント

結婚や同棲により一緒に暮らすことになったけれど、生活費についてはどのように出し合っていけばいいのだろう…。新しい生活に胸が躍る一方、お金のことについて考えることも必要です。今回は、若い世帯の家庭ではどのような費用分担をしているのかについて、考え方のポイントや不満が生じやすい例を見ながらご紹介します。生活費の各項目の割合は?生活費を考えるうえで、どのような項目が世帯の所得を占めているか、平均的な例を見てみましょう。一般的な勤労者世帯の生活費の割合参考:総務省:家計調査報告(二人以上の世帯)-2025年(令和7年)5月分-このデータの平均年齢は50代であるため、子育てを考えている場合はゆくゆく教育費等の子どものための費用が必要となることも視野に入れておきましょう。また、この「住居」には住宅ローンは」含まれません。共働き夫婦の生活費の負担割合は?夫が仕事で収入を得て、妻が専業主婦で家で家事をする時代は、ほぼ10割が夫の所得で生活していました。共働きが増えた今の世代は、どのように生活費を負担しているのでしょうか。妻の雇用形態によって異なる負担割合共働き夫婦の場合、妻の雇用形態によって負担割合が異なります。妻がパート勤務の場合は夫婦の所得の差が大きいため、生活費の大半を夫が負担しています。妻が正社員としての勤務であれば、子どもがいない夫婦の生活費はおおよそ折半に近く、自分の所得は自分のものという認識が強い傾向があります。子どもがいる夫婦では共通の所得という認識に変わり、夫の生活費負担の比率が増える分、妻は貯蓄を担うことが多いようです。※注「家族共通の生活費」の定義は各家庭により異なります。参考:家計経済研究所:共働き夫婦の家計運営夫婦の生活費を分担する5つの方法では、夫婦の生活費についてどのように分担するか考えてみましょう。考え方には次のような方法があります。項目別で負担する家賃・貯金・娯楽費・食費など、項目別に分ける方法です。家賃や光熱費などの固定費を夫、食費や娯楽費などの変動費を妻、のように分担します。変動費の担当は、節約やレジャーの予定を考えるのが得意な方が担当すると不満がたまりにくいでしょう。収入に合わせて負担する家族共通の生活費を、それぞれの所得に合わせて同じ割合を負担する方法です。例えば、「個々の年収÷世帯年収」として計算する方法があります。例:夫500万円、妻300万円生活費20万円/月の場合夫の割合500÷(500+300)=0.625→60%妻の割合300÷(500+300)=0.375→40%夫の費用負担:12万円妻の費用負担:8万円共通口座でまとめて管理する夫婦の収入を共通口座にまとめ、そこからすべての支出を管理する方法です。すべての収支をお互いが把握できるため、家計の管理がしやすいというメリットがあります。全てを折半して出し合う生活費を完全折半し、同額を出し合う方法です。夫婦の所得の差が比較的少ない夫婦に見られる傾向と言えるでしょう。家族共通の生活費専用のクレジットカードを作成し、毎月「(固定費+引き落とし総額)÷2」の金額を共通口座へ入金して管理する方法などがあります。番外編:一方が生活費を全額負担する家族共通の生活費を、片方が全額負担する方法です。片方の所得で生活費を担うことができるため、比較的夫婦の所得の差が多い夫婦、もしくは世帯年収が高い夫婦に見られます。もう片方の所得は貯蓄に回すなど、家族の備えにすることで平等感が生まれるでしょう。生活費折半に不満を感じる3つの原因一度決めた生活費の負担割合ですが、生活の中でモヤモヤと不満に感じてくることも。次のようなことが原因かもしれません。負担割合のバランスがとれていない家計と家事を分担しているはずなのに、「私の方が大変」と感じる人も多いのではないでしょうか。たとえば、生活費の負担が夫6割・妻4割なら家事の負担は反対の比率にし、バランスを取る考え方もあります家事については次のように数値化してみてはいかがでしょうか。①家事ごとに負担度を点数化する夕食作り=5点、風呂掃除=2点、ゴミ出し=1点など②各家事の頻度で点数をかける夕食作り(週5回)→5点×5回=25点③合計点数を出して、担当者ごとに分ける夫が30点、妻が70点なら「家事負担は3:7」と可視化する数値化することで、負担割合を見直す際に納得感のある話し合いができます。固定費以外の負担が大きい共通の生活費の認識は、個々の家庭によって異なります。例えば「飲み会代」や「理美容代」を共通の生活費として捉えるかは異なってくるのではないでしょうか。片方の利用頻度が多かったり、金額が高額であったりすると、不満に思うケースもあるようです。最初に決めた割合を見直していない転職による所得の変化や、妊娠・出産や疾病による休職、勤務時間の変化によって最初に決めた当時と所得割合が変化していることもあるでしょう。最初に決めた費用負担をそのまま継続した場合、不満を感じることがあります。家計の負担バランスを円満に決める5つのポイントお金の分担で夫婦仲が悪くならないために、次のようなポイントに注意して話し合いましょう。同じ家計を維持していくパートナーなので、思いやりを持った話し合いが大切です。1か月にかかる生活費を明らかにするまずは、毎月の生活費を明らかにしましょう。おおよそ3か月分の固定費や口座引き落としの明細があると判断しやすくなります。季節によって光熱費の変動や、イベントにかかる費用もあるため、そちらも可能な限り把握しておくと良いでしょう。また、何を家族共通の生活費にするか、毎月の貯蓄はどうするかについても決めておきましょう。お互いの所得を把握する次に、お互いの所得を明らかにします。給与明細など、月次で把握できるものがあるとより確認しやすいでしょう。賞与がある場合はその扱いについて検討しておくのも良いですね。家事の負担も考慮して考える生活費折半に不満を感じるポイントでもあるように、家事の負担割合も併せて考慮すべきポイントです。どちらかに比重が偏りすぎないように、お互いが納得感のある割合を決めましょう。ライフステージの変化にどう対応するかの認識を合わせる20代の夫婦であれば、今後さまざまなライフステージの変化があるもの。大きなライフイベントや、次に想定されるライフステージの変化によって、「その時にどうするか」の大まかな認識をすり合わせておくと安心です。想定されるライフイベントやライフステージの変化出産・育児での休職期間教育費の備え老後資金の備え転職、転勤住宅購入定期的に見直しをするここまでのポイントを踏まえて、一度決めた負担割合であっても、定期的に見直すことをおすすめします。不満が生じた時に見直すことにしてしまうと、なかなか見直しの機会を言い出しにくいもの。「〇年に1度」や「ライフステージが変化したタイミング」など、見直す機会を夫婦共通の認識としておくと良いでしょう。まとめいかがでしたでしょうか。これから初めて費用負担について話し合う場合は、今回の記事にあることを参考にしてみてください。お金の話し合いはしづらいイメージがありますが、ともに生活をしていくうえで必要なことです。お互いが無理のない費用負担を決定し、日頃の感謝の気持ちを再確認する機会になると良いですね。あなたの悩みを少しでも解決する力になれたら幸いです。

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【体験談あり】転職回数の多い20代が内定獲得するには?これからのキャリア 

20代で複数回転職をする場合「またすぐ辞めると思われるのでは?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。ですが、選考でしっかりと評価してもらう方法はあります。実際に内定を獲得している人は少なくありません。大切なことは『伝え方』です。この記事では、実際の転職経験者の体験談を交えながら、内定獲得のコツを解説していきます!データで見る20代の転職事情昨今の20代の転職事情は、どのようになっているのでしょうか?1|年齢でみる転職事情20代後半の転職率が最も高い引用元:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」グラフからもわかるように、男女共に20代後半での転職が多くなっています。30歳の節目を前に、今後のキャリアを見直す人が多いことの表れではないでしょうか。20代転職の理由上位は「労働条件」「仕事内容」「人間関係」引用元:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」20代の転職理由としては、「その他の個人的理由」を除くと「労働時間、休日等の労働状況が悪かった」が最も多い結果となっています。次に、男性は「仕事の内容に興味を持てなかった」、女性は「職場の人間関係が好ましくなかった」が上位にあがっています。2|転職意識の変化皆さんは、『キャリア3.0』という言葉を聞いたことはあるでしょうか?日本のキャリア観は、以下のように変化しています。*1メンバーシップ雇用・・・企業とマッチした人を採用し、様々な職務を経験させながら会社で育てていく雇用*2ジョブ型雇用・・・企業にとって必要なポストにふさわしい人をあてがう雇用AIの発展などで変化が激しい現代では、会社にキャリアを委ねず、自分の価値を確立することが重要となります。このように、個人が主体となって動いていく時代が『キャリア3.0』です。個々の能力×一人ひとりの「どのように社会に貢献したいか」という思いが重視され、『ジョブ型雇用』が増えていくことで、転職が当たり前になっていくと言われています。採用側に与える印象とは?ここまで転職事情について見てきましたが、現在の日本では転職前提の企業はまだまだ多くないことも事実です。転職回数が多い20代に対して、実際のところ採用担当者はどのようなイメージを持っているのでしょうか?ポジティブな印象とネガティブな印象をそれぞれ具体的に紹介していきます。1|ポジティブ編・経験が豊富複数の場所で働いてきたことが経験値となり、今後の仕事に生かすことができる・行動力やチャレンジ精神がある手間や精神力を必要とする転職を何度も行う行動力やチャレンジ精神を持っている・複数の視点ならではの提案力複数の企業や業界で培った横断的な視点を持っているため、新しい価値を生み出しやすい・自己理解が進んでいる複数の転職を通じて「自分が何をしたいか、したくないか」「何が向いているか、向いていないか」を理解している・前職のやり方へのこだわりが薄い変化への適応能力や柔軟性が身についており、仕事のやり方についても適切な選択ができる2|ネガティブ編・またすぐ辞めてしまうのでは?満足な環境を与えなければ辞められてしまう、と企業側が感じるケースがある・継続力がない?仕事に飽きるたびに職を変えているのでは?と思われる場合がある・対人スキルに課題あり?入社後、人間関係のトラブルが起きてしまう可能性を懸念されることがあるネガティブな印象をプラスに変えるアピール例採用担当者からのネガティブな印象は、伝え方を工夫することでポジティブ要素に変換することができます。ここでは、実際の中途採用担当者に聞いた『ネガティブな印象を払拭するためのポイント』をお伝えしますね。1|またすぐ辞めてしまうのでは?アピール例:「複数回転職をしたからこそ、自分が最も力を発揮できる環境は御社のような~~だと明確になりました。」伝えるポイント:自己理解、企業理念への共感2|継続力がない?アピール例:「一見転々としているように見えるかもしれませんが、一貫したキャリアの軸があります。それは~」伝えるポイント:キャリア軸、目的意識3|対人スキルに問題あり?アピール例:「どの職場でも上司や同僚とは有効な関係を築いておりました。特に新人教育を任されていた際は~」伝えるポイント:協調性、具体的な成果その他のアピールポイント他にも、こんなアピールポイントがあります。ポイント①|主体性・成長意欲がある転職後、必ずしも新卒生と同じように丁寧な教育を受けられるとは限りません。そんな中で、「この人は自発的・主体的に学び、さらに成長してくれそう」という印象を与えられるとプラスですし、ここを重視している採用担当者も多いようです。ポイント②|即戦力になる(経験/スキル)特にベンチャー企業等では、即戦力になってくれるか?という点も重視されています。今まで培った経験やスキルの中で、転職後もすぐに生かせるスキルがあれば積極的にアピールしましょう。ポイント③|業界研究・企業研究をしている先述したとおり、採用担当者には「すぐに辞められたら困る」という思いがあるので、きちんと業界や会社のことを理解した上で志望している、ということも大事なアピールポイントになります。20代の転職体験談6選実際に、20代のうちに複数回転職した方の体験談を集めました。ぜひ参考にしてみてください!例①Aさん|女性転職3回:小売業→メーカー→デジタル専業広告代理店→総合広告代理店直近の面談で聞かれたこと・これまでの会社を選んだ理由・それぞれの転職理由・採用側としては、またすぐ辞めてしまうのではないかという心配があるが大丈夫か気をつけたこと・仕事選びについて、「転職して仕事の業務範囲が広がったことでさらにステップアップしたいと思った」ということをしっかりと伝えました。・私の場合は、女性向けのプロモーションにおいて、店頭販促→デジタルプロモーション→店頭/デジタルも含む全体のプロモーションの設計と範囲を広めていったので、採用担当者にも納得してもらえました。・転職回数が多いことの強みとして、転職が初めてではないので、転職後のギャップにも動じることなく対応できる、という点もアピールしました。例②Bさん|男性転職3回:海外への転職あり、業界未回答直近の面談で聞かれたこと・業務上即戦力となれるだけの実力や経験があるのか・何をもって今後は早期離職しないと言い切れるのか気をつけたこと・二、三度目の転職は会社事由であったことを最初に話し、長く勤務できる場所を探していることを伝えました。・海外では転職でステップアップを図ることは一般的であることや、転職をしなければ獲得できなかった強みがあること、30代ではそれらを統合して、腰を据えて働きたいという意思を伝えました。例③Cさん|男性転職2回:専門商社→教育関連(外資)→IT関連(外資)直近の面談で聞かれたこと・将来のキャリア像と会社の目指す姿で合致しているポイント・当社のどのような製品・サービスに関心を持ったか、それはなぜか・個人orチームのどちらが働きやすいと感じるか気をつけたこと・自分の理想とするキャリアビジョンのためにこんなステップを踏んでいる、というキャリアに一貫した整合性を持たせることを意識しました。・どんな組織に勤めていても、『自ら考えて仮設を立て、オーナーシップを持って仕事をする』ことを意識しており、そのためにビジネス成果にこだわる環境に身を置いてきたことや、多方面のビジネススキルを身に付けるべく敢えてそのスキルを発揮しなければいけない環境で仕事をしてきたことを伝えました。例④Dさん|女性転職2回:不動産→不動産→不動産直近の面談で聞かれたこと・志望動機・なぜ転職しようと思ったか・他に受けている業種や職種気をつけたこと・業界は一貫していたので、各社で培った知識や経験を活かしながらよりキャリアの幅を広げて経験を深めたいと伝えました。・二度の転職の経験から、自分が何に向いておりどんな仕事をしたいかということがわかったので、今回の転職でそれを叶えたいとアピールしました。例⑤Eさん|男性転職2回:業界未回答直近の面談でされた質問・志望動機・なぜこの業界なのか・今までのキャリアでどのような技術を習得し、どのような役割を担いながら、課題に対してどうアプローチしてきたか・今後のキャリアプラン・ケース面接気をつけたこと・複数回の転職による環境への適応力と上昇志向をアピールしました。例⑥Fさん|男性転職2回:IT(Sier)→IT(開発)→ITコンサル直近の面談でされた質問・転職を決める上での軸(年収・仕事内容など)・転職理由・志望動機・希望年収・希望勤務地・AIを○○業界で活用する場合、具体的にどこで活用するか気をつけたこと・開発/インフラの両面で各工程を経験しているため、特定の業界や領域に囚われずに働ける即戦力性をアピールしました。・新卒入社から今回の転職まで、自身の考え方に一貫性があることを説明しました。・入社後のアンマッチングをなくすため、自身の人間性を率直に伝えました。以上の体験談からも分かるように、転職回数の多さを強みに変え、理想のキャリアを掴むことは十分に可能です。みずほビジネスパートナーのお仕事検索ページでは、様々な条件の求人を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!https://www.mizuho-bp.co.jp/find-naviまとめキャリアに対する考え方は徐々に変化しており、個人の能力やスキルがより重視されるようになってきています。転職の回数に関わらず大切なことは、これまでにどのような経験をしてきたのか。そこからどんな力を培い、何を実現したいのかです。まずは、その会社の理念や求める人物像を十分に理解しましょう。そのうえで、貢献できる自分の強みを伝えることが重要です。こうした姿勢が伝われば、採用担当者からの評価は上がり、内定獲得につながるでしょう。今回の記事を参考に、ご自身に合った転職を進めてみてくださいね!

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【働くママ必見!】朝の家事動線&ルーティンで時短する方法 

復職や再就職を考えているけれど、今の家事育児の時間配分がどうなるか想像できない…と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。今は不安な気持ちを抱えていても、少しずつ準備を整えていくことで、自然に心と時間にゆとりができるもの。時間のない朝を有意義に使うために、朝の家事動線について事前準備の工夫や考え方をご紹介します。準備|家事の区分けをする朝の家事ルーティンを考えるうえで、「どの家事をいつやるか」といった視点を持つのは大切です。最初に、主な家事をリストアップしてみましょう。手順1|家事を「毎日やりたいもの」と「そうでないもの」にわける準備で書き出した家事は、ご家庭の生活スタイルによって優先順位が変わってきます。たとえば、以下のように優先する家事が違うケースがあります。子どもがスポーツクラブに入っているため、毎日洗濯したい日中は外出が多いため、掃除は週に2回で十分このように、ご自身や家族にとって必要な家事を見直し、優先度の高い順に並べると良いでしょう。手順2|「毎日やりたいもの」のうち、「朝やりたいもの」と「そうでないもの」にわける毎日やりたい家事の中から、あなたの気になるポイントに合わせて朝やりたいものと、そうでないものに分けてみましょう。太陽の光に当てたいから、朝洗濯物を外に干したい夕方時間がないから、炊飯器をセットしたい増えすぎてしまった場合は、帰宅後や時間の制約が少ない休みの日に回せないか考える必要があります。最低限やりたい事ルーティンと、理想的な家事ルーティンの2パターンを考えて見るのも良いかもしれません。毎日のことなので、無理のないスケジュールを組み立てることがポイントです。手順3|家事の所要時間を把握する手順2で書き出した家事にかかる時間を確認しましょう。実際に測ってみると、思っていた所要時間とずれがあることも。この段階では、測った時間よりも少し余裕を持って捉えると後々調整しやすくなりますよ。最低限の家事ルーティンを行った場合の所要時間と、理想的な家事ルーティンの所要時間を並べてから出発時間を考えると、自ずと起床時間も見えてきますね。家族内共有|担当を決める抜き出した家事と所要時間を家族へ共有し、担当を決めることも一つの選択肢です。朝やりたい理由と所要時間が分かっていると、スムーズに担当決めができることでしょう。決め方の一例をご紹介します。決め方例①|得意分野で分ける各自が得意な家事や、負担を感じにくい作業を担当することで、精神的なストレスを減らすことができます。力作業や細かい作業など、得手不得手を基準に分担するのもひとつの方法です。決め方例②|家を出る時間で分ける片方が在宅勤務で時間の余裕があるから多く負担する、夜勤明けの日はゴミ出しのみ担当するなど、各々の家庭の事情に合わせた無理のない担当を決めていきましょう。子どもの準備|ルーティン化し、自分のことは自分で子どもが小学生になると、乳幼児期と比べて自分でできることが増えてきます。学年が上がる、母親が働きだすなど、環境が変わるタイミングで自分のことを自分できるように、早めにルーティン化すると大いに助かります。自分でやる工夫小さな工夫で子どもが自分でできることは増えていきます。次のような工夫を参考に、ご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょうか。可視化する朝やるタスクを時系列にホワイトボードに書いておくなど、子ども自身の目で確認できるようにしましょう。前日に準備をすませる学校の準備や、翌日着る服の準備は前日のうちにしておきましょう。余裕のある時間にやっておくことで、忘れ物の防止にもつながります。朝ごはんに火を使わないシリアルに牛乳を入れるだけ、パンを自分でトースターに入れて焼くなど、本人ができる位置に動線をおくことで、自分でできることが増えます。火を使わないことで、慌ただしくて親の目が届かない時間でも安心です。具体的なスケジュール例と時短ポイントここでは、小学生の子どもを持つ働くママのタイムスケジュールをご紹介します。それぞれのこだわりポイントや工夫ポイントも必見です。Aさんの場合(小学校高学年女児、低学年女児あり)Bさんの場合(夫婦、小学校低学年男児あり)Cさんの場合(夫婦、小学校中学年男児あり)Dさんの場合(夫婦、小学校低学年女児あり)家事育児を時短するコツ家事工程のひとつひとつを見直して、そもそもの家事にかける所要時間や精神的負荷を減らしてみましょう。次にご紹介するような工夫で、取り入れられそうなものを探してみるのはいかがでしょうか。“ながら”作業で効率的に日々の生活の“ながら”で行うことで、重い腰を上げて家事をしなくては、ということがなくなります。また、こまめに掃除等を行うため、汚れがたまらず一石二鳥。小さいことからの積み重ねが大切です。まずは、以下のような作業を取り入れると良いでしょう。最後にお風呂に入った人が浴槽を洗うタオルを洗濯する前に洗面所を拭く皿洗いのついでにシンクを洗う夕飯時に翌日の朝ごはんの分も作る家事の工程を減らす家事のタスクが多い時は、ルーティン化している家事動線を見直してみると良いでしょう。毎日やる家事なら一つの部分を変えるだけで、大きな時短につながります。次のような工夫をしてみるのはいかがでしょうか。ゴミ箱の数を減らす洗濯物は「掛ける収納」にする冷凍食品の野菜を活用する時短家電を活用する時短に欠かせないのが、時短家電の存在です。導入コストはかかりますが、活用できればコストを上回る満足度が得られます。時短家電については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。家事分担成功の秘訣と時短家電紹介!最新データで徹底解説まとめ|トライ&エラーを繰り返し、自分に合ったルーティンを今回は、朝の家事動線について事前準備の工夫や、考え方をご紹介しました。家族構成や環境によって書き出す家事や時短すべきポイントは変わります。想定していた家事動線で思うようにいかなくても大丈夫です。この記事の内容を試しながら、ご自身に合った朝の家事ルーティンを見つけてみてくださいね。みずほでは、働くママを応援しています。